③オレ、百合漫画の主人公の体になって、初めて着替えるよ。

オレは慌てて、顔を洗って歯を磨いて、上の雛の部屋で服を着替えることにした!

だがしかしここで難題が降りかかる!


「そっそうだった…今のオレは主人公の雛、つまり女の子だ…

着替えるってことはマジで裸を見ることに…雛の…女子高生の裸を…ゴクッ…

 それに服はまだしも、下着…女性用のパンツ…ブラ…オレはどっどうしたら…」


「雛〜!」


「でっでもこれは仕方ないことだよな…?

 今、オレは主人公の雛、本人で、女の子なわけだし…?

 不可抗力みたいなもんだよな…?ハァァ…スゥゥ…やっやるぞ…」


オレは主人公が寝る時はブラをしないで寝る子だと知っているから

この服を脱いだら、上半身、裸なのはわかっている…意を決して、服を脱いだ!


「すっすげぇ…綺麗…これが女の裸か…」


オレは彼女を作ることより、百合を見ることに人生を注いできた人間だから

女の裸なんて間近で見たことがなかったのだ…それに一人っ子だし…

鼻血が出そうになるのを必死に堪えながら、パンツを着替えて、ブラをつけようとした…しかし…


「あれっ?あれっ?このホックってやつはどうやってつけるんだ?

 ブラなんかつけたことねぇから、付け方わかんねぇよー!

 んぁぁー!もういいや!ブラなしで!」


オレはそのまま制服を着たら、慣れないスカートと長い靴下を履いたら

一階の洗面台に戻ったら、鏡を見ながら髪をクシでとかして、テーブルに用意してあった朝食の牛乳を飲み干して、食パンを口にくわえたら、玄関に急いだ!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る