マダム・ヴィスタのティーパーティー事件

ゆ〜 @WGS所属

tea party?

―――

親愛なる皆さまへ


今宵はわたくしのお茶会に来てくださり、とても嬉しいわ。

しかも今日は特別なゲストの方々が来てくれるそうよ

皆さまを極楽へ連れて行ってくださるとか


Madame.Vista

―――


やっと着いたね!

「ヴィスタの館」に!!


僕らの中でとても有名だから、お茶会に招待されるなんて思ってもなかったよ。

パッと見ても50人くらいの仲間は来てるね


あそこ見てみろよ!

ワイングラスでキャッチボールしてるw

あぁ…割れちゃった

そうとうな音したけど大丈夫なのかな。



あー!流石だ!!

月がよく見える見晴らしの良い崖に面してる!

これならなんてこれっぽっちも来ないんだろうなぁ



おっと、でも今日は違うんだったな。

」とか言うやつでこの館にやってくるがいるんだって


だからマダム・ヴィスタは今日をお茶会の日にしたんだとさ

彼女、人間が来る日にお茶会なんていいセンスしてるよね



え!?

君はマダム・ヴィスタを知らないの!?

あの有名な「ヴィスタ」を!?

そんなヤツがいるんだな…


ヴィスタは生前から今も占い師を生業なりわいとしていてね、彼女の占いは百発百中なんだよ。だから、こ〜んな仕掛けいっぱいのオカシナ館を創れたんだろうな


「名は体を表す」って言うけどホントだよ、

…もしかしてこれも知らない?


まあいいさ。

「Vista」ってスペイン語で「眺め、景色、見通し」って意味なんだよ。


ちなみに今も彼女の占いは女の子たちの中で大人気さ

だから、来れるだけでもめっちゃ凄いんだぜ!


さあ、そろそろだ!!!



*|*|*|*|*|



報告書

担当:✕✕✕班 班長〇〇

記録:〇〇

月日:―月―日

予測処理数:約50体前後


報告

ポルターガイスト現象等が確認されたものの、負傷者無しで祓いハライ完了。

約50体程度の霊を処理できたと予測する。

取引により、命令通り家主の女の霊一体は保留とした。

女の霊いわく、「この取引は続けたい。この館は壊さないで欲しい。」とのこと。

これ以降の措置については考える必要ありと判断する。


備考欄

・彼らは私達を脅かしにくるので、ポルターガイスト等が苦手な隊員は後方部隊に回す

・女の霊は交渉時の気迫から、この世に未練ありと見られるため、対峙は危険



以上。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

マダム・ヴィスタのティーパーティー事件 ゆ〜 @WGS所属 @MainitiNichiyo-bi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画