第6話冒険者ランクと生活魔法
俺は、必要事項を書き込み受付嬢さんに提出した。
名前アーム 年齢17歳 種族人間の男 職業剣士及びティマー レベル1 剣術レベル1 ティマーレベル1 アイテムボックス(小)
リョウが、他は知られないほうがいいと言うので、書かないことにした。
「アイテムボックス(小)は珍しいですが。このギルドにも何人かいますし今は。アイテム袋を持ってる方も多いですしね」
(アイテム袋とは、容量は少ないですし高額ですが。頑張れば誰でも買える物なんです)
「それでは、最後にこの水晶に触れてください」
「前に、警備隊のダインさんの所でも触れたんですが」
「ダインさんとも、お知り合いなんですね良い方ですよね。でもこの水晶は上位版なのでまたお願いします」
兎耳ちゃんに、お願いしますと言われては、素直に触れるしかなかった。
「犯罪歴無し」
「魔物討伐数0 レベル1ですもんね、しょうがないしょうがない」
なんか、慰められてるみたいで嫌なんですけど。
「あっ 魔力あるじゃないですか、魔法適正は火と水か優秀優秀」
この人、学校の先生みたいな人だな。
「でもこの魔力じゃ初級魔法でもすぐ倒れちゃうね、今は取り敢えず生活魔法が便利だし覚えとこうか」
受付嬢は、料金表を引き合いに出し語気をつよめ。
「火の生活魔法がファイヤーで金貨2枚、水の生活魔法がウォーターで金貨2枚」
さらには真顔になり。
「損は、させないから」
と言い切った。
(ご主人様、生活魔法は覚えておくと便利ですよ)
リョウも言うことだし、金貨4枚は痛手だが買っておくか、アイテムボックス(小)からお金を取り出した。
「買います、はい金貨4枚」
「じゃあこれが、魔法習得用のスクロールね」
「生活魔法お買い上げ、ありがとうございます」
そう言うと、受付嬢みんなが呼び鈴を一斉に二回鳴らした。
そのあと職員用の台所に、連れていかれて火や水を使っても安全なところで、魔法習得用スクロールに手を置かされ。
「ファイヤーって言ってみ」
「ウォーターって言ってみ」
火が付いたし水も出たし、無事習得とあいなった。
兎耳先生の、「損はさせないから」の言葉を信じたい。
そのあとは、ランクの説明で上から。
S
A
B
C
D
E
F
G
とりあえず俺はGランクからのスタートで、受けられる依頼は個人でGとFパーティーでEだそうだ。
ランクアップは、G~Dは実績と貢献度で、Cから上は試験がある。
Sランクは、名誉職に見られがちだが数人しかいないだけで、相当の実力を持っているそうだ。
最後に、ギルド規約ですが。
ギルドは国々を越えての活動が約束されているが、基本よほどのことが無い限り重罪は当事国の法律に、従うことになっている。
ギルド加盟者どうしの、私闘にはギルドは一切の関与をしない。
素材や収集品については、依頼の上限を超えた場合どこに販売してもよいが、ギルドは一切の関与をしない。
依頼遂行中の、ケガや死亡にかんしてもギルドは、一切の関与をしないです。
「ようは冒険者は、自己責任という事ですね」
「あと依頼を失敗しますと、実績と貢献度が下がりますし。違約金が発生する場合があります」
「冒険者登録は、以上で終了です」
「こちらが、ギルドカードになりますが紛失すると。再発行に金貨7枚になりますので気を付けてね」
俺はカードを、受け取ると流れる動作でアイテムボックス(小)にしまい込んだ。
これ以上の、出費は稼げるようになってからじゃないと危険だ。
「そうそうギルドカードがあれば、裏の訓練所で思いっきり鍛えられますよ」
「Gランクの、へっぽこ剣士さんでも頑張ればだぶん強くなれますよ」
へっぽこ言うな、だぶんってなんだ兎耳ちゃんもやる気スイッチの押し方が、下手すぎるぞ。
一応礼をいい、収入源探しにギルド掲示板の前にきていた。
討伐系が結構あるが、ランクが足りないし今の俺では大怪我するのが、目に見えてるな採取系でも探してみるか。
(ご主人様、薬草採取の依頼を3件ぐらい受けてください)
いきなり、3件はむりなんじゃないかな。
(損は、させませんよ)
やめろ、おまえは兎耳受付嬢か!
だがリョウは、間違ったことは言わないやつだ、試してみるか薬草は1本が銀貨1枚か。
ん この右下の、黄色い紙も薬草か1本銅貨3枚で傷物でも形が悪くても構いません。教会孤児院より
猫耳の、冒険者らしいねーちゃんが話し掛けてきた。
「それは正式な、依頼じゃなくて孤児院の子供達が。勝手に張っていくんですよ」
「剝がさないでやってくださいね、実績にも貢献度もならないのですが。たまに冒険者が孤児院に届けることがあるんです」
気にはなったが、黄色い紙以外の依頼を引っぺがして、依頼先に向かうことにした。
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