23話 悪魔

~じんside~

氷河と戦ってから1週間がたったある日の帰りのこと

俺が、さえ、たける、みく、すーと一緒に帰っていると、

道端に2人の少女が倒れていた、見た感じ中学1年生くらいの背丈をしている。


「おいじん、こいつは少々やばいんじゃないか?」

「だな」

何がやばいのかと言うと、普通の人間では気づけないだろうがこいつらは、魔力をまとっている。

つまり人間ではなく侵略者の類と言うわけだ。

しかも、多分悪魔種である。

しかし、少し様子がおかしい、傷ついていて衰弱しているつまり相当消耗しているわけだ。

だが、生きてはいる。

もし殲滅部隊と戦ったのなら殺されるだろう。

生きているということはこちらの世界で争ったという訳では無さそうだ。

そんなふうに考えていると周りを見ていたたけるから

「どうする? リーダーであるお前に従うよ。」

「うちで保護しよう、もし大丈夫なら話を聞いてみたい。それに、このレベルが2体も本部で暴れたらそれこそ壊滅しかねない。

このことは奏さんにだけ伝えるもちろん口止めもするけど」

「大丈夫かな?」

すーが心配そうにつぶやく

正直俺もすごく心配である

「とりあえず早く連れて帰ろう、ちなに頼んで手当てしてもらえば、心配はいらないだろうからな」


悪魔たちは、連れて帰りちなに面倒を見てもらっている

「じん、少しいい?」

ちなからそう言われた

「どうした?」

「悪魔の子たちの目が覚めた」

「わかった、はるかを連れて救護室に来てくれ

俺は、先に向かう。」




「よっ、元気になったか悪魔さん?」

「なんで助けたの?」

青髪の美少女悪魔が俺に質問してきた

「様子がおかしいと思ったからだ」

「何を考えてるの私たちは悪魔種なのよ」

「でも、俺たちのことを殺したいなら、もうとっくのうちに襲いかかってきてるだろ?

それをしないで、話をしてきたということは、

お前たちに敵対の意思はないと見た。

俺は、敵対意思のないやつとまで戦う気はないんだよ。出来れば何があったのか教えて欲しいけど」

「私たちは、悪魔界の王女です。」

今度は、赤髪の美少女が答える

「今、私たちの世界では大戦が起きているんです……


話をまとめるとこうだ

今、悪魔の世界は、穏健派と過激派に別れて戦争しているらしい。

この2人は、穏健派のリーダー現在の悪魔界の王様の娘で、敵の攻撃から逃れるため苦渋の選択でこちらの世界へと渡って来たらしい。


……そんな感じで死にそうだったと言うわけです。改めて助けてくれてありがとうこざいました」

「わかった、話してくれてありがとう。これからどうするかはまた決めるとして、とりあえず今は休んでくれ」



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