第42話女神様と聖女候補マリア

 朝飯を食べるためリョウを、エルザさんに預けて食堂の席に着くと可愛い犬耳ウエイトレスさんが料理を運んできてくれ。


 堅いパン、とコーンスープとハムエッグで卵が凄く美味しかった。


 裏庭で5つの型からの素振りをやっていると、左でドムも素振りを始めていてリョウも前後左右に高速移動する訓練をしていて。


 右ではエルザさんが、フランとマリアとライラに体術の型の指導と体の使い方と組手を教えていた。


 1時間の鍛錬を終え、俺とドムとライラは冒険者ギルドにフランとマリアは教会孤児院に向かう。


 俺も1時間の走り込みに、5つの型からの素振りのあとガルムさんに実践訓練を受ける。


 風呂から出ると、俺とドムは昼飯を食いに食堂に行くとリョウがフランとマリアとライラに撫で繰り回されている。


 席に着くと、料理を各自注文をしていたが俺オムレツ定食があったのでそれにしてリョウにもオムレツのみ頼んだ。


「マリアの、聖女になるための修練はどんな感じなんだ」


「フローリ様が、やるべき修練はもう終わってるとの事なんだよ」


「おばあ様によると、最後の結界魔法だけが発動しないとの事だわ」


「あたしにも、その魔法がどんなものか説明してよ」


「町を、結界で覆い魔物の襲撃を何十年も防ぐ大魔法だよ」


「わしは、魔法の事はよくわからんが聖女の奇跡みたいだな」


「いやいや、聖女の奇跡そのものだからね」


「アーム、薬草採取が終わったら教会孤児院に行きたいわ」


「わかった、俺とリョウもマリアを聖女育てることが目的だから行ってみよう」


 掲示板から、薬草採取依頼10つを剥ぎ取って南の草原に向かった。


 南の草原に向かう途中で、門番にギルドカードを見せるといってらっしゃいと言われる。


「今日もリョウは、魔物の警戒を重点に行いながらドムとマリアとライラに薬草の場所を教えてくれ頼んだぞ」


 結果は2時間で、依頼分と余剰分で約970本の薬草が取れその中で約130本がくず薬草でありそれらをアイテムボックス(小)に収納した。


 帰りがけ門番に、ギルドカードを見せて冒険者ギルドに向かう。


 3番窓口に並び、依頼の報告して余剰分の薬草も売ると依頼報酬を含め約銀貨840枚つまり金貨84枚近くの売上になった。


 均等分配で、1人金貨16枚で金貨4枚をパーティー貯金にした。


 リョウを、先頭に教会孤児院に向かい孤児院のドアのノッカーを叩くとシスターリリー出てきて中にいれてくれてお茶まで出してくれた。


 くず薬草を、360本買い取ってもらいにきたのですがと言うと金貨10枚と銀貨8枚ですねと払ってくれた。


「今日はフローリ様に、何故マリアが聖女になれないのかを聞きにきました」


「ちょっと、待ってくださいね都合を聞いてきます」


 丁度、信徒が帰ったところだそうで教会の方に来てくれとの事でしたので私についてきてください。


 シスターリリーについて、教会に入るとフローリ様がいて皆を見て一人増えたなと言った。


「お初にお目にかかります、タンクのライラと申します」


「行儀正しい娘じゃ、だがタンクといったがもう聖騎士になりかけてるようじゃぞ」


「シスターリリー、水晶を持ってきなさい」


「ほれライラよ、水晶に手を当ててみるんじゃ」


 言われるままに、手を当てると水晶が光りフローリ様がフラン程ではないが聖の力がある聖騎士としては十分じゃあと何回か魔物を倒せば自然になるな。


(ご主人様、ただのナイスボディじゃなくて聖騎士ですって儲けもんですよ)


 嬉しくはあるが、ナイスボディとか儲けもんとかお前はどこぞのおっさんか。


(ご主人様の、心の代弁者です)


 うるさいは!


「ところで、マリアが聖女になれないのはわしにもわからん」


「女神様に、この前のようにアーム達も祈ってくれんか」


「ご神託が、またあるかもしれん」


「わかりました、皆も一緒に女神様に祈ってくれ」


 皆が、一斉に祈ると女神像が光りだした。


〖アームと仲間達よ、マリアを聖女にするにはこの町の近くのグランダンジョンに潜りなさい〗


〖そして、ダンジョン主に会い話をするのです〗


「女神様、まだレベル31の私達には無理だと思うのですが」


〖聖女候補の、マリアの聖の魔法があればいけるはずですよ〗


〖リョウにも特別に魔法を解禁しましょう〗


〖あとは、貴方達の努力次第です〗


 そう言うと、女神像の光は消えて行ってしまった。


 皆は2度目の、ご神託なので首を垂れ従いますと言っていたがライラだけは初めてなので驚きを隠せずにいる。


「アームよ、危険だがわしは女神様のご神託に従うしかないと思う」


「俺も、やるしかないですが準備だけは万全にしたいです」


「私も、ダンジョンに詳しい人に話が聞きたいわ」


「わしも装備を新調しようと思っている」


「あたいも、新しく覚えた魔法の復習をする」


「あたしは、聖騎士の父さんにそれ用の剣をもらってくる」


 フランとマリアは、残るように新しい魔法を授けるしリョウは女神様から解禁された魔法を練習していきなさい。


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