22話 闇の進行

~???~

「ふっふっふ、そなた達の主が我に力を貸してくれるなら心強いぞ!」

時雨しぐれが嬉しそうにそう言った

「えぇ、我々としてもあなたの作戦が成功すれば利益がありますからね」

私は、偉そうに口を聞いてくる人間にそう答える。私は、今背中から羽を出している。理由は簡単この男に力を示すためである。


ちなみにこの男の羽は、じんたちのように能力で出している訳ではなく、種族的に生まれた時から持ち合わせているものである。

上位存在になると、自由な出し入れが可能なのだ

話を戻そう。


「我が主からの言葉はこうです。私たちと、手を組みたいのならそれ相応の情報を要求します、代わりに私達は、戦力を貸し出しましょう。詳しいことは、1度直接会って話をしましょう」

「わかった場所はこちらでもうけようと思うがそれでも良いか?」

「構いませんよ。

では、またお会いしましょう。」

人間の言葉にそう返事をしてから、私は退室す

る。


私たちは、ある娘たちを探している。

俺たち悪魔種は、今二分されている。人間には手を出さない穏健派と侵略を進めようとする過激派である。

我々が侵略するかしないかを決めるため今魔族界では巨大な戦争が行われている。

そんな中、穏健派の王様が、王女である2人の娘をこちらの世界へと逃がした。

俺の仕事はこちらでの活動の基盤を作ることと

王女である2人を見つけ出すことだ。


「なんで俺がこんなことを」

ひとりぐちる

そして、

「早く見つけ出して連れて帰らないとなそうすれば俺も大出世だ」



数日後、こちらの世界に我が王すなわち過激派のリーダーが訪れた。

時雨と名乗る男と話し合いをするためだ。

「ささ、こちらにどうぞ」

時雨が少しへりくだりながら言う

「うむ、良いだろう、これからは一応味方同士なのだから」


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