第26話パーティー名とFランク

朝飯を食べに食堂に行くと、可愛い犬耳ウエイトレスさんが今日も元気に働いていた。


皆が揃っていて、おはようと挨拶してきたので一応おはようと答えた後にみんな朝から元気だねと言ったら。


「あたしは、スラム育ちで朝は早いんだよアーム坊ちゃん」


後ろで可愛い犬耳ウエイトレスさんが、プッと吹き出しながら料理を運んできてくれた。


俺は赤くなりながら、堅いパンと大好きなクラムチャウダースープを急いで食べる。


裏庭で5つの型からの素振りをやっていると、左でドムも素振りを始めていてリョウも前後左右に高速移動する訓練をしていた。


右ではエルザさんが、フランとマリアに体術の型の指導と体の使い方を教えている。


1時間の鍛錬を終え、俺とドムは冒険者ギルドにフランとマリアは教会孤児院に向かった。


俺も1時間の、走り込みに5つの型からの素振りのあとガルムさんとの実践訓練をおこなって医務室送りにされる。


風呂から出ると、俺とドムは昼飯を食いに食堂に行くとリョウがフランとマリアに撫で繰り回されていた。


席に着くと、料理を各自注文をしていたが俺はオムレツ定食にしてリョウにはオムレツだけ注文する。


堅いパンと、コーンスープに卵たっぷりのオムレツが焼き過ぎず柔らかく赤いソースにあっていてとても美味しかった。


「フランとマリアも、ギルドの風呂に入っているのか」


「前はギルドで入ってたけど、今は孤児院のお風呂に入っているわ」


「あたしはシスターリリーと、ギルドで入ったけど孤児院の方が広くて好き」


「うっ シスターリリーと一緒にお風呂とは、、、」


(ご主人様、想像力豊かで羨ましいです)


やかましいわ!


「アームまたよからぬことを、私の魔法で切り刻んでくれるわ」


ちょっと待った、ギルド内での私闘は冗談でもしないでよねと兎耳受付嬢が止めに入った。


「ギルド会員の争いには、ギルドは責任を持たないのでは」


「本当の、争いならね」


「貴方のパーティーは、ただでさえ注目されているのだから自重してね」


「それはそうと呼びにくいから、パーティー名を決めてくれないかしら」


「いきなり言われてもな、みんないい名前あるかな」


「私は、アームスケベーズでいいわ」


「わしは、筋肉パワーで」


「あたしは、ボロ儲け仲間」


(僕は、名犬野郎達で)


みんなセンスなさすぎだし悪口まざってるぞ、また昔やってたゲームでの名前でいいかなみんなよりはましだしな。


「俺が決めるよ、青いつばさでお願いします」


「青いつばさ」


「あんまり強そうじゃないけど、登録しとくわおねーさんに任せてね」


掲示板から、薬草採取依頼8つと大角ウサギ討伐依頼8つを剥ぎ取ったらドムが武器屋に行きたいと言ってきた。


武器屋のロムスさんの所に着き、ドムが今使ってる斧と同じような物が欲しいのだと交渉を始める。


「ドムの今使ってる斧は、名品だから同じというのは無理だがこれはどうだい」


「重さも大きさも、遜色ないな値段はいくらかな」


「大負けに負けて、金貨50枚だ」


ドムもお金をフラン預けていたらしく、フランのアイテム袋(中)から金貨50枚を受け取りロムスに支払ったが。


俺に向かってきて、これで斧が切れなくなっても手入れの時間がいらなく斧を交換すればすぐ戦えアームの力になれると言う。


南の草原に向かう途中で、門番にギルドカードを見せるといってらっしゃいと言われた。


「今日もリョウは魔物の警戒を重点に行いながら、ドムとマリアに薬草の場所を教えてくれ頼んだぞ。」


結果は全体で2時間半で、依頼分と余剰分で約800本の薬草が取れその中で約100本がくず薬草でありそれらをアイテムボックス(小)に収納した。


ドムとマリアが、採取に慣れてきて取れる本数が伸びてきたのが大きいところだな。


リョウの先導で、大角ウサギの群れに当たり討伐依頼に取り掛かった。


俺が大角ウサギに近づいていき、挑発して突進してきたところを2の型で切りつけ3の型でとどめを刺す。


ドムも、突進を上手く避けて何回か切りつけてとどめを刺していた。


フランは、ウインドカッター一撃で首を落としている。


30羽を倒したところで、フランは魔力温存のためマリアと素材解体やると言ったしドムは斧を交換してくると言っていったん下がったが。


ドムはフランの、アイテム袋(中)に入っている交換用の斧を装備してすぐに戦闘に戻ってきた。


55羽を、倒したところで俺とドムも素材の解体に加わる。


肝心のレベルはというと、フランがレベル10になったところで一旦パーティーから抜け他の3人がレベル10になったときに再加入してもらいレベルの調整をした。


しかしその後も、戦闘が続き全員がレベル11なったところで素材解体をして冒険者ギルドに帰る。


帰りがけ門番に、ギルドカードを見せて冒険者ギルドに向かう。


3番窓口に並び、依頼の報告して余剰分の薬草も売ると依頼報酬を含め約銀貨700枚つまり金貨70枚近くの売上になった。


均等分配で1人金貨17枚で、金貨2枚をパーティー貯金にする。


大角ウサギの討伐依頼と、余剰分あわせて55羽の報告は受け付けてくれ。


そして兎耳受付嬢がおめでとう、青いつばさ全員Fランクに昇格よと言って新しい冒険者ギルドカードを配布してくれる。


解体窓口のバランさん所に行き大角ウサギ55羽の解体素材を売りに来ましたと言うと1羽金貨2枚だよ配分はどうすると聞かれたのでまた均等分配でと答えた。


金貨110枚なので1人金貨27枚で、また金貨2枚をパーティー貯金にする。


宿屋に戻ってエルザさんに、今日あったことを報告したらFランク昇格祝いに一杯おごらせてもらうよと言われた。


「4人とも、晩飯食べてきなリョウはこっちだよ」


俺達が席に着くと、可愛い猫耳ウエイトレスさんが料理と例の酒を運んできてくれる。


ただしこの世界では、15歳からしか酒が飲めないので12歳のマリアだけは果汁ジュースでの乾杯になった。


料理は、堅いパンとコンソメスープに肉野菜炒めが出てきて野菜シャキシャキで美味しかったな。


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