第89話女王陛下と結界
昼飯を、食べた後ドルンガと幌馬車を引き取りに、アルカ号に向かいキャプテンハルクに別れを言い、幌馬車を受け取りライラの手綱さばきで、キャプテンエレナ案内で王宮に向かう。
王宮に着くと、門番に国王のフランドからの紹介の手紙を、女王様に渡してくれと頼んで暫く待とうとするが、キャプテンエレナが顔パスで大丈夫と、ドルンガと幌馬車を預け中に入った。
「キャプテンエレナ、俺達は女王様に特別な要件があるのです」
「知ってるよ、聖女と結界を張る件だよね」
「何故貴方が、知っているのですか」
「フローリ様から、良くしてくれと頼まれてるんだ。女王様もご存じだから安心していいよ」
王宮の門をくぐると、広間がありエルフの兵士達に囲まれ、ここでも武器をアイテムボックスやアイテム袋に入ってる、予備まで取り上げられる。
女王との、謁見の前に風呂に入ってくださいと言われ、男女別々に綺麗なエルフのメイドさん達に、囲まれて風呂に連れていかれ、もちろんリョウも聖獣と説明すると、俺と一緒に風呂に入れられ洗われた。
ここでも、洗濯物を出すように言われたので、皆が素直に従い山のように洗濯物を出したら、綺麗なエルフのメイドさん達が、こぞって持って行ってしまう。
そして、衣裳部屋に通されいつもより数倍ましな、服に着替えさせられたが驚いたのは、ドム用のドワーフの立派な服もあったと言う事だった。
綺麗なエルフのメイドさんに、連れられ謁見の間に行くと、女性陣がドレスに着替えさせられて、待っていたがとても綺麗で洗練された、装いのもので目を疑う程である。
「アームよ、惚けてないで挨拶をせんか」
女王の側近の、賢者らしい服装の綺麗なエルフの女性から、声を掛けられて我に戻りフローラさんに、よく似た女王陛下に向き直った。
「まあ良い、綺麗なものはわらわも好きじゃからのう」
「失礼しました、Cランクパーティーの青いつばさの。リーダーのアームといいます」
「私は、サブリーダーの賢者フランでございます」
「わしは、戦士ドムです」
「あたいは、聖女マリアでヒーラーでもあります」
「あたしは、聖騎士ライラでございます」
〖僕は、アームにティムされている。聖獣リョウと申します〗
「わらわが、エルン国の女王のフロールである。其方たちの目的や身分も母上から。聞き及んでおるから安心せい」
「しかし、一応側近の私ミローラが。鑑定させてもらうよ」
アームは、女神様の加護を持っております、女神様の使徒であると考えられますし、リョウは間違いなく聖獣様でございます。
賢者フランは、特殊な空間魔法を持っていて、魔法攻撃の空間斬なるものを、持っていますね習得はどうやって、なされたのですかと問われた。
古竜ドラカニ様から、伝授されましたと答えると、女王陛下もミローラさんもキャプテンエレナも、一様に驚きそれでアームとライラの盾に、聖竜の紋が刻まれていたのですねと言う。
貴方達が、お風呂に入っている間に、装備を調べさせていただいたのですが、聖竜の鱗の素材を使った防具が、多かったのに納得がいきました。
「わらわも、古竜ドラカニ様と話がして。みたいものじゃのう」
「手紙なら、使い魔のフェニがアイテムボックス(小)を。持っているので届けられます」
「そうか、なら後で手紙をしたためるので。届けていただきたいのう」
「後で俺に、言って頂けたらいつでも。フェニに届けさせます」
「それでは、本題に戻って聖女様に。結界を張って貰うと嬉しいんだが」
「では、あたいマリアが結界を王都の全体に張りますね」
「ホーリーハイドーム」
王都全体を、光が包むみここでも、ミローラさんが確かに王都全体に、結界が張られた模様ですと言う。
「女王陛下、今のあたいのレベルだと魔物と魔族と悪しき種族を。阻むこの結界は50年ってところです」
「これで、魔のもの達に十分反撃が出来る。聖女マリアのおかげでわらわは。後顧の憂いなく魔族討伐ができる」
それを聞いて、マリアは魔力切れで横たわってしまい、フランが駆け寄ってマジックポーションを飲ませて、女王陛下にベットで休ませたいのですがと言うと。
ミローラさんが、綺麗なエルフのメイドさん達を呼び、上等な客間のベットでこの少女を、寝かせる様にと指示をする。
フランとライラは、マリアについて行ってしまい、俺とドムとリョウが謁見の間に、取り残されてしまう。
「女王陛下、エルン国の王都に結界を張った時点で。魔のもの達にも味方にもマリアが聖女だと。わかってしまう事だと女神様が言ってました」
「それならば、エルン国とフランド国で大々的に。聖女と結界の事を発表すれば。国民の心のよりどころになるだろう」
そうと決まれば、会議しなければならないので、アームとドムとリョウを客間に案内するようにと、綺麗なエルフのメイドさんに命じる。
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