40話 《雪》と咲衣
~咲衣side~
私の前には、四天王筆頭のヴェガと名乗る気持ち悪い目をした男がいる
「その視線を向けられるだけですごく不快な気分になるんだけど」
「ぐっふっふっふっふ、気の強い女も好きだぜ俺の力に屈する様子を見るのが大好きなんだ、」
「キモッ、話になんないや、二度と私の前に立てないようにしてやる」
「アースバインド」
「氷魔
私のことを拘束しようとしてきたので私の周りの地面を全て氷に変化させることで相殺した。
「私は、好きな人いるって言ったでしょ」
「そんな男俺の力の前ではなんも出来ないだろうよ」
「『じん』くんが、私より弱いあんたなんかに負けるわけないじゃん」
「ほぉ、そいつがおまえの男か」
「そぉだよー(まだ付き合ってないけど、まぁいいよね)
そんなことはもう良いから早く終わらせよっか、はやくじんくんのところ行ってサポートしてあげなきゃね」
「ハッ減らず口を、ここから離れられると思うなよ、アースフィールド」
私の
アースフィールドやアイスフィールドのようなフィールド系の技を使う能力者は結構いる。
フィールド系の技は、自身にバフ相手にデバフをかけるが基本的に優劣がなく相手がフィールド系をかさねてきた時点で相殺されるのは決まったようなものであった
フィールド系の完全上位互換としてごく一部の人間だけが使える世界系の能力がある
私のフィールドに対して同じフィールド系の能力は使ってきたということは、こいつは世界系の能力は持っていないと考えていいだろう
だったら余裕で勝てる。
「ウォー、ウィザーランド」
ヴェガがその攻撃を放つと急に私の体に力が入らなくなった、魔力を吸われてる
「やばいな、何とかしないと」
『落ち着きなさいよ咲衣』
少し慌てていると
『落ち着くって言ったってどうすんの?』
『あなたは、エンドスタートのメンバーの中でも2番目に多く魔力を保持しているでしょう。だからそんなに慌てなくても大丈夫』
『でも、このままじゃジリ貧だよ』
『じんはこんな状況になった程度で慌てたりするのかしら?』
雪が急にじんくんの名前を出してきて少しビクッとしてしまった
『わかったよ。落ち着いて、勝ちをとる』
『いいわ、その意気ね』
私と雪が心のなかで会話をしている間もヴェガは私に殴りかかったりしてきているがとくに問題なくかわせている
「終わりにしようか」
「氷魔
瞬間、私たちの視界は白1色で埋め尽くされた。
「な、なんなんだこれは、なんにも見えない」
私は、魔力を薄く広げていくことでヴェガの大体の位置を把握して
「終わりにしよう」
『雪いくよ』
『えぇ』
「氷魔
「なあぁ、に」
「ふぅ、ふぅ、ふぅやった」
私の前には氷漬けになったヴェガが転がっている
はるかちゃんに念話で勝ったことを伝える
「お疲れ様、無事でよかった。じんのとこに行きたいかもだけど出来ればこっちに来てくれると助かる」
「わかった、今から向かうよ」
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