47話 結界の外へ

じんside~

戦闘の途中からミックの様子がおかしいが今は、はるかから「結界を早く壊せ」と急かされているので結界の媒体と思われるネックレスの破壊を急ぐ

「炎魔 夜叉怒やしゃど

ネックレスを一突きすると、なんの抵抗もなく簡単に壊れた

「どういうことだ?なんでこんなあっさりと」

『まぁ、結界は壊れ始めたからいいだろう』


~???side~

「はぁ、想定より少し早かったですねじんくん、でもここからどうするかが見ものですね」

空から、口から鋭い牙を覗かせているヴァンパイアの男が呟く。ここは、ひとまず様子見をしますか、「ワープホ」

「誰だ!」

なんとじんは、見えていないはずの自分へと斬撃を飛ばしてきたのだ。慌ててしまいステルスが切れた

ワープホールを開くほんの僅かな隙に攻撃を仕掛けてきたことへの驚きが隠せない。

「な、なかなか、いい目を持っていますね飛鳥 迅あすか じん

「お世辞はいい、お前はなんでここにいる?デーモンのリーダーを操っていたのはお前か?」

「質問が多いですね」

苛立っているのか、強く殺気を放ちながらひとつの隙も無い様子でこちらに刀を向けて質問してきた。

「あなたがどこまで推測しているのかは、分かりませんがあっていると思いますよ。あと、こんなところで道草食ってていいんですかね?いまさっき向こうの方で爆発音が聞こえたでしょう、助けに向かわなくていいのですか?イッヒヒヒ」

「そりゃ親切にどーも。俺も、みんなを信頼してるんでもう少しくらい大丈夫だろ。先にお前をとっ捕まえる。」

あいつは頭がおかしいのか?仲間がピンチって時にここに留まって俺の相手をするというのか

「行くぞ、炎魔 死の炎デスバーン

「ちっ、闇夜の宴会ダークナイトバンケット

逃げるが勝ちですよ。闇夜の宴会ダークナイトバンケットは、攻撃を避けることに特化していると言っていい。そんな空間の中なのに俺に攻撃をヒットさせてくるあたりこの男は、本当に油断なりませんね

「ワープホール」


「はぁ、はぁ、なんてやつだ。間一髪だったな」

あと少しでもワープが遅れていたらと考えるとゾッとする。左腕を持っていかれたが死ななかっだけましだったな。再生には、時間がかかるな

それまでは、大人しくしておこう


~咲衣side~

じんが、怪しいヴァンパイアに攻撃を仕掛ける少し前

「みんな、見て!結界にヒビが入り始めた。全員すぐに出発できるように準備をしっかりしてね」

「「「「「おう」」」」」

私は、みんなにそう指示を出して時分も飛び上がった

「咲衣ちゃーーん、良かった間に合った」

「もう体調大丈夫なの?」

「そこまでやばかったわけじゃないし、朱雀も休ませれたから大丈夫」

「良かった、んじゃあ行こっか」

「だね、みんなもあとから来るだろうからそれまでちゃんと前線わ守っておかないと」


私たちが飛び出してから、軍艦を確認するまでにそんなに時間はかからなかった理由は、

「うわっ、何あれ デカすぎる。あんなのを作ってたとか時雨ってやつやっばいね」

とにかくでかいから

「てか、よくあんなの作れたよね」

「2人とも、呑気に話してる暇はなさそうよ。軍艦の砲撃台にエネルギーが溜まっていってる。あれはさすがに他の人じゃ無理だから2人でよろしくね」

はるかちゃんからの無茶ぶりだ。2人であれをなんとかするのは、結構きつい。

「やってやるよー」

めいちゃんは、やる気満々だった

風魔ふうま暴風の巨壁 テンペストシールド

私もやってやるか

氷魔ひょうま 氷の巨大城アイスキャッスル

氷魔 時の蝶バタフライタイム

「「合技 氷風大結界イージスウォール」」

時の蝶は指定したものや攻撃の時間を、一定時間必ず止める。発動には蝶が対象に触れる必要があるが難しい条件では無い。

そして、軍艦から黄金のビームが放たれるそれと同時に空を飛べるデーモンが空中から飛来してくる

「全員、襲ってくるデーモンのあいてに集中してあの光線はあたしたちで何とかする。」

めいが、全体に指示をだす。

光線が氷風大結界イージスウォールに直撃する。

パキパキパキパキと嫌な音が響くヒビが入り始めたやばい

「うぉーー」「はぁーー」

何とか氷風大結界イージスウォールを維持し続けて相殺することが出来た。

「はぁ、はぁ、疲れた。じんくんたちまだかな」

「やばい、魔力切れそう」

めいちゃんがフラフラしながら言う。あんなに元気だったのに、それだけこの攻撃は危険だったということだ

そんなこと考えていると、デーモンが間力をためながら私たちの周りに飛んでくる

「氷魔」「水魔 貫水かんすい

私が防御結界をはるよりも早くものすごい勢いの水が私の横を飛んでいきデーモンに命中する。

「わり、遅くなった。迅ももうすぐ来ると思う。」

「はぁ、危なかった。ありがとうたける」

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