第38話仲間の死とタンク

「リョウ、魔物の索敵を強めにしていてくれ」


(わかりましたが、オークジェネラルを倒され敵は敗走しています)


「フランの、状態は大丈夫か」


「あたいの、ハイヒールで無事だよ私のアイスアローは良かったでしょって言ってるよ」


「俺は、アームだタンクの貴方の名前は」


「あたしは、ライラで出来ればハイヒールをください」


「マリア、このライラと俺の骨折している左手にハイヒールを」


 マリアが、やってきて俺とライラにハイヒールをかけてくれて骨折が直ったのをみて双竜の爪の倒れている剣士2人に向かっていった。


 暫くして俺とフランとドムが、剣士2人の元に行くとマリアがマジックポーションをがぶ飲みして泣きながらハイヒールをかけている。


 フランが、マリアにもういいのよ亡くなった者は生き返らないのだから静かに眠らせてあげましょうねと言ってフランの頭を抱きかかえた。


 双竜の爪の、ライラと魔法使いとヒーラーが自分たちも辛かろうにマリアにありがとうねと感謝する。


 マリアが落ち着いたところで、俺とドムが埋葬用の穴を深く掘り皆にはオークの解体を頼む。


 レベルはというと、オークジェネラルの経験値が高かったのかレベル28に上がっていた。


 埋葬を終え、遺品とギルドカードをライラ達に渡すと俺達は警戒体制で冒険者ギルドに向かう。


 3番窓口に並び、依頼の報告して余剰分の薬草も売ると依頼報酬を含め約銀貨700枚つまり金貨70枚近くの金額になった。


 均等分配で、1人金貨17枚で金貨2枚をパーティー貯金にした。


 オークの討伐依頼と、余剰分あわせてオーク29体とオークソルジャー2体とオークジェネラルの報告は受け付けてくれた。


 解体窓口のバランさんの、所に行きオーク29体の解体素材を売りに来ましたと言うと1体金貨5枚だよオークソルジャーは1体金貨20枚で。


 オークジェネラルは、1体金貨100枚になるがいつも通り均等配分するよと言われた。


 金貨285枚なので、1人金貨71枚になり金貨1枚をパーティー貯金にする。


 掲示板に緊急依頼が張り出されて、明日の午後からEランク以上の5パーティーでオークの殲滅に向かうので参加希望のパーティーは申し出るように。


 綺麗な兎耳受付嬢さんに、参加する事を申し出て了承を得たついでに双竜の爪の事を聞くとパーティーは解散したとの事だった。


 ライラに、話がしたく探したがもう帰ってしまったようなので俺達も宿屋に戻ることにする。


 宿屋に戻ってエルザさんに、今日あったことを報告したらライラはあたしの弟子だよと言われた。


「4人とも、晩飯食べてきなリョウはこっちだよ」


 俺達が席に着くと、可愛い猫耳ウエイトレスさんが料理を運んできてくれる。


 堅いパンと、大好きなクラムチャウダーのスープに煮込みハンバーグが付いていて相変わらず美味しかった。


「俺は今日の戦いで、フランが殺されかけて盾役の大事さが良く分かった気がする」


「そこでタンクの、ライラを勧誘したいと思うんだが皆はどうかな」


「私は、死にかけてこれからも強敵がでるだろうしタンクは必要だと思うわ」


「わしも、今回は数が多すぎただけでライラのタンクの実力は高いと考える」


「あたいは、ハイヒールを過信していたので盾役のタンクがいてくれると安心だよ」


(僕も今回、オークジェネラルに無視されたので正式な盾役が必要だと思います)


「リョウも、盾役が必要だと言っている」


 エルザさんに、皆の総意を話て相談したら仲間が死んでタンクが生き残るというのは信用を失うしどんな訳があってもしんどいものだよと言われた。


 皆が、ライラを必要と知れば悪い気はしないと思うし明日の朝呼び出してあたしの方からも説得してみるよ戦闘で受けた心の傷が深いほど一刻も早く復帰させた方が良いんだよ。


 朝起きるとリョウが、エルザさんとフランとマリアに撫で繰り回されていた。


「おはよう、エルザさんライラの事で相談のってもらってありがとうございます」


「ライラは、朝食後には来るはずだ3人とも朝飯食べてきなリョウはついてくるんだよ」


 食堂に行くと、今日は可愛い虎耳ウエイトレスさんが給仕してくれていて可愛い犬耳ウエイトレスさんは休みの日なんだろうなと思った。


 堅いパンと、コーンスープにオムレツで卵料理を満喫しているとドムがやってきて挨拶を交わした。

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