41話 その頃結界外では
~湊side~
俺は、じんと別れてからの間、石川支部のリーダーである。
「奏さん、やっぱりあの人で間違いないと思います。」
夏鈴が証拠を揃えてくれたようだ
俺達は、一応結論に至っていた。ただ、証拠がしっかりとない中で訴えてもあまり意味は無いと考えたためここ3日程は、証拠集めに沖縄に行ったり北海道に行ったりと忙しかった。
「では、行こうか」
「はい」
夏鈴が返事をしてくれる。
俺たちは本日、本部で行われる会議で裏切り者について問い詰めることにした
「それでは俺から、現在起こっている東京校周辺の結界事件についてですが結界内にいるじんたちとも協議した結果、殲滅部隊の上層部に侵略者(ヴァンパイア種)と繋がっているものがいるという結論になりました。」
俺が、言葉を言い終えると、周りがザワつく
「お言葉ですが、さすがに奏さんの言葉と言えど鵜呑みにする訳には行きませんでしょう?」
「最もな意見だな。もちろん証拠もあるし、誰なのかの検討も着いてはいる。」
「それは、誰なのですか?」
「時雨お前が裏切ったということで間違いは無いな?」
「何を急に、いくら私のことが気に食わないからと言ってそれはさすがに強引すぎるのではないか?」
気持ちの悪い笑みをこぼしながら、時雨が反論する。
「証拠があると言っただろ。夏鈴あれを」
「了解しました。」
ビデオである。そこには、時雨とヴァンパイアのリーダーと思わしき人物の会話が映っていた
「な、なんですかこれは、こんなはったりが通じるとでも?」
「はったりなんかでは無い!今年、沖縄に配属されたばかりの新人隊員が撮影してくれたビデオだ私たちの捜査について話すと快く映像を貸してくれたよ。」
「あの、新人がぁー」
「認めた、ということでいいんだな?」
「えぇ、そうですね私が、今回の結界事件を仕組んだんですよ。バレることは、ないと思っていたんですがね。だが、少し遅かったですね。」
「なに?」
「つい先程、沖縄から東京に向けて、ヴァンパイアの大群が乗った軍艦が出発した。あと2時間も、すれば東京は、地獄と化すだろうな」
「なんだと」
「では、私もこれ以上ここにいる意味がなくなってしまったので、失礼させて貰うよ」
「夏鈴、今から東京支部にテレポートさせる支部にいるメイドを頼りに
「わかりました」
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