第4話 或る人からの電話。でもわからない。それと、彼女からの意外な発言

 「もしもし?あのー俺。のことわかりますか?前に会ったことあるのだけれど?この番号でいいのかな?もし間違ってるなら?削除をお願いします。」と言ってきた。でも美香にとっては?だった。「誰だろ?」とは思っていたが、全然思い出せなかった。

 その事を遠藤さんに話したら、「誰なのかもわ からないの?その人のこと。もしかしたら付き合ってたのかな?その人と。俺焼いちゃうよ?」「でも本当に覚えてないんですよ?その人のこと。」「わからないのにもう!!」「そんなむきにならんでも。」と美香をなだめていた。でもなんで?その人のこととかすべて忘れてしまったんだろ?」「それはね~わからないけど」「私のこれからどうなるんだろか。」「そんなこと言ったら俺だってこの先不安だけど、美香に会って変わったからね?」「え?そうなんですか?」「そうだよ!」「そうなんだ。でも。(私この口癖多分治らないな?)私自身は、ちょっとは変わったのかもね?」「そうだよ!人は誰かとかかわった分だけ変わるんだよ!少しづつさ?」「そうなのかもね?」とコーヒーを飲みながら言っていた。「私は、たぶん誰にも言えなかったから。苦しくて。でも、怖かったのかもしれない。人を好きになりすぎて。本当は自分でもわかってるはずなのに。今、私は耳も聞こえなくなりかけてるから。どうしたらいいのかで。これ以上その人に頼っていいのかで。あなたにも迷惑がかかる。これは初めていいますが、本当は、何年か前に、左耳が聞こえなくなったんです。今もそう。でも。それだけは誰にも話してはいない。心配をかけたくないから。こんな話、信じてはもらえないとは思うけど、私はそれを知ったころ、ショックで泣きまくっていた。そんな話信じてはもらえないと追っていたし、聞こえるのだと周りは思うから。そんなこと言ってもだれも信用しないと思っていたから。それで、ずっと聞こえるふりをしていました。本当にごめんなさい。私は本当に心から打ち解けないと、言わない信用してる人じゃないと。今まで黙っていてごめんなさい。あなたがいなくなるのではないかと。思ったから言えませんでした。私には本当の友人がいなかったから。裏切られてきた私にとって、友人といえる人がいなかったから。申し訳ない。本当に。私のことを思ってくれるのなら、別れたほうが良いかもしれない。あなたはどう思うか?はあなた次第だけど?」「なぜ言ってくれなかったの?そんなこと関係ない!俺は君の見た目で判断してるわけじゃない!内面と、本当に君が好きだから一緒にいるんだから、そう思える人に会ったんだから。あきらめないから!俺は!」 と言って美香の体を抱きしめた。「私は怖いんです!何もかもが分からなくなっていくのが、、、、残酷すぎて、、、」「ならさ?今度どこかに行って気晴らしでもします?」「どこに行くんですか?わたしだって、今のままじゃ職ももしかしたらやめざる負えないし、、坐骨神経痛が悪化してるから。、」「ちょっとの間休んで、そのあとのことは、また考えればね?」「そうなんですが、、、」「多分見かはさ?このままだと倒れてしまうと思ってるよね?自分がさ?」「はい」「今できることから始めたらいいと思うよ?」「そうですよね?私にはもう何もできそうにないけれど?何かを忘れてるのかもしれないけど?早々。私、花を買ってきたんですが、どこかでこのバラを見たのですが。全然、思い出せないんです。どうしても。前に誰かと中札内だったか?バラ園に行った時に見たような気はしますが?思い出せないんです。」「なんという花?」『カルーセル・コルダーナという薔薇なんですが』「そうなんだ。もしかしたらどこかで見て、忘れているのかもしれないね?でもこの花。ミニ薔薇だね?」「はい」でも虫付くんだよな??薔薇って。」「そうなんですか?」「そうなんだよ?でも難しい花ばかりなぜ?そんな難しいのばかり?簡単なのにすればいいのに。」「なんか困難に勝ちたくて。それで。」「美香らしいけどさ?簡単なのにすればいいじゃない?」「それができればいいのですが、、、なんか、直感で選んでしまっていて」「そういうので選ぶんだね?美香は。俺なんて食べたいので選んだり、するから」「それとこれ私が作ったのは初めてあげると思うのですが、差し上げます。」[?これは?]「ミサンガです」「きれいだね。これ。俺に?」「はい。私とおソロ。これは、去年分かったんですが、難聴になりました。聴力は戻っては来てますが、片耳」「でも聞こえてるだけいいと思わないとさ?聞こえない人もいるんだし。」「そうですよね?私全てのものから見放されてるのかと思ってたんですが、そうではないみたいですね?神様というか?誰かは見てるんですね?」「そうかもしれないね?そう言う人もいるけどさ?世の中には。美香は何かに守られてるような気はするんだよね?」「そうですか?」「そんな気はする」「「私にはよくはわからなくて。でも、そんな気はしますね?私には、もうわからないし、、、でも、母は、どう思ってるんでしょうね?私のこと。本当は死んでほしいと思ってるんじゃないのかな?」「なぜ?」「そんな気がしてるんです。でも。私はほとんど記憶がないし。家族のが。私は生きていたって、、、、」「そんな…俺がいるしょ。。他に誰もいなくなっても君には俺がいるから一緒に生きて欲しい。」「こんな私でもいいんですか?」「良いんだと言ってるだろーが。」と言って、遠藤は美香の頭をなでていた。「今度、俺の家に来るかい?でも今は無理だけどさ?」「「じゃあ今度」「わかった。俺にもし、馬でもいればな~白馬の王子様なんだけどさ~。ごめんね~泣」「良いんですよ。私には貴方がいるから。ありがとう。感謝しきれないよ。」「色々とありすぎたので疲れたのかもですね?」「そうだそうだ!」


「でも。私にとっては、白牛の牛さんなんですがね?」「え?それって俺が丑年なの何故知ってんの?」「たまたまそうなんだろーなーとは?違うんですか?」「そうだけどさ?たまーに怖いこと言うからさむけが、、、」「ごめんなさい。やっぱり私は別れたほうがいいのでは?私は、一人がいいのかも?」「もう美香は、そんなことを。俺は、美香にとりつく死神だろーが、疫病神だろーが取っ払ってやるよ!実際俺神社の神主の息子だから~なんでもかかってこいだ~!」「私だっておじいちゃんが、陰陽師関連だったって聞いたことがあるから、でも、死神はたぶんいますね?」「ん?」と言って、美香は、口を閉ざしたその先を言わなかった何故ならこんなことを言ってしまったら?悲しむと思ったからだ遠藤が。美香にはもう時間がないことはわかっていたから。でもそれを言えなかった。最後にちゃんと話さなければならないとはずっと考えてはいた。これが私の運命。天命なんだと。


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