第29話ハンバーグとレシピ登録

早いけど晩飯食べれるよと、言うエルザさんに今日の昼からのの出来事を全て話した。


「食べてきな、リョウはこっちに来るんだよ」


食堂に行くと、可愛い猫耳ウエイトレスさんが元気に給仕している。


堅いパンと、大好きなクラムチャウダーのスープにサラダが付いていてレベルアップ記念に別料金でソーセージとエールを注文した。


そしてジムさんに、ソーセージやステーキはあるのにハンバーグがないのはなぜと聞くと。


そんなものは、作った事もないと言うので厨房を借りて作ってみた。


まずは玉ねぎを、みじん切りにしフライパンで炒める。


2つの肉をひき肉にして合わせて炒めた玉ねぎを混ぜて、叩きながら空気を抜き楕円形にまとめ真ん中をくぼませる。


温めたフライパンに油を熱して、中火で焼き色が付くまで焼き裏返して同じように焼く。


ステーキ用の、ソースをかけて出来上がり。


「初めて食べたが、これは美味いレシピ登録すべきだよ」


「晩飯の料理も作り終わってるし、エルザさんに交代してもらって商業ギルド行こう」


エルザさんに頼んで、念のためハンバーグを何皿か作ってアイテムボックス(小)いれてジムさんと一緒に商業ギルドに向かう。


3番窓口で、書類を貰ってジムさんに書き方を教わってレシピ登録書とギルドカードを提出した。


「後はこちらの審査員に、料理を作っていただき合否が決まります」


ならもう出来たものがありますと、アイテムボックス(小)からハンバーグをだして受付嬢に渡したら奥に持って行ってしまう。


暫くして受付嬢が帰ってくると、審査員が食べてとても美味しく合格だそうでこれで手続きは終了ですとギルドカードを返してくれた。


宿屋に帰って、ジムさんお礼を言って部屋に戻って今日は色々合ったなと思い就寝した。


朝飯を食べに、食堂に行くと犬耳ウエイトレスさんが今日も元気に働いている。


マリアに、おはようと挨拶し何とか2番めには席に着くことができた。


犬耳ウエイトレスさんが、料理を運んできてくれて堅いパンと野菜たっぷりのポトフで美味しかった。


裏庭で5つの型からの素振りをやっていると、左でドムも素振りを始めていてリョウも前後左右に高速移動する訓練をしている。


右ではエルザさんが、フランとマリアに体術の型の指導と体の使い方を教えていた。


1時間の鍛錬を終え、俺とドムは冒険者ギルドにフランとマリアは教会孤児院に向かう。


俺も1時間の走り込みに、5つの型からの素振りのあとガルムさんとの実践訓練をおこなって医務室送りにされた。


風呂から出ると、俺とドムは昼飯を食いに、食堂に行くとリョウがフランとマリアに撫で繰り回されている。


「ここはパンとスープを、頼んでおけば料理持ち込みいいんだったよな」


「確か、そうだったわよ」


「俺は、スペアリブ定食でリョウはスペアリブだけ頼むから」


「皆はパンとスープだけ、頼んでくれ食べさせたい料理があるんだ」


皆はわかったと言い注文して、パンとスープだけ来たところでアイテムボックス(小)からハンバーグを出し1皿づつ渡していった。


「俺が作った、ハンバーグという肉料理だがだまされたと思って食べてくれ」


「私は、肉の変わった食感がよくておいしいわ」


「わしも、初めて食べたが肉が美味い」


「あたいも、ステーキより食べやすくておいしいよ」


ジムさんの、すすめあり商業ギルドにレシピ登録したと話すとフランが料理と言ったらフランと覚えときなさいと相談しなかったことで怒られた。


昼飯を食べ終わり、掲示板から薬草採取依頼8つと大角ウサギ討伐依頼8つを剥ぎ取った。


南の草原に向かう途中で、門番にギルドカードを見せるといってらっしゃいと言われる。


「今日もリョウは、魔物の警戒を重点に行いながらドムとマリアに薬草の場所を教えてくれ頼んだぞ」


結果は2時間半で、依頼分と余剰分で約800本の薬草が取れその中で約100本がくず薬草でありそれらをアイテムボックス(小)に収納した。


リョウの先導で、大角ウサギの群れに当たり討伐依頼に取り掛かった。


40羽を倒したところで、フランは魔力温存のためマリアと素材解体やると言ったしドムは斧を交換してくると言っていったん下がったが。


ドムは、フランのアイテム袋(中)に入っている交換用の斧を装備してすぐに戦闘に戻ってきた。


55羽を、倒したところで俺とドムも素材の解体に加わる。


帰りがけ門番に、ギルドカードを見せて冒険者ギルドに向かう。


3番窓口に並び依頼の報告して、余剰分の薬草も売ると依頼報酬を含め約銀貨700枚つまり金貨70枚近くの売上になった。


均等分配で1人金貨17枚で、金貨2枚をパーティー貯金にする。


大角ウサギの討伐依頼と、余剰分あわせて55羽の報告は受け付けてくれ。


解体窓口のバランさん所に行き、大角ウサギ55羽の解体素材を売りに来ましたと言うと1羽金貨2枚だよ配分はどうすると聞かれたのでまた均等分配でと答えた。


金貨110枚なので1人金貨27枚で、また金貨2枚をパーティー貯金にする。


宿屋に戻ってエルザさんに、今日あったことを報告した。


「4人とも、晩飯食べてきなリョウはこっちだよ」


俺達が席に着くと、可愛い猫耳ウエイトレスさんが料理を運んできてくれる。


堅いパンと、コーンスープに肉のシチューで肉がホロホロとくずれるように柔らかかった。


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