第88話エルン国の女船長
「私は、エルン国海軍の旗艦エレナ号の。艦長のキャプテンエレナだ2隻とも交戦をやめなさい」
魔石を使った、拡声器で両船の交戦を見事に辞めさせてしまった。
「アルカ号を、襲った6隻の残りの3隻を船事捕らえろ」
颯爽と現れ、キャプテンエレナと名のったのは、美人のエルフで軍服というより、黒のスウェットスーツ着込んで腰に、サーベルを身に着けた女性だった。
アルカ号が、襲われた時をエルン国の海域で千里眼のスキルと、望遠鏡で見ていてこちらの海域に入ってきたので、駆けつけましたとキャプテンエレナが言う。
「キャプテンハルクの、正当防衛は分かりますが。詳しいお話が聞きたいです」
「わかった、久しぶりだしキャプテンエレナの船に。ついて行けば良いのだな」
青いつばさのメンバーも、話を聞かれると思うので、カルマン侯爵に狙われていると、話してやってほしい。
港について、エルフと獣人の兵士たちに囲まれて、俺達は海軍本部と書いてある邸宅3つ分はある、建物の中に通され応接間に招かれた。
「皆も、座ってお茶でも飲んでくれ。ハルクも久しぶり」
「エレナも、5年ぶりだな子供は元気か」
「ああ元気だよ、11歳になったよ」
「お二人は、お知り合いなんですね」
「古い仲間さ、同じSランク冒険者で昔パーティーも組んでた」
俺達は、キャプテンエレナにカルマン侯爵に、狙われているとの事を話すと、逮捕した捕虜から必ず聞き出すと約束してくれた。
「私も、偉大なる英雄のキャプテンエレナに。エルフとして会えて光栄ですわ」
「もしかして、貴方はフラン・エルン公女ではないですか」
「エルンの、苗字は捨てました。フランとだけお呼びください」
「一人前になられましたね、オムツを換えていたころが懐かしいです」
〖ご主人様、ぷぷぷフランがオムツですって〗
「と とにかく、今は只のフランですから。あとリョウはこっちおいで」
フランが、リョウを無理やり部屋の外に連れて行くと、扉越しにキャインキャインと鳴き声が聞こえてきた。
俺達は、キャプテンエレナに本当にフランが、王族なのですかと尋ねると、女王様の妹のフローラ様の娘で、姪なのですよと答えてくれる。
「取り敢えず、海軍としての取り調べは。フラン様の仲間ということで此処までです」
拿捕した、船と船員は取り調べ次第で奴隷にしたら、その利益はうちの海軍と山分けにするから、宜しくねとキャプテンエレナが言うと、キャプテンハルクはそれでいいと答えた。
「話はついた、青いつばさのメンバーと一緒に。冒険者ギルドに行ってシーサーペント討伐の。報酬を貰いに行こうか」
キャプテンハルクの、案内で冒険者ギルドに行くと、やはり邸宅3つ分はある綺麗な建物で、受付も5つあり1番空いている2番窓口の、綺麗なエルフの受付嬢さんに並び、順番を待つ事にする。
順番が来て、シーサーペント50体の討伐証明を貰い、報酬は解体窓口でと言われたので、キャプテンハルクと共に向かう。
解体窓口の所に行き、シーサーペント50体をお願いしますと言った。
集計すると、シーサーペントは1体金貨600枚で、合計で金貨30000枚。
全ての合計で、金貨30000枚で今回は6人で均等配分にすると、1人金貨5000枚になった。
「良い稼ぎになった、先程の綺麗なエルフの受付嬢さんに。Bランク冒険者の試験を受けると言いに行こう」
「待ってください、俺達には先にやらねばならない。大事なことがあります」
ギルドの、2階の会議室を借りて俺達は、キャプテンハルクだけには、マリアが聖女であり結界を、張りに来たことを話した。
それを聞いて、キャプテンハルクは最初は驚いていたが、話してるうちに納得してくれて事の重大さに、他言しないと誓ってくれる。
しかし、エルン国に結界を張った時点で、敵にも味方にマリアが聖女だと知れてしまうなら、その後すぐにBランク冒険者の試験を受けて、ランクアップしておいた方が対面的にも、良いと教えてくれた。
「エレナを、昼飯屋の案内を頼むために呼んだから」
「どうやって、連絡をとったのですか」
「Sランク冒険者は、水晶で連絡が取れるんだぜ」
「だけど、そんなことの為に使っていいんですか」
「食事は、そんなことではない大事な事だよアーム」
「そうよ、待たせたわね私が美味しい店に。連れていくから期待しなさい」
キャプテンエレナの、案内で居酒屋に来ていて、ここは海鮮丼が美味しいわよと言うので、皆で頼むが米が食べれるのですか聞くと、不作で輸出はしてないが国内では、普通に食べれるそうだ。
出てきた、海鮮丼を食べたらあまりの米の旨さに、涙が出てきたら皆にからかわれたが、皆も美味しそうに食べている。
食事を終えたら、王宮に行くのだから、酒は一杯だけにするように言うと、王宮にいくなら私もついて行くと、キャプテンエレナが言ってくれた。
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