第87話巨大武装重帆船
空いている、2番窓口に並び綺麗な犬耳受付嬢さんに、キャプテンハルクが青いつばさは、Bランク冒険者の試験は受けられないかと聞いてくれた。
綺麗な犬耳受付嬢さんは、アーム達のギルドカードを見たあと、水系魔物を狩れば実績が溜まり、Bランク冒険者の試験が受けられますと、答えてくれる。
ギルド掲示板から、シーサーペント討伐の依頼書を、12枚剝ぎ取り久しぶりに俺もやるかと、キャプテンハルクが言う。
「俺が、勝手に決めてすまないな。だが海の魔物なら任せてくれ」
「そこまで言うなら、貴方に任すのでよろしく頼む」
「明日の、日の出ごろ宿を引き払って。港の3番埠頭に幌馬車ごと来てくれ」
晩飯を食べるためリョウを、女将さんに預けて食堂の席に着くと、可愛いウエイトレスさんが料理を運んできてくれる。
堅いパンと、クラムチャウダーと肉の煮込みで、肉が柔らかくとても美味しかった。
日の出ごろに、出発するので女将さんに宿代を払い、早めに眠りに就くことにする。
「アームの坊ちゃん、朝だよ起きな」
「男の部屋に、入ってきたら駄目じゃないかマリア」
「坊ちゃんの、部屋なら大丈夫だよねー」
マリアに、そう言われてコクコクと後ろで、頷くフランとライラであり、酷いと枕を濡らそうとすると、いい加減起きろと蹴り飛ばされた。
馬屋に、降りていくとドムがドルンガと幌馬車を繋げて、御者台で待っていてくれるので、皆で乗り込みリョウの先導で港の3番埠頭に向かう。
3番埠頭に、巨大な武装重帆船がまっていて、乗組員が馬車ごと乗り込むように言うので、入ってみると幌馬車がもう1台は、収納できるスペースがあった。
客室に、どうぞと言われ乗組員について行くと、結構大きな応接間のような部屋に、俺達の朝食が用意されている。
柔らかいパンに、ハムエッグに大好きなクラムチャウダーが、出てきてとても美味しかった。
「俺の船の、朝食はお気に召したかな。シーサーペントの巣まで1時間の。航海を楽しんでくれ」
「船酔いする人は、私とマリアのキュアで治すから。何時でも気軽に言ってね」
「俺とリョウは、女神様の加護があるから。大丈夫だけどね」
暫くすると、シーサーペントの巣に着いたので、俺をパーティーに入れてくれ言うので、ステータスオープンしてキャプテンハルクを、パーティーに追加登録する。
甲板に出て、シーサーペントをライラとリョウが挑発すると、甲板に乗り上げて攻撃してくるので、俺とドムとライラで切りつけ、フランが魔法の空間斬でとどめを刺していった。
体長が、5メートルもあり嚙みつきや、尻尾を振るっての打撃で、俺とドムとライラは怪我をして、窮地に追い込まれたがキャプテンハルクが、華麗な剣さばきで助けてくれる。
マリアやリョウも、プロテクションやハイヒールや雷撃で、助けてくれて50匹を倒したところで、挑発をやめて皆でシーサーペントを解体したが、肉が美味いと聞きフランを中心に、追加で食用に3匹狩った。
レベルは、パーティーの全員がレベル53になっていた。
俺の、アイテムボックス(中)に入り切るかわからんなと言うと、キャプテンハルクが俺のアイテムボックス(中)もあるから、心配するなと言われる。
直接エルンの港に、向かうとキャプテンハルクが言い、俺達も幌馬車ごと来いと言われた時から、予想してたので同意した。
「エルンの港には、2時間半で着くからな」
「時間が、あるようだし乗組員の事を。教えてくれないか」
いいだろう、共同経営者でもある君達に隠すことでもないしな、乗組員は俺を除いて男4人の女2人の6人がいて、皆が孤児院出だからよろしく頼むよ。
最初は、一郎で左の砲撃手で2人目は二郎で右の砲撃手だよ、3人目は三郎で機関員で4人目は四郎で操舵手兼航海士で、5人目はユリで料理人兼ウエイトレスで、6人目はユイで船医兼ウエイトレスです。
「なんで、女子2人がウエイトレスなんだ」
「それは、俺の趣味だな男のウエイターなんてやだ」
「それって、セクハラで訴えられるぞ」
皆に、セクハラって何と聞かれたのだが、この世界の言葉ではなかったので、異性に何かを強要したり性的な言動による、嫌がらせしたりすることかなと、うろ覚えなので半分ごまかした。
1時間程、船が進んだ頃に四郎が飛び込んできて、6隻の不審船に前を塞がれていると、キャプテンハルクに報告に来て、俺達も一緒にブリッジに来てくれと言われる。
俺の船に劣るとはいえ、武装重帆船を6隻も揃えてくるとは、何処かの大富豪か大貴族かと言うので、カルマン侯爵に狙われていると伝えると、それだろうなとキャプテンハルクは答えた。
青いつばさを、狙ってきてるなら安全策をとって逃げてくれと、頼むとあれしきの敵に逃げたりはしない、俺を敵に回したことを後悔させてやると言う。
「操舵は、俺がやる四郎は機関室の三郎に。魔石航行をすると伝えてくれ」
「俺達は、どうすればいい」
「万が一、乗り込まれそうになったら戦ってくれ」
その時、敵が大砲を撃ってきてこれで敵確定だなと言い、フランにトルネードで敵艦隊の隊列を、崩してくれないかと頼んできたので、フランが渾身のトルネードで敵の隊列を崩した。
その僅かな乱れをつき、全速で隊列を突破すると同時に、左右の砲門が火を噴き2隻を中破させて、S字に蛇行しながら敵の砲弾を避け、左右の砲門から交互に砲撃を加える。
敵も、数を頼りに懸命に追って来て反撃をしてきたが、何せ航行速度と機動性が段違いだし、砲の射程がアルカ号の方が断然長くて破壊力もあり、勝負がついたのは言うまでもない。
3隻を沈められ、2隻は中破となり残りは小破した1隻となったところで、新たに5隻の武装重帆船が近づいてきて、1隻はアルカ号と同等の巨大な武装重帆船であった。
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