45話 悪魔の邂逅

じんside~

「おい、ミックとやら、本当に戦う気があるのか?」

「……」

さて、先程から戦っているミックだが様子がおかしい本気が感じられないし、何を言っても反応をしめさなくなった

『おい、迅あいつなんかおかしいぞ。最初はあんなに喋っていたのに口数がどんどん減っていってる。それに、だんだん攻撃の威力も弱くなっている気がする』

『俺が思うに、あいつの裏にさらにあいつのことを操ることが出来る何者かがいる』

俺の考えを聞いてから、焔が答えを出してくれる

『とりあえず、あいつの持っているネックレスを破壊しよう。』

『だな、優先順位は守んないとな。』


少し前にはるかから『はやく結界を壊さないと東京がやばいことになる、さっき東京支部からも連絡がきたの、ほんとにはやくしてよね』と、少し焦った感じで、連絡がきた


あれから、既に1時間はたっている、そろそろほんとに急がないと後で何言われるかわかんないからな。

とりあえず俺とほむらは、あいつのネックレスを破壊することを目標として戦うことにする。


みなとside~

「みなと様、迅様の命によりサポートにまいりました。」

じんが、こちらに悪魔娘をよこしてくれたらしい。

悪魔顕現マニファステーションデーモンズ ラスト プライド グラトニー」

「はぁ、我が眷属も落ちたものよ」

「あなた方はまさか、あの7大悪魔の方々ですか」

「いかにも、我は7大悪魔筆頭プライドである」

ファルの問いにプライドが答える

ヴェルはびっくりして固まっているように見える。

「おい、大丈夫か?ヴェル」

「……あっ、申し訳ありません。こんなところで、伝説の7大悪魔の方々に会えたことに驚いてしまって。」

「伝説ってこいつらが?」

「はい、7大悪魔様は数百年前、今の悪魔界の礎を築いた方々ですよ」

今度は、ファルが説明してくれる。

「ふむ、何やら懐かしい気配がするな」

「申し遅れました、現悪魔国王女のファルと「ヴェルです。」」

「そうか、では我の孫のようなものだな。もっと甘えても良いぞ?」

「そ、そんな恐れ多い」

こんな話をしているが、そろそろ敵も近づいてきている。咲衣が幹部連中と戦い始めたことで、敵が捌ききれなくなって氷の巨大城アイスキャッスルを通って、ここまで来たのだろう。

ほとんどの奴が瀕死のような感じだ。

「再開?を喜ぶのもいいがあいつらを戦闘不能にするのを手伝ってくれ」

「プライド、俺たちだって眷属との再会は嬉しいもんさ、だが同胞の尻拭いもしなければね」

ラストがプライドを諭すように話をする。

「さぁ、戦闘開始だ!」


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