11話 実力

私は、殲滅部隊副部隊長の

永野 結衣(ながのゆい)という者だ。

今、私の目の前で『たける』と名乗る謎の人物が

侵略者(オーガ種)と1人で戦っている。

彼は、私たちを下がらせると

オーガのリーダーらしき奴と戦いながら、周りの普通のオーガの相手もしている。

「空魔 ウィンドヴェール」

時々、たけるが技の名前を叫んでいるが私たちとは少し違って、よく分からない。

オーガは侵略レベル70と非常に高く、危険な存在である。各部隊長が、あいてをしてギリギリ勝てるかどうかという、相手である。

それを複数相手にして、それでも有利に戦っているのだから、たけるという男の技量が伺えるというものだ。


~たけるside~

俺は、岩手の殲滅部隊さん達を守りながら

複数のオーガを相手にしている。

1発大技で殲滅するかな、そんなことを考えていると。

『遅いんじゃない?』

とはるかから、ケチが飛んでくる

「あーもう、わかったよ終わらせます。」

「水魔 水流剣 ながれ」

爆発音が響き渡り、突風が巻き起こる



「よっしゃ、これで終わりっと」

「何したのよ?」

やっと終わったのに岩手の副部隊長さんから声がかけられた

「副部隊長さんお疲れ様です!

そんじゃ俺の仕事は終わったんで帰りますわ」

「副部隊長さんじゃない、私にはゆいって言う名前があるの!」

「それじゃあ、ゆいさんまたいつか」

「あっ、コラ待て!」

俺はめんどくさくなって、その場から逃げ出したのであった。


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