第33話コックのロックとレベル20

 宿屋に戻ってエルザさんに、今日あったことを報告したらEランク昇格祝いに、一杯おごらせてもらうよと言われた。


「4人とも、晩飯食べてきなドムだけ酒2杯やるからね。リョウはこっちだよ」


 俺達が席に着くと、可愛い猫耳ウエイトレスさんが料理と例の酒とジュースを、運んできてくれる。


 堅いパンと、クラムチャウダースープに俺のレシピ通りのハンバーグがでたが、こっちの方が美味いな流石は料理人。


 ドムが2杯目の酒を飲むころに、ジムさんと一人の少年がやってきて、ハンバーグのお味はどうでしたかと尋ねてきた。


「とても美味しく、流石プロだなと思いましたよ」


「ところで今日の昼の、ハンバーグ屋の開店はどんなでしたか」


「エルザさんの、人脈でおもに弟子の宣伝がきいて。満員御礼でしたよ」


「忙しくはあったけど、ここにいるロックが手伝ってくれた」


「新しく入ったロックと言います、15歳で若いですがコックとして頑張りますので。よろしくお願いいたします」


「俺はアーム、気軽に話しかけてくれよろしくな」


「私はフラン、料理は多少できるわよろしくね」


「わしはドム、良い酒を教えてほしいな」


「あたいはマリア、年下だし呼び捨てでいいから」


 暫くして、自分の部屋に入ってステータスオープンと念じた。



   【名 前】 アーム


   【種 族】 人間


   【年 齢】 18歳


   【職 業】 剣士&ティマー


   【レベル】 20


   【体 力】 1200


   【魔 力】 800


   【攻撃力】 900


   【防御力】 900


   【機動力】 800


   【スキル】 アイテムボックス(小) 鑑定(初級) 翻訳 テイマーレベル2

         アルパ流剣術レベル3 女神アルナの加護


         解体レベル2 気力レベル1 索敵レベル1


         生活魔法 火 水



 アルパ流剣術レベル3で、解体レベル2になり気力レベル1と索敵レベル1が追加されている。


 剣術と気力は、ガインさんに聞いてみるとして解体は数をこなしたからであって、索敵はリョウに任せてたとは言え警戒はしていたので、上がったのだろう。


 朝飯を食べるためリョウを、エルザさんに預けて食堂の席に着くと、犬耳ウエイトレスさんが料理を運んできてくれ。


 堅いパンと、コーンスープにポトフが野菜いっぱいで美味しかった。


 裏庭で5つの型からの素振りをやっていると、左でドムも素振りを始めていて、リョウも前後左右に高速移動する訓練をしていて。

 

 右ではエルザさんが、フランとマリアに体術の型の指導と、体の使い方と組手を教えている。


 1時間の鍛錬を終え、俺とドムは冒険者ギルドにフランとマリアは教会孤児院に向かう。


 俺も、1時間の走り込みに5つの型からの素振りのあと、ガルムさんとの実践訓練をおこなう。


 気力1が発生した事と、アルパ流剣術レベル3に上がった事話すと、斬りあいができるようになったって事と、5の型を使ったせいで気力が現れたんだよと言われた。


 風呂から出ると俺とドムは、昼飯を食いに食堂に行くと相変わらず、リョウがフランとマリアに撫で繰り回されている。


 席に着くと、料理を各自注文をしていたが俺はオムレツ定食にし、リョウにもオムレツのみ頼んだ。


 掲示板から、薬草採取依頼8つとウルフ討伐依頼8つを剥ぎ取って、南の草原に向かう。


 南の草原に向かう途中で、門番にギルドカードを見せると、いってらっしゃいと言われた。


「今日もリョウは、魔物の警戒を重点に行いながら。ドムとマリアに薬草の場所を教えてくれ頼んだぞ」


 結果は2時間半で、依頼分と余剰分で約800本の薬草が取れ、その中で約100本がくず薬草でありそれらを、アイテムボックス(小)に収納した。


「リョウが先頭で索敵、ドムが前衛でフランとマリアが中衛で。俺がしんがりの後衛で進む」


 40匹を倒したところで、フランは魔力温存のためマリアと素材解体やると言ったし、ドムは斧を交換してくると言っていったん下がったが。


 ドムは、フランのアイテム袋(中)に入っている、交換用の斧を装備してすぐに戦闘に戻ってくる。


 55匹を倒したところで、俺とドムも素材の解体に加わった。


 帰りがけ門番にギルドカードを見せて冒険者ギルドに向かう。


 3番窓口に並び、依頼の報告して余剰分の薬草も売ると、依頼報酬を含め約銀貨700枚つまり金貨70枚近くの売上になった。


 均等分配で1人金貨17枚で、金貨2枚をパーティー貯金にする。


 ウルフの討伐依頼と、余剰分あわせて55匹の報告は受け付けてくれ。


 解体窓口の、バランさん所に行きウルフ55匹の解体素材を売りに来ましたと言うと、1匹金貨2枚だよ配分はどうすると聞かれたので、また均等分配でと答えた。


 金貨110枚なので1人金貨27枚で、また金貨2枚をパーティー貯金にした。


 宿屋に戻ってエルザさんに、今日あったことを報告する。


「4人とも、晩飯食べてきなリョウはこっちだよ」


 俺達が席に着くと、可愛い猫耳ウエイトレスさんが料理を運んできてくれる。


 堅いパンと、コーンスープにイカと貝の煮込みがでてきて、よくだしがでていて美味しかった。

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