第69話ポイズンキングドック

「リョウが先頭で索敵、ライラとドムが前衛でフランとマリアが中衛で。俺がしんがりの後衛で進む」


〖6匹の群れ、ポイズンドックを見つけました風下から近づきます〗


「ポイズンドックが、いるようなのでライラが引き付けて確実に倒す」


「6匹いるので、4頭をライラが挑発で引き付けて右端かから。俺つぎライラつぎドムつぎフランの順で繰り返し倒す」


「残り2匹はリョウと、マリアのプロテクションで足止めしてくれ」


「マリアは、事前に俺とドムとライラに攻撃力上昇と。防御力上昇のバフをくれると嬉しい」


 了解と、皆から返事が返ってきた。


「4匹を倒したら、2匹をライラが挑発して引き付けてくれ」


「それを、俺とライラとドムとフランで倒す」


 45匹を倒したところで、5体の上位種のポイズンハイドックと、ポイズンキングドックが一斉に襲ってきた。


「ライラは、ポイズンキングドックだけを止めてくれ」


「3匹のポイズンハイドックは俺とドムとフランで倒す」


「残り2匹はリョウと、マリアのプロテクションで足止めしてくれ」


 今度も了解と、皆から返事が返ってきた。


 俺は、ウォターカッターで1匹を真っ二つにして、もう1匹をドムが必殺技の烈火斬で切り伏せて、3匹めをフランが新魔法の空間斬で真っ二つにする。


 残り2匹の、上位種を倒すとリョウの雷魔法がポイズンキングドックの頭上にさく裂し痺れさせマリアのハイヒールがライラを回復してライラに一息つかさせる。


 ポイズンキングドッグは、でかい体のくせに素早く攻撃力もミノタウロスと、変わりなく何回かライラも俺もドムも、傷をおい倒れかけたが。


 フランとマリアの、ハイヒールに助けられてなんとか傷を治し、態勢を整えて反撃に回ろうとするが、とにかく素早く物理攻撃がなかなか当たらない。


 それに加えて、ポイズンキングドッグは毒霧をはいてくるが、ライラは大盾で防ぎドムはなんとかかわしていたが、俺は状態異常無効なので切り込んだが避けられる。


 そうこうしてるうちに、リョウの渾身の雷が頭上にヒットし、動きを鈍らせフランの魔法の空間斬が右足を落とし、ドムの烈火斬が首に決まった。


 俺の、ウォーターカッターでとどめを刺そうとしたときに、ポイズンキングドックが話しかけてくる。


〖もう人間の、集落には近づかぬ。命ばかりは助けてくれ〗


「だがお前は、村長を食ったそうじゃないか」


〖お前達も、魔物を食うではないかお相子だ〗


「そうだ、だからこそお前達魔物と。相容れぬ敵対者なのだ」


 そう言うと、俺のウォーターカッターが、ポイズンキングドックの首を落とし、戦いの決着がついた。


 全員のレベルが、43に上がっていたポイズンキングドッグの、レベルが高かったらしい。


 ポイズンドック45匹と、ポイズンハイドック5匹とポイズンキングドック1匹を、皆で素材の解体するする事にした。


 リョウが、索敵で魔物の討伐を確認すると、村に戻ってそのことを報告すると、村の皆から感謝される。


 村の宿屋の、厩舎にドルンガをとめさせてもらい、皆に風呂に入るよう催促される、温泉ではなく魔法で沸かしたものであったが、久しぶりにさっぱりした。


 風呂から出て、宿の外に出るとなんか女子供が増えていて、宿屋の女将さんに聞いたら、洞窟に逃げ込んでた女子供が、帰ってきたんだよと教えてくれる。


 副村長が、少しでもお礼にとみんなで、郷土料理を作ったので集会所にお越しくださいと、少年が伝えに来て宿屋の女将さんが行ってあげてと、言うので皆で出かけることにする。


 集会所の中に、入ると1人のエルフの女性が挨拶してきて、副村長のエレーラと申しますと言い、一応レベル25の魔術師ですが戦力外と、討伐には連れて行ってもらえませんでした。


 フランが、失礼ですがおいくつなんですかと問うと、16歳ですよと答えられ半年前に旅の途中に腹ペコで、困っていたところこの村の村長さんに、拾ってもらい命拾いしまして。


 エルフで、魔術師というだけで副村長にされてしまい、レベルが低いので洞窟で女子供を守っていましたが、魔物が討伐されたと聞いて戻ってきた次第です。


 あらためて、トルラ村にようこそ村長の仇を取っていただき、感謝に耐えませんがお礼の郷土料理を、つまみにお酒を飲んでくださいね、マリアさんにはジュースをドムさんには火酒をどうぞ。


 俺達はエールで、ドムは満足げに火酒でマリアは果汁のジュースで乾杯して、山菜の天ぷらや川魚の塩焼きや猪肉の焼肉に、舌鼓をうち皆で満足するが、筍の刺身の旨さには驚かされる。


「エレーラ、私は歳の近いエルフの知り合いがいません。是非とも友達になってください」


「フランに、そう言われるとこれ程心強い事はありませんし。こちらこそよろしくお願いします」


 村の人達も、宴に参加すべくつまみを持参してきて、酒を酌み交わすがあんなことがあったとは、思えないほど気さくな良い人たちであった。

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