第54話オークジェネラル再び


「ここで、晩飯をとり野営するから皆準備してくれ」


 フランの、アイテム袋(中)から土台や薪に大鍋を、取り出しドムがファイヤーで着火して火を起こす。


 フランとライラが、肉や野菜を調理して肉と野菜の、煮込みを作ってくれて。


 堅いパンと、クラムチャウダースープと一緒に食べたが、肉と野菜の煮込みがことのほか美味しかった。


「フランが、野営の見張りの順番を決めてほしい」


「わかったわ、4時間交代で1番目はアームとドム」


「2番目は、私とマリアで3番目はリョウとライラよ」


 俺とドム以外は、毛布に潜り込んで眠りについたが、俺達はお茶を飲み火の番をするが、ドムは酒が飲みたいと呟いた。


 少し離れた場所に、野営していた別パーティーの20歳ぐらいの、女剣士の冒険者がやって来て声を掛けてくる。


「また会ったね、アーム達とは縁があるみたいだね」


「ドワーフさん、あたしはアイリよろしく頼むよ」


「わしは、ドムだよろしくなお茶でも飲んでけ」


「いただくわ、ありがとう」


「俺達は、15階踏破で一旦ダンジョンを出ようと思う」


「あたしは、あの子らに15階踏破させたら。冒険者ギルド帰って解散さ」


「そのあと、アイリはどうするんだい」


「そろそろ、Bランクへの昇格試験を受ける気よ」


 そして、暫くお茶を楽しんでアイリは、自分のパーティーの元に帰っていく。


 その日の、野営は何事もなく次の日の朝を無事に迎え、朝食はホットドックとクラムチャウダースープで簡単に済ませた。


 朝から5つの型からの素振りをやっていると、左でドムとライラも素振りを始めていて、リョウも前後左右に高速移動する訓練をしていて。


 右では、フランとマリアが体術の型と、体の使い方と組手を練習していた。


 地下14階に降りても、ダンジョンが明るく草原が広がっている。


「リョウが先頭で索敵、ライラとドムが前衛でフランとマリアが中衛で。俺がしんがりの後衛で進む」


 ドムが、罠を見つけたので解除するまで待ってくれと、言ってきて素早く解除を終えた。


(6体の群れ、オークソルジャーを見つけました近づきます)


「オークソルジャーが、いるようなのでライラが引き付けて確実に倒す」


「6体いるので、4体をライラが挑発で引き付けて右端から。俺つぎライラつぎドムつぎフランの順で繰り返し倒す」


「残り2体はリョウと、マリアのプロテクションで足止めしてくれ」


「マリアは、事前に俺とドムとライラに攻撃力上昇と。防御力上昇のバフをくれると嬉しい」


 了解と、皆から返事が返ってきた。


「4体を倒したら、2体をライラが挑発して引き付けてくれ」


「それを、俺とライラとドムとフランで倒す」


 40体を倒したところで、フランは魔力温存のためマリアと素材解体やると言ったし、ドムは斧を交換してくると言っていったん下がったが。


 ドムはフランのアイテム袋(中)に入っている、交換用の斧を装備してすぐに戦闘に戻ってきて、ライラは自分のアイテム袋(中)で剣を交換している。


 60体を倒したところで、俺とドムとライラも素材の解体に加わる事にするが、フランとドムが自分達の食用にと3頭狩ってきた。


 地下15階への、階段を見つけたところで、魔物がいないのを確かめて武器の手入れをし、昼飯のホットドックとクラムチャウダー食べる。


 地下15階に降りても、ダンジョンが明るく草原が広がっている。


「リョウが先頭で索敵、ライラとドムが前衛でフランとマリアが中衛で。俺がしんがりの後衛で進む」


 ドムが、罠を見つけたので解除するまで待ってくれと、言ってきて素早く解除を終えた。


(危険です、オークジェネラル1体を見つけました)


 なんで、そんな大物がいるんだと思ったが、1体なら倒せると判断した。


「オークジェネラルが、いるようだが1体なのでライラが引き付けて確実に倒す」


「ライラが、挑発で引き付けて俺とドムが左右から。切りかかりフランが魔法で倒す」


「マリアは、事前に俺とドムとライラに攻撃力上昇と。防御力上昇のバフをくれると嬉しい」


「リョウは、もしもの時の為に攻撃魔法を待機してくれ」


 了解と、皆から返事が返ってきた。


 時間はかかったが、ライラがしっかり引き付けてくれ、俺とドムの攻撃で削りフランの、ウィンドカッターでとどめを刺した。


 10体倒したところで、急にリョウが前方でオークジェネラル2体に襲われ、全滅しそうなパーティーがいますと伝えてきて、この臭いはアイリですと言った。


「前方にいる、アイリのパーティーがオークジェネラル2体に。攻められ全滅しそうだとリョウが言っている」


「助けに行くが、皆は良いか」


 皆から一斉に当然良いとの返事がきた。


「左のオークジェネラルを、ライラが引き付けドムが切り。フランが魔法で攻撃してくれ」


「右のオークジェネラルを、リョウの魔法で一撃して。俺のウォーターカッターで攻撃する」


「マリアは、怪我人にとにかくヒールをたのむ」


「ワン」とほえると。


 右のオークジェネラルの、脳天に雷が落ちしびれさせ、動きを止めてる間に、俺のウォーターカッターで右腕を落とした。


 アイリ以外、皆が倒れているので間に合わなかったかと、思ったがマリアがエリアヒールと唱えると、全員の顔に生気が戻る。


 まだ痺れている、オークジェネラルの心臓めがけて、5の型の気力を貯めたの突きを繰り出した。


 しかし、1回の突きでは倒れずその間にアイリが、オークジェネラルの右足を切り刻んでよろけて、倒れたところに2回3回と気力を貯めた突きをおみまいした。


 動かなくなったので、左のオークジェネラルに向かうと、ライラの剣の攻撃とドムの斧の斬撃がきまり、弱ってる所にフランがウィンドカッターで切り刻んでいる。


 しかし、最後の攻撃とばかりにオークジェネラルの、こん棒がドムにヒットし大きく跳ね飛ばされてしまい、フランにも攻撃しよう大きく振りかぶったところに、俺が入りなんとか攻撃を防ぐ。


 俺も加わり、剣で攻撃し弱り切った所に、フランのアイスアローがオークジェネラルの、左目に刺さり絶命させた。


 ドムは、飛ばされて倒れていたが、マリアのハイヒールをうけて何とか立ち上がる。

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