第31話ウルフ討伐

朝起きるとリョウが、エルザさんとフランとマリアに撫で繰り回されていた。


「おはよう、エルザさん昨日の飲み物の差し入れありがとうございました」


「いいって事さ、3人とも朝飯食べてきなリョウはついてくるんだよ」


食堂に行くと今日は可愛い虎耳ウエイトレスさんが、給仕してくれていて可愛い犬耳ウエイトレスさんは休みの日なんだろうなと思う。


堅いパンと、コーンスープにオムレツで卵料理を満喫しているとドムがやってきて挨拶を交わした。


裏庭で5つの型からの、素振りをやっていると左でドムも素振りを始めていてリョウも前後左右に高速移動する訓練をしている。


右ではエルザさんが、フランとマリアに体術の型の指導と体の使い方と組み手を教えていた。


1時間の鍛錬を終え、俺とドムは冒険者ギルドにフランとマリアは教会孤児院に向かう。


俺も1時間の走り込みに5つの型からの素振りのあと、ガルムさんにウルフ討伐依頼を受けたいと思うんですけど言うと倒し方を教えてくれた。


ただホワイトウルフという個体に、出会えたらギリギリ勝てるだろうから毛皮をなるべく傷つけずに倒せと助言される。


風呂から出ると、俺とドムは昼飯を食いに食堂に行くと相変わらずリョウがフランとマリアに撫で繰り回されていた。


席に着くと、各自料理を注文をしていたが俺は魚のつみれ汁定食にしてリョウにはソーセージ2本を注文する。


「薬草採取のあと、ウルフを討伐しようと思ってる」


「私は、毛皮が高く売れると聞いたし従うわ」


「わしも、大角ウサギに飽きてきたところだ」


「あたいは、守りと回復以外に攻撃力上昇のバフも覚えたんで試してみるよ」


「ホワイトウルフというのが、出たらちょっと手間だが毛皮をなるべく傷つけず倒すこと」


掲示板から、薬草採取依頼8つとウルフ討伐依頼8つを剥ぎ取って南の草原に向かった。


南の草原に向かう途中で、門番にギルドカードを見せるといってらっしゃいと言われる。


「今日もリョウは、魔物の警戒を重点に行いながらドムとマリアに薬草の場所を教えてくれ頼んだぞ」


結果は2時間半で、依頼分と余剰分で約800本の薬草が取れその中で約100本がくず薬草でありそれらをアイテムボックス(小)に収納した。


ウルフの、討伐依頼書をみると南西に暫く行くと生息地があるらしい。


「リョウが先頭で索敵、ドムが前衛でフランとマリアが中衛で俺がしんがりの後衛で進む」


(6匹の群れ、を見つけました風下から近づきます)


「6匹いるので、右端かから俺つぎドムつぎフランの順で倒す」


「残り3匹はリョウと、マリアのプロテクションで足止めしてくれ」


「マリアは、事前に俺とドムに攻撃力上昇のバフをくれると嬉しい」


了解と、皆から返事が返ってきた。


そういうと俺が、右端のウルフに近づいていき1の型で切りつけ3の型でとどめを刺し。


ドムも素早い攻撃を上手く避けて、何回か切りつけてとどめを刺していた。


フランは、ウインドカッター一撃で首を落としている。


そして、俺とドムとフランで残り3匹を倒した。


ウルフは素早さあったが、レベルの上がった俺達は十分対応できている。


40匹を倒したところで、フランは魔力温存のためマリアと素材解体やると言ったしドムは斧を交換してくると言っていったん下がったが。


ドムはフランの、アイテム袋(中)に入っている交換用の斧を装備してすぐに戦闘に戻ってくる。


55匹を倒したところで、俺とドムも素材の解体に加わったが残念ながらホワイトウルフには出会えなかった。


肝心のレベルは、というと皆がレベル18に上がっている。


帰りがけ門番に、ギルドカードを見せて冒険者ギルドに向かう。


3番窓口に並び依頼の報告して、余剰分の薬草も売ると依頼報酬を含め約銀貨700枚つまり金貨70枚近くの売上になった。


均等分配で1人金貨17枚で、金貨2枚をパーティー貯金にする。


ウルフの討伐依頼と、余剰分あわせて55匹の報告は受け付けてくれ。


解体窓口のバランさんの、所に行きウルフ55匹の解体素材を売りに来ましたと言うと1匹金貨2枚だよ配分はどうすると聞かれたのでまた均等分配でと答えた。


金貨110枚なので1人金貨27枚で、また金貨2枚をパーティー貯金にする。


宿屋に戻ってエルザさんに、今日あったことを報告したらジムが食べてほしい料理があるそうだよとの事だった。


「4人とも、晩飯食べてきなリョウはこっちだよ」


俺達が席に着くと可愛い虎耳ウエイトレスさんが料理を運んできてくれる。


堅いパンとコーンスープに煮込みハンバーグが、出てきてトマトソースで煮込んであり酸味と甘みが絶妙で柔らかく美味しかった。


コックのジムさんが出てきて、ハンバーグのレシピを商業ギルドで買って俺なりに工夫してみたんだと言う。


「ジムさんになら、俺のレシピ買わなくて使ってくれても良かったのに」


「そうはいかないレシピは、料理人の命だし宿屋の看板メニューにするつもりだからね」


「エルザさんと話し合って、昼はハンバーグ屋として明日から開店することにしたんだよ」


皆がこの味なら、繁盛間違いなしと口々言ったが忙しくなって人では足りるんですかと心配する。


給仕は可愛い兎耳ウエイトレスが中心となり、厨房は孤児院出のコック見習いのロックって奴が安くこき使われてたんでエルザさんが引き抜いてきたんだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る