44話 青龍の息吹

~じんside~

「たける、行けそうか?」

隣で、ミックの右腕と名乗るガレリアと対峙しているたけるに声をかける

「もちろん」

「ヴェルファル2人は、湊の手伝いに行ってくれ」

悪魔娘には、湊のサポートに向かってもらう

「「かしこまりました」」

「たける、負けるなよ」

「そっちこそ頼むぞ」

「おう」

俺は、返事をしてからミックを向く


~たけるside~

じんとの話を終えて、俺はガレリアと向かい合う

「あまり長期戦は得意じゃないんだ」

「では、長引かせようか」

俺の軽口にガレリアが反応する。

「やめてくれよ」

俺は、獣器を装備する

空牙くうが

『さぁ、たけるはやく終わらせましょう。あまり時間をかけるのは得策ではないでしょうから』

『ですね。早く終わらせてみくのところに行きたいですからね。』

『あなたの恋の話など今は聞いてませんよ』

『辛辣なことで』


「行くぞ!」

砲千ほうせん

ガレリアから千本のレーザーがこちらへと放たれる。「空魔 反射空ミラーエア」これを全て相殺して

「水魔 貫水かんすい

こちらの攻撃もよけられてしまった


俺の槍とガレリアの拳がぶつかり合う。

リーチでは、こちらが勝っているが相手に攻撃を防がれるとどうしても隙ができてしまう

さて、どう勝つかな


10分程撃ち合いをしているとガレリアが

「楽しいな、」と呟いた。

「おいおい、戦闘狂かよ。」

「そんな訳では無いがな、実際お主と戦うのは今までのどんな戦いよりも楽しいのだよ」

「お前みたいな奴がなんで的なんだろうな、もっと違う出会い方をしていれば、ライバルなんかにも慣れただろうに。」

「相手は悪魔だと言うのによくライバルに、とか言えたもんだな」

「悪魔とかどうとかは関係ないんだよ、うちには悪魔娘もいるしな」

そんなふうに話しているとグラウンドの方から爆発音が響いてきた俺たちは、戦闘を中断してそちらを見る。

風で出来たドラゴンと炎の鳥 朱雀が空中で戦いを繰り広げていた。

芽衣めいも派手なことするよな」

「俺らも続きをしようか」

「そうだな、決着をつけよう」

猛虎硬爬山もうこ こうはさん

ギリギリのところでかわした、致命傷は避けれたが普通に痛い

「あっぶね、能力者って言うよりも武術家だな」

「あまり、能力に頼りすぎていてはすぐに戦えなくなってしまうものでね」

「まぁ、あのレーザー撃ちまくってたらすぐに魔力がつきるだろうな

まぁ、そんなことはいい今度は、こっちからもくぞいいこと思いついたんだ」

俺は空牙を構える

芽衣めいお前の技、借りるよ

水魔 青龍せいりゅう

俺の周りに円を描くように水が現れる、次第に龍をかたどっていき、

「なんと、顕現か!お主は、そのレベルにまで至っているのか。先程の鳥をだした人物もそうだが、お主のいるパーティーはレベルが高いな」

「当たり前だ」


互いに走り出し戦いを再開する。

俺は青龍を顕現させたことで、槍の攻撃の後に青龍からの継続ダメージも入って攻撃の威力が大幅に上がっていた。

『これは、新しい感覚ですね。たける、あなたの隣に立って戦うことが出来るとは。ですが、そろそろ時間ですよ。では、本当に終わらせましょうか、私の息吹を直撃させれば、1ヶ月は戦闘は無理でしょうから。』

『恐ろしいな。まぁ、いいか』


そして、お互いに最後の大技を放つ

粒子砲拳レーザーフィスト

「水空魔 青龍の息吹ディステリアスブレス




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