第6話 何をどう伝えるか・北朝鮮人(金与正氏)の精神

① 民主主義における「表現の自由」の正当性を述べる

 ○「大韓民国に対するビラ散布が我が人民の表現の自由に該当し、韓国国民の知る権利を保障すること」

 ○「大韓民国種族は朝鮮民主主義人民共和国人民の正義の『表現の自由』を奪うことはできない」


② 民主主義の原則ばかりでなく、現実の政治的行為における正当性について

ことの起こりは韓国にある。初めに朝鮮民主主義人民共和国に対して啓蒙行為(言葉や写真・ビデオといった媒体によるビラ配り → 金与正氏はこれを精神的な汚物である、と喝破されている)を始めたのは、他ならぬ韓国である、という事実を述べる。


勝新太郎の名画「座頭市」で、主人公の盲目の剣客は、自分を襲ってきた賞金稼ぎたちを斬り倒した後にこう言います。「(刀を)抜いたのはそっちが先だぜ。」と。

○ 「我々が数年間、問題視して中断を要求してきたくだらない物の散布遊び(韓国による北朝鮮に対するプロパガンダ)を、あいつら自身が直接されてみて、結局たった一日で白旗を揚げて投降した格好」

○ 「我々があいつらからいつもされていることをちょっとやってみたが、なぜ火の夕立ちに遭ったかのように大騒ぎしてしているのか分からない」


  

③ 相手(韓国)の側に立っての視点 宮本武蔵「五輪書」「敵になる」

○ 「韓国人政治屋の目には北に飛んで行く風船(韓国人が行った精神的汚物散布)は見えず、南に飛んでくる風船(北朝鮮からの返礼)だけが見えたのだろうか」


○ 「今、(精神的に)韓国の政治屋たちは、我々に対するあいつらのビラ散布は『表現の自由』と騒ぎ、それに相応した同じ我々の行動に対しては『国際法の明白な違反』という奇妙な主張をしている」


  

④ 北朝鮮でもない韓国でもない、公平なものの見方

○ 「風船が飛んで行く方向によって『表現の自由』と『国際法』が規定されるというのはおかしい。」


○ 「(自分で汚物をまき散らしておいて、それが自分たちに向かって風に流されてくることにヒステリックになる)韓国人政治屋が、どれほど拙劣で恥知らずであるか、改めて確認できる機会」



⑤ 北朝鮮人の魂の純潔性

○ 「野良犬すら見向きもしないような、これっぽっちの値打ちもない韓国の貨幣と物を勝手に押し付けることで北朝鮮人民を著しく愚弄冒涜(ぼうとく)した韓国は、今回の北朝鮮による返礼を機会に、同じことを嫌というほど味わうべき」


○ 「韓国人は、北朝鮮からの返礼品(汚物)を拾いながら、それがどれくらい汚らしく疲れることかを体験すれば、これまで長い期間、国境地域での韓国人による北朝鮮に対する散布遊びに対して、『表現の自由』という言葉が簡単に口にできるようなものではないことに気づくべきである。」


北極に住むエスキモーや、アフリカ・アマゾンの原住民という、大自然を大切にし、汚らわしい物質文明など唾棄すべきものと考える人びとにとって、

○ KPOPだの・バカ丸出しのくだらない韓国漫才だの

○ 電子レンジだの・液晶テレビによる「韓国的文明生活」

○ 化学調味料まみれの人工食品なんぞは、

すべて汚物でしかない。

◎ インド洋に浮かぶ、なんとかという島の原住民(数千人?)は、島に近づく船やヘリコプターに向かって槍や弓矢で攻撃し、外部の者たちとの接触を拒絶しているのだそうです。

インド政府は彼らに対し、無理に西洋的文明を押しつけず、韓国のように風船にビラや写真をくくりつけて原住民を「啓蒙する」なんていうことは一切せず、原住民の生活に干渉しないようにしているそうです。

◎ 北朝鮮がたまにミサイルを打ち上げるといって、これまでの数十年間、韓国・日本・アメリカ・中国・ロシアといった西洋諸国が、一体、何万発のロケットや衛星を打ち上げてきたのか。

つい先日も、アメリカの民間貨物輸送会社の大型ジェット機が、成田空港を飛び立ってすぐにエンジンから火が噴き、燃料タンクを海上に投棄して、成田へ緊急着陸したなんていう事件がありました。

もし、下に民間の船舶がいて燃料タンクの直撃を喰らったらどうなったのか。

◎ 論理の明快さと、その文学的表現の豊かさに驚く(私)

  「我々があいつらからいつもされていることをちょっとやってみたが、なぜ火の夕立ちに遭ったかのように大騒ぎしてしているのか分からない」

  「火の夕立ちに遭う」というところが秀逸です。韓国人には見られない感性・民族性ではないでしょうか。韓国系のマスコミによる韓国人政治屋たちや、日本の韓国脳政治屋たちから、こんな表現を聞いたことはありません。寡聞にして。



2024年6月5日

V.3.1

平栗雅人

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北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)のレトリック V.3.1 @MasatoHiraguri

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