第60話グランドブルとミノタウロス

 ガルムさんの、家族との食事会も終わり俺は貰った本を、部屋でリョウと一緒に夕食まで読むことにし、図鑑を読みふけっているとリョウが、フランとマリアとライラが帰ってきましたよと教えてくれた。


 リョウを、エルザさんに預けると、本を読むのもたまにはいいだろと言われる。


 食堂に行くと、フランとマリアとライラが楽しそうに、スラム牧場の事を話していて、俺もこんばんわと挨拶して席に着いた。


 暫く、今日あったことを話していると、遅れてきたドムが挨拶をして席に着き、度数の高い酒をたのむ。


 可愛い猫耳ウエイトレスさんが料理を運んできてくれる。


 堅いパンと、コーンスープと牛肉のステーキがでてきて、筋もなく柔らかいのにジューシーで美味しかった。


 次の日の朝に、朝飯を食べるためリョウを、エルザさんに預けて食堂の席に着くと、可愛い犬耳ウエイトレスさんが料理を運んできてくれ。


 堅いパンと、コーンスープと野菜たっぷりのポトフだった。


 裏庭で5つの型からの、素振りをやっていると左でドムとライラも素振りを始めていて、リョウも前後左右に高速移動する訓練をしていて。


 右ではエルザさんが、フランとマリアに体術の型の指導と、体の使い方と組手を教えていた。


 1時間の鍛錬を終え、俺達青いつばさは冒険者ギルドの横のダンジョン行の、馬車乗り場に向かう何台か並んでいる馬車の1台に、乗り込み東へ1時間程揺られるとグランダンジョンに着いた。


 順番が回ってきたので、門番にギルドカードを見せて、みんなで一緒に入場する。


 最初の階から、魔方陣で地下20階に行くと地下21階へ、降りる階段があり皆で降りた。


 地下21階に入ると、ダンジョンが明るくなり草原が広がっている。


「リョウが先頭で索敵、ライラとドムが前衛でフランとマリアが中衛で。俺がしんがりの後衛で進む」


 ドムが、罠を見つけたので罠解除するまで待ってくれと、言ってきて素早く解除を終えたら宝箱が出て、開けるから待ってくれ言われたがミミックだったとの声に。


 ライラが、大楯で突っ込み挑発で引き付けたところに、俺が2の型で切り付けとどめを刺したが、ドムは噛まれたようで苦しがっていて、マリアがハイヒールで回復していた。


 ドムが、罠の解除や宝箱の解除の失敗を初めて見たので、驚いたが気を取り直して魔物討伐に向かうことにする。


(4頭の群れ、グランドブルを見つけました風下から近づきます)


「グランドブルが、いるようなのでライラが引き付けて確実に倒す」


「突進力が、今までの魔物より強いので。ライラは2頭引き付けてくれれば良い」


「4頭いるので、2頭をライラが挑発で引き付けて右端から。ライラつぎドムつぎフランの順で繰り返し倒す」


「残り2頭は俺とリョウと、マリアのプロテクションで足止めしよう」


「マリアは、事前に俺とドムとライラに攻撃力上昇と。防御力上昇のバフをくれると嬉しい」


 了解と、皆から返事が返ってきた。


「2頭を倒したら、2頭をライラが挑発して引き付けてくれ」


「それを、俺とライラとドムとフランで倒す」


 俺もドムもライラも何度か、グランドブルの攻撃がかすりダメージを受けたが、マリアがヒール飛ばしてくれて直してくれた。


 1回、グランドブル角でドムが上空に飛ばされて、焦ったがライラと俺で踏ん張って耐えて事なきを得る。


 30頭を倒したところで、フランは魔力温存のためマリアと素材解体やると言ったし、ドムは斧を交換してくると言っていったん下がったが。


 ドムは自分のアイテム袋(中)に入っている、交換用の斧を装備してすぐに戦闘に戻ってきて、ライラは自分のアイテム袋(中)で剣を交換している。


 50頭を倒したところで、俺とドムとライラも素材の解体に加わる事にするが、2頭だけ自分達の食用にしたいと言うので皆で狩る事にする。


 そして、全員がレベル39に上がった。


 地下22階への、階段を見つけたところで魔物がいないのを、確かめて武器の手入れをして昼飯の準備をする。


 昼飯は、ホットドックとクラムチャウダーと、フランが作ってくれたナス味噌炒めだったが、とても美味しかった。


 地下22階に降りても、ダンジョンが明るく草原が広がっている。


「リョウが先頭で索敵、ライラとドムが前衛でフランとマリアが中衛で。俺がしんがりの後衛で進む」


 ドムが、罠を見つけたので罠解除するまで待ってくれと、言ってきて素早く解除を終えた。


(気をつけてください、ミノタウロス1体を見つけました)


 かなりの強敵だと、思ったが1体づつなら倒せると判断した。


「ミノタウロスが、いるようだが1体なのでライラが引き付けて確実に倒す」


「ライラが、挑発で引き付けて俺とドムが左右から切りかかり。フランが魔法で倒す」


「マリアは、事前に俺とドムとライラに攻撃力上昇と。防御力上昇のバフをくれると嬉しい」


「リョウは、もしもの時の為に攻撃魔法を。待機してくれ」


 了解と、皆から返事が返ってきた。


 ミノタウロスの、斧は強靭だったがライラがしっかり引き付けてくれ、俺とドムの攻撃で削りフランのウィンドカッターと、アイスアローでとどめを刺した。


 3回に1回ぐらいで、ミノタウロスの攻撃でライラがよろめいたとき、リョウの雷魔法がさく裂し俺のウォーターカッターで切り刻み、マリアのハイヒールでライラが持ち直す。


 一時押し込められ、ライラの右腕がおられるが、俺がジャンプして1の型から振りかぶり、ミノタウロスの肩口に深い傷を負わせると、動きが鈍るそこにドムが足に切り込む。


 マリアが、ライラの右腕にハイヒールをかけ、フランがアイスアローで右目を貫いて、やっとの思いで弱らせて倒す、そんなギリギリの戦いが何度かあった。


 20体を倒したところで、地下23階の階段を見つけたところで、皆で素材の解体するする事にしたがフランが、自分達の食用に2体狩るというので疲れていたが皆で倒す。


 皆の、レベルも40に上がっていた。


 1体を倒すのに、時間がかかったのと皆の疲労が激しかったので、早めだが晩御飯と野営の準備をする。


 ホットドックとコーンスープに、土台を作り網をのせてグランドブルの肉と野菜を切り網焼きにして、食べたが肉は前世で食べた和牛並みの美味しさで、とろけるようであった。


 ミノタウロスも、食べようかと言ったがあまりの美味しさに、ぶっ倒れたら本末転倒だと思いレベル45の、お祝いにとっておくことにする。

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