第5話

あれ、これじゃ弱いか。


階段の一番上からジャンプってか、落とされても、無事だったし。


授業中に後ろからさ、首切られそうになったんだよ。


でも察知してすぐ避けて、切れたのは髪だけだったよ。


あとあと、馬乗りになって殴られたことあるけど、それも全部避けたね。


アタシがあまりにも強いから、たまにちょっと嫉妬される。


まあ、変なダチが多いんだよ、大分ね。


ロッカーっていうの?あの、掃除用のやつ。ダルい時とかはあそこで一人でお菓子とか食ってるよ。


一人分のスペースしかないけど、案外バレないんだよ。


それ見てダチは、「あいつまたサボりかよ」って笑ってる。


まじウケんね。


あいつらはアタシのサボりにも理解あるし、大分楽だよ。


そんなダチにもさ、嫌なところはあんだよね。


音読チェックカード、やんのだるいし、学校でチェック付けて出てたんだけどさ。


突然それを奪われて、ちぎられて。


ゴミ箱に捨てられた。


課題出せないドッキリだよ、本当にダルいやつ。


流石にそれは怒ったよ。キレすぎて記憶残ってないけど。

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