第35話レベル25と市場


 3日ほど、訓練と採取依頼と討伐依頼を繰り返した朝、今日は休みにすると皆に伝えるとフランが、パーティー貯金から買いたいものがあると言った。


 レベル25になっていたので、ちょっとだけ自分の部屋に入って、ステータスオープンと念じる。


   【名 前】 アーム


   【種 族】 人間


   【年 齢】 18歳


   【職 業】 剣士&ティマー


   【レベル】 25


   【体 力】 1500


   【魔 力】 1000


   【攻撃力】 1125


   【防御力】 1125


   【機動力】 1000


   【スキル】 アイテムボックス(小) 鑑定(初級) 翻訳 テイマーレベル2

         アルパ流剣術レベル3 女神アルナの加護


         解体レベル2 調理レベル1 気力レベル2 索敵レベル2


         生活魔法 火 水


 気力と索敵が上がったのは、使っているからわかるが調理レベル1が発生したのは、フランにハンバーグ作りを教えた事ぐらいしか、心当たりがない。


 とにかく朝早くいきたいと言うので、朝飯を急いで食べてフランの案内で、青いつばさの皆で市場というところに向かう。


 これが朝市というものか、新鮮な野菜にキノコ類に肉類に魚介類にパンや調味料に酒などが、長い市場に所かまわずに並べてある。


「私が、買っていくから支払いの方お願いするわ」


「まってくれフランに、20金貨渡しておくから皆で自由に使ってくれ」


「俺も、自分で買ってみたいんでな」


 野菜を見ていると、茄子によく似たものを見つけ焼いたものを試食してみると、茄子の味がしたので100本ぐらい買ってみる。


 次に目に留まったものは、レモンのようなものであり味見したいとと頼むと、酸っぱいですよと言われたが、試食するとレモン味に違いなかった。


 これも100個ばかり買って、アイテムボックス(小)に放り込んで、調味料を見に行くと味噌と醤油とみりんが売られていたので、ちょっと高いが買っておく。


 米はないのですかと、聞いていると横からフランが米は今年は不作で、輸入されてないのよと言ってきた。


「エルフでなくとも、みんなしってるわ」


「だいぶ買ったから、アイテムボックス(小)にいれてね」


 野菜やキノコだけでなく、エビやイカや酒なども結構買っていて、醤油もちゃっかり買っていてかぶってしまった、がいくらあってもいいからとの事です。


 結構買ったのに、全部合わせて金貨10枚程で済んだのは、マリアが積極的に値切ったからだそうだ。


「教会孤児院で、焼肉パーティーやりに行くわよ」


(ご主人様、料理のことになるとフランがリーダー。みたいですね)


 いいんだよ、女が強い方が国は平和なんだよ。


 皆で、教会孤児院に行きドアのノッカーを叩くと、シスターリリーが中に入れてくれた。


 昼に焼肉パーティーを、裏庭でやりたいと思いましてとフランが言うと、シスターリリーが賛同してありがとうと答えたが、時間があるから修練しましょと言われ。


 裏庭で5つの型からの、素振りをやっていると左でドムも素振りを始めていて、リョウも前後左右に高速移動する訓練をしていて。


 右ではシスターリリーが、フランとマリアに体術の型の指導と、体の使い方と組手を教えていた。


 1時間の修練が、終わったらくず薬草を買い取りますと、シスターリリーが言ってくれる。


 俺が、くず薬草を500本出すと金貨15枚をだしてくれたが、ポーションを買いませんかとお願いされて。


 フランとマリアが、マジックポーションを5個づつ買い、俺とドムとがヒールポーションを2個づつ買い、合計金貨17枚を支払う。


 魔法職ばかりに、ポーション代の負担がかかってすまんというと、いいのよ前衛で傷ついて私達を守ってくれてるんだからねと言われた。


「私達も、焼肉パーティーの用意しなくてわ」


「その前に俺が、一品料理を作ってみたいんだが。フラン食べてみてくれるか」


「やっとわかったようね、料理と言えばフランということが」


 ナスと味噌と醤油とみりんと砂糖で、うろ覚えながらナス味噌炒めを何皿か作って、1皿フランに食べてもらった。


「なにこの野菜は、甘くて美味しいし味噌にも醤油にもあってる」


「なんだ、この美味しそうなにおいは」


「おばあ様、丁度良いところにきたわ1皿食べてみて」


 そう言うと、俺から1皿取ってフローリ様に差し出して、おばあ様も評価してくださいと言った。


「これはナスだな、だがこんな食べ方はわしは初めてだ。味噌と醤油で甘くてとても美味しい」


「昼飯を食べたら、商業ギルドにレシピ登録してくるといい。フランついて行ってあげなさい」


「わかりましたわ、そうしますねアームもいいわね」


「あまりに、簡単な料理で気が引けるが従うよ」


 では皆で、バーベキューの用意するわよとシスターリリーが言うと、シスターと子供たちが準備に取り掛かった。


 俺はアイテムボックス(小)から、ストロングブルの肉と野菜とキノコとエビやイカを取り出し、フランにマリアにドムに子供達が切っていく。


 用意が済むと、裏庭で焼肉パーティーが始まり35人の子供達と、シスター達にフローリ様が美味しそうに食べていた。


 ストロングブルの肉を、食ってみると上等な牛カルビ似た味で、とても美味しく贅沢な気分になる。


(ご主人様、これは今までで一番うまいですよ)


 俺とシスター達やフローリ様は、ブドウ酒を飲んでいたがドムは相変わらず度数の高い酒をのんでいたが、シスターリリーだけはジュースを飲んでいた。


「どうして、シスターリリーだけ酒を飲まないんですか」


「リリーはな、酒に酔うと再教育再教育と言って。襲ってくるんじゃ」


「あれを止められるのは、本気になったわしかエルザぐらいのもんじゃ」

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