第4話ステータスとスキル

 食事を終えて、女将さんの所に行くとリョウが撫でられていた。


「リョウは名犬だね、私の言うこともよく聞くし。無駄吠えも一切しない」


(この女将さん、高位のティマーだね危うく従属するとこだったよ。冗談だけど)


 やっぱり只者じゃなかったんだね、さっきのリョウの態度で何かあるとは思ってたけど。


「リョウを、褒めていただき大変うれしいのですけど。今日は色々あり部屋で休みたのですが」


「そうだね、2階の右端の部屋だからゆっくりお休み」


 階段を上がり、リョウと部屋の中に入るとベットが一つと机がある。


 ベットに座ったが、昼間意識を失っていたせいか、全然眠いとは思はなかった。


 リョウが、ジッと見つめている。


(ご主人様、ステータスオープンと念じてみて下さい)


 言われるままに、ステータスオープンと念じてみると、半透明なボードが出現した。




   【名 前】 アーム


   【種 族】 人間


   【年 齢】 17歳


   【職 業】 剣士&ティマー


   【レベル】 1


   【体 力】 120


   【魔 力】 80


   【攻撃力】 90


   【防御力】 90


   【機動力】 80


   【スキル】 アイテムボックス(小) 鑑定(初級) 翻訳 テイマーレベル1 剣術レベル1 女神アルナの加護



 アイテムボックスの小ってなんだろう。


(小は、容量が四畳半ぐらいってことだけど。中に入れたものは時が止まって。腐らないし冷えたり溶けたりしないんだ。)


「なあ、前々から気になってたんだけど。お前俺の考えよめてるだろ」


(うん)


 どうりで、的確に話しかけてくると思ったがやっぱりそういうことか、まあ小型犬ごときに考えを読まれても、やましいことはないし良しとしとこうか。


(そういう、前向きな考え方グッジョブだよ)


 やかましいわ!


(まあまあそういわずに、アイテムボックスも念じてみてよ)


 なんか小さな空間がでてきたな、ん なんか入ってるみたいだぞ小銭入れみたいだが、ちょっと大きいな中には金貨20枚と銀貨30枚が入っていた。


 これは嬉しい女神様にマジで感謝だな、でも意識を失わせて林にほっぽり出した慰謝料にしては、少ないと思うぞ。


 気を取り直して、鑑定の初級とはなんだろう。


(取り敢えず、僕を見て鑑定と念じてみて)


 おお【小型犬】と出たぞ。


(本当は、聖獣なんだけど初級だと【小型犬】としかわからないみたいだね)


(でも、使い方によっては初級でも便利だよ)


 なんか凄いこと言ったぞ、聖獣ってなんだよ強いのかな


(いや僕も、レベル1からだから期待しないでね)


 そうだよな、いきなり強いと消されるって、女神様が言ってたもんな


 翻訳ってのは、わかるぞ異世界の言葉の理解や読み書きできるって事だろ。


(当たり)


(テイマーは、僕をテイムつまり従属してないと。都合が悪いからです)


(剣術は、職業を一番目立たない剣士にするためです)


 女神アルナの加護って、ちょっと心配なんだけど。


(失礼な、腐っても女神様ですよ加護自体は大丈夫です)


 腐ってもって、お前も相当ひどいこと言ってるよ。


(天界で、20年も一緒に働けば色々とあるんですよ)


(話を戻しますけど、加護によって病気にかかりにくくなりますし。状態異常にも酒に酔う以外はならないです)


 凄いじゃないか、女神様の加護って超優秀だな感謝。


(ただ死ぬときは、死にますんでお気を付けください)


 なんか、お前口悪くなってないか。


(気のせいですよ、明日はギルドいかなきゃですしもう寝ましょう)

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