03話 東京支部?
「空飛んで移動できるってなんかいいよね〜」とは、すずはの言葉である。
せっかくなので、俺たちの拠点について話そうと思う。結論から言うと、ついさっきまで奏さんも一緒にいた東京支部...は今空を飛んでいる。こうなったのには、いくつかの訳があった。
元々、この東京支部は人のいない、つまり使われていなかった建物なのだ。
俺たちが活動を始める際、拠点が欲しいと考えていると、奏さんが、「自由に使っていいぞ」という軽い感じでこの建物の使用許可をくれたのだ。
そして、うちのチームには、遥と千奈というとても頭の良い奴が2人いるのだが、この2人は頭が良いだけではなく、機械類も人並み以上に扱える、なんなら千奈に関しては、能力もそちら寄りだったりする。
そう、この2人が1ヶ月もしない間で、ただの建物を飛行船のように改造してのけたのである。今では折りたたみされる羽がついていたり、とても広い操縦席があったりとすごい変貌ぶりである。
地上では、元の建物のように建っているが、羽をひらけば飛行機のように空を飛ぶこともできるのだ。
これを初めて見た時の奏さんの顔は一生忘れられないだろう。
他にもこの拠点には会議室や救護室、食堂やシャワールームさらに、俺たちの部屋まである。元々あった部屋を改造したり新しい部屋があったりと、リーダーの俺も、どんな機能があるのか全ては把握しきれていないのである。
でも、こんな機能のおかげで救える命があったなら、良いなと思う。
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