34話 焔《ほむら》の生活

ほむらside~

俺は焔、ドラゴンだ。俺は普段じんという男の中で過ごしている。こいつの中は、過ごしやすい。なんと言っても能力の容量に限界がない、すなわち俺が何してもほとんど影響はない。じんと俺は一心同体ジンは俺の能力を自由に使う事ができる。じんの中には、じんが使っていないから、錆びついている俺とは違う能力がある。これは、世界系の能力だ、詳しく何ができるかは俺も知らない。

じんとは、じんが赤ちゃんの時からの付き合いだじんが生まれて、じんに余った容量があることがわかって直ぐにじんの中へと入った、じんとはその時からずっと一緒だ。楽しい思い出や、思い出したくもないかなしい思い出もあるが、一緒に頑張ってきた。じんは俺たち幻獣を1人の人間のように扱ってくれるとても、優しい心の持ち主だ。


「あら、考えごと?」

話しかけてきたのは、咲衣という娘の中にいる幻獣ドラゴンゆき

「いや、とくになにもないが、」

俺たち幻獣は、近くにさえいれば簡単に会話出来るため、じんたちがある程度近くにさえいれば、話すことが可能だ

「雪、うかれているな」

俺が問う

「だって仕方ないじゃん今までなんの進展もなかった咲衣が、とうとう次のステップへと進んだのよ不謹慎だけどこの結界のおかげよ。これは、お祝いが必要なレベルね」

「そうか、じんも嬉しそうだし上手くいくといいな」

「あなたも、結構じんに甘いわよね」

「こいつの中は、過ごしやすい。それ抜きにしても、俺はじんを気に入っている。背中から羽を出すのも考えたのはじんだったからな。」

「バフの魔法を設置すると同時にそれを守れる城を作るなんて考えつくのは、さすがだと思ったわよ、それぞれの能力にあった技を自分では使えないのに思いつく。これは、すごいとしか言えないわ」

「うちの、涼葉すずはもすごいで涼葉はなぁー自分の体を一時的に雷にしようとしてるんや流石の想像力やろ!」

じんの仲間である涼葉という娘の中にいる幻獣、白虎が突然会話に入ってくる

「ビビらせるなよ」

「でも確かに体自体を変えるという発想は、なかなか生まれないでしょうね」

「せやろ、うちの涼葉が1番や」

「いや、じんだな、じんの方がもっと効率のいいやり方を見つけるだろう」

「そこまでにしなさい」

俺と白虎が口論していると雪に止められた

幻獣ってのは、なかなか1ヶ所に集まることはないんだが、ここには沢山いるため退屈しなくて良い。

「おっと、どうやら話している余裕はもうないらしい」

『焔、行けるか?』

「任せろ!」

「お前ら、また後でな」

「えぇ、また後で」

「おう、まかせときぃ」

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