第2章〜恋の中にある死角は下心〜②
「僕らに聞きたいことって、なんだい?」
興味深そうに問い返す、自称・情報通とその友人に、
「うん……ボクは、高等部に入学してきてから、まだ、四日目で、この学院の生徒のことについて、ほとんど知らないんだ……二人の知っている範囲で構わないから、ボクにデートを申し込んできた四人が、どんなヒトたちなのか、教えてくれないか?」
とっさことでもあったので、彼からすれば、男子から見た彼女たち四名の印象などを聞くことができれば十分だと考えていたのだが……。
「そうだね……たしかに、
「たしかにな〜。オレは、
そして、放送メディア研究部の部員は、スマホを取り出して、メモアプリを起動する。そこには、彼が知る限りの学院の生徒情報が詰まっていた。
「まずは、最初に出掛けるって言ってた生徒会長からだね!
「はぁ〜〜〜」
と、声を上げる。
「あらためて聞くと、完璧超人で草も生えないな」
苦笑しながらつぶやく
「
「あぁ! 最近は、ログインしかしていないけど、中学の最初の頃は、周りの友だちもやってたから、ボクも遊んでたよ」
「オレの印象では、
「ホント、それは、僕も興味ある。けど、時間がないから、次の相手を紹介しよう。次は、同じクラスの
友人の言葉を受けた
「
放送メディア研究部の情報提供に耳を傾けていた
「好きなブランドはともかく、普段の発言なんて、どうやって情報収集してるんだよ?」
と、呆れながらツッコミを入れつつ、自身の見解を語る。
「
苦笑しながら語る
ただ、彼の反応を気にする様子はなく、
「次は、中等部の
その解説に、
「
まるで、脅し文句のように紡がれるその語り口に、
そんな様子に構うことなく、
「四人目は、
放送メディア研究部の部員にして、情報通を自称する
「あれ? それだけなの?」
これまで、次々と各生徒の情報を披露していた
「実は、同じ学年だけど……彼女の情報は、あまり集まってこないんだ。こういうのはなんだけど、その謎の多いミステリアスな部分に惹かれている男子も多いみたいなんだ」
これまでとは違い、
さらに、友人の言葉を受けて、
「そうだな〜。たしかに、
そして、その瞬間――――――。
キ〜ンコ〜ン カ〜ンコ〜ン
と、始業時間が近づいていることを告げる朝の予鈴が校舎に鳴り響いた。
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