第37話

 あの日から、4日の月日が経過したのだが、あの日以降、俺は未だ彼女と会うことは出来ていなかった。


 PvP本戦まで、いよいよ後1日だ……。


「あの娘は今日もログイン無しか……まあ、いつまでも落ち込んでても仕方ないよな! てことで、よし! いっちょ暴れるか! うおぉおぉりゃあぁぁあ〜〜!!」


 ……。


 この日俺は、超高難易度ステージの最深層エリアにて、次から次へと溢れてくる高レベルモンスター達を相手に憂さ晴らしをすることにした。


「ハァアアァァアァア!!!!」


 そして、結局この日も彼女がログインすることはなかった……。


「ふぅ……今日はこのくらいにして、明日の本戦にでも備えておくか! 待ってろよ! 300万円〜!!」



  ーーーーーーーーーーーーーーーーー



 ワールドチャットにて……。


〈NEET駅前さんが、『龍王の洞窟(最深部)』をクリアしました!〉


 時の人:ファ!?


 やっぱり加藤:いや! はぁ!?


 ジミー笹西:お、おい! 龍王の洞窟って言ったら、RNOでも超高難易度で有名のエリアじゃないのか!?


 ギリギリの会社員:そ、そうなのか?


 ジミー笹西:まぁ、ギリギリの会社員は、まだこのゲームを始めて日が浅いから知らないのも無理はない……。


 やっぱり加藤:俺が代わりに説明しよう!


 時の人:頼む!


 やっぱり加藤:このRNOには、超高難易度に設定してあるエリアが5つ程存在しているんだが、正直、どれもクリアするのは不可能に近いレベルばかりなんだ……。


 ギリギリの会社員:おぅふ。そんなレベルだったのか……。


 時の人:お、おう……知ってはいても、改めて認識するとやっぱり厳しいよな……。やっぱり加藤、代弁ありがとう!


 やっぱり加藤:おうよ!


 ギリギリの会社員:つまりは、だぞ?……。つまり、このNEETって言うプレイヤーはとんでもないプレイヤーって認識で良いんだよな?


 やっぱり加藤:あぁ、そうなるな……因みに、ウチのメンツで公式のPvPに出れる実力があるのは時の人だけか?


 ジミー笹西:だな……。


 時の人:NEETか……。ザルーザさんやカイルさんの次に、PvPでは絶対に出逢いたくはないプレイヤーの1人だな……。


 

  ーーーーーーーーーーーーーーーーー



 PM:7時……達人の自宅にて。


 俺はログアウトした後、明日のPvPに備え、

少しでも早く睡眠を取るために、とりあえず風呂に入ることにした。


「ふぅ〜! やはり、風呂は日本の文化だよなぁ〜!」


 俺は風呂をたっぷり満喫した後、風呂上がりにリビングへと向かい、冷蔵庫に入っている麦茶を取り出してはそれをコップに注いだ。


「やっぱり、お茶は麦茶に限るよなぁ〜! うん! 冷たくて美味しい!」


 そして、俺は冷蔵庫に入ってあった刺身を取り出してきた後、テレビのリモコンを手に取りテーブルへと着いた。


 ……最近はあんまりテレビを見てなかったからなぁ〜……。


 と、俺がテレビを付けた、その時だった……。


「ん? この顔どっかで……」


 俺がテレビのリモコンをつけると、芸能人達が数名出演しているバラエティー番組が映ったのだが、そこには何故だか顔見知りの人物が出演していた……。


「ん? あ〜!!!!!??」


 to be continued……。

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