第14話 解呪の儀式

 『解呪の儀式』に必要な〝秘宝〟を手に入れた我々は急ぎダンジョンの出口を目指した。

 1日半という強行軍でダンジョンを抜け、空路宿屋へ。

 いつもならオレの腕の中はヒメだが、「今日はチンチンを」、と譲ったようだ。チンチンは「畏れ多い」と強く辞退していたが、結局ヒメに押し切られた。オレの腕の中で、チンチンは真っ赤になってオレの首に抱きついていた。

 ヒメもそうだが、チンチンも


 宿に戻ると街をあげてダンジョン攻略の祝賀ムード一色だった。

 しかし、オレたちのはこれからだ。

 早速オレはイクイクを呼んで『儀式』に使いたいので巫女服のような物はないかと尋ねた。

 それからイクイクと街の防具屋と服屋を廻って、それらしい、服を見つける事ができた。

 後はイクイクに任せてチンチンのみそぎを済ませて貰って夜を待つ。


 いや、だって『解呪の儀式』で〝アレ〟を使うなら夜だろう(笑)。


 イクイクが、にやっ、と笑って『解呪の儀式』が終わったら〝本当の使い方〟を教えろと言ってきた。良かろう、お前さんの身体で、じっくり、教えてやろうじゃないか(笑)。

 後は夜を待つだけだと思ったら、ヒメとピーとプーに湯殿に呼ばれた。

 イクイクから『トノの身を浄めよ』とのミッションらしい。

 当然、身体の〝中心部分〟はヒメの担当だ。丁寧に手洗いされた(いや、両手で浄められた)。ピーとプーが、ガン見、していたが(笑)。

 湯殿をでるとオレも街の服屋で見つけた『褌』を締め、甚平みたいな服に着替えて夜を待つ。

 3人が『褌』を珍しそうに見ていた。イクイクに任せれば〝こういうの〟はお手の物だな(笑)。

 ヒメが『褌』に『加護を付与する』と言ってかなり長い時間〝口付け〟ていた。がMAXになったのは自然の摂理だ。ピーとプーが真っ赤になって、ガン見、していたが。


          *


 やがて時間になってチンチンがヒメと共にオレの部屋に遣ってきた。

 巫女服のチンチンを和服テイストの服を着たヒメが手を引き先導する。

 宿の一室が神社の拝殿のようだ。ヒメの身体からも真っ白い霊気が立ち昇っている。

 チンチンをベッドの前に立たせ、ヒメがオレに身体を寄せる。

 軽い口付けで魔力を充填してくれた(〝アレ〟を一晩中起動させ続ける事になれば相当の魔力が必要だろう)。

 これら全て事前のブリーフィング通りだ。

 最後にヒメがチンチンとも口付ける。体力維持の『加護を付与する』為だ。

 全ての手順を終え、ヒメがオレに、じっ、と視線を絡ませてから退出した。

 気持ちは伝わった。他のメンバーも同じ思いだろう。


 オレはチンチンを、そっ、と抱き寄せて言った。

「これから『解呪の儀式』を始めるけれど、この〝魔道具電マ〟を見た時、オレはきっと解呪できると確信した」

 チンチンが軽く頷く。

「しかし、チンチンには相当の負担になるだろうと思っている」

「覚悟はできております」

「オレはこれ電マを実際に使った事はない……けれど、使った時に相手の女性がどういう状態になるかは、良く知っている」

 エロDVDで嫌という程、見たさ(笑)。


「だから、泣いてやめて、許して、と言われても、やめない!」


 チンチンが唾を呑む音が聞こえた。

「まあ、本気で嫌がっていたら……やめるけれど、ね(笑)」

 チンチンが返事に困っている。

「本気でなく嫌がる、というのもどうなんだとも思うけど……う~ん、生理的に嫌悪感しかなかったら、その時はやめる」

「大丈夫だと思います……ご主人さ、いえ、お殿さまに全てお任せします」

「その、『ご主人さま』も『お殿さま』もやめない?」

「無理でございます」

「結構、意固地だよね?」

 チンチンは返事の代わりに柔らかく笑った。

「あと、もう一つ確認したい……チンチンは処女だよね?」

「はい」

 迷わず頷いた。

「確かチンチンは第一皇女だから……何と言うか、ねやの作法とか、閨房術けいぼうじゅつとか、一通り知識はある、かな?」

 流石にこの問いには頬を染めて俯いた。

「ち、知識……だけで、す…が……」

 辛うじて返事が返ってきた。

「何故こんな事を訊いたかと言うとね……この魔道具を使うのは…」

 身体を離して、巫女服の上からチンチンの股間に手を当てて言った。

「…ここ…だから」

 軽く視線が泳いだが、はっきり、とした声で返事があった。

「た、たぶん……そ、そうだろう、と……イクイクさまが…」

(あの狼娘はっ!)

「今まで、自分で触った事はある?」

「母上さまから、婚儀が決まり、お床入りまでは、自分で触ってはならない……と、きつく言われて居ります」

「良いお母さまだね」

「はい」

 幸せそうにチンチンが頷いた。

「でも、そんな大事なトコ、今夜はオレが手やら口やらで弄ってしまう(笑)……ごめんね」

 オレもバカな事を確認すると思わないでもなかったが、チンチンが嬉しそうに返事した。

「そ、それでは今夜、やっとごしゅ……お殿さまに捧げられるのですね♡」

「えっ?……あ、いや、ごめん……それは、今夜は無し……」

「はあ?」

 何だか不満そうに呟いたチンチンが直ぐに納得顔で続けた。

「ああ、おひいさまが、まだお済みでなかったですね」

「いや、それは『個人情報』に関する事柄で……」

「でも、じきお殿さまの元におひいさまのお床入りの日が参りますよね……そしたら、その後、最後で良いので、わたくしにも〝お情け〟をくださいませね♡」

「な、ナニ言ってるの……今回奴隷から解放されたら、また第一皇女に戻るのだから……」

「いえ、戻りません……わたくしの身も心もお殿さまのモノでございます♡」

 そう言ってチンチンが、ぴとっ、と身体を寄せてきた。


(そんな可愛い素振り見せても、今夜オレは鬼になります(笑))


 オレはチンチンの巫女服姿を確認して訊いた。

「この下は…」

「襦袢、とかいう……薄い服を着ています。その下は、何も…」

 折角の巫女服だけど、流石に厚手だ(笑)。

「じゃあ、これだけ脱ごうか」

 迷わず脱ぎ始めたのでオレも甚平(風な服)を脱いで褌姿になった。

 チンチンも珍しそうに褌を見ている。

 オレはチンチンをお姫さま抱っこでベッドに寝かせた。

 日本の『襦袢』は足首まであるが、これは膝上丈だ。ベッドに寝かせた時に金色の下草が、ちら、見えて昂ぶりが増した。

「それじゃあ、さっき言ったように〝これ電マ〟を使う前にオレの手や口で、たっぷり、解すからね……全てオレに委ねてくれたら良いかな?」

「畏まりました、ご存分に♡」


 もう、ホントにこのの言葉って、心に刺さる。『ご存分に♡』だよ、聞いた?


「あ、できれば先に口付けを頂戴したいです♡」

「えっ?、良いけど、チンチンは初めてだよね?、大丈夫?」

「はい、それよりおひいさまとはお済みになってますよね?」

「うん」

 『医療行為』以外にも、シテる。大丈夫。

「それでは、是非ともお願いします♡」

 オレは先ず唇を押し付けるだけのキスをした。ただ、唇を離す前に彼女の下唇を一度、はむっ、と咥えてから解放した。

 それでも、ただそれだけの事で彼女の首筋に、ほ~っ、と朱が刺して年齢以上の色気を感じて鼓動が速まった(まあ、エルフ族の実年齢って見掛け通りではないようなのだが)。

「もっと、エッチなキスもしてみる?」

「はい、是非に♡」

 オレは舌を差し込み口腔内を嬲りながら、襦袢の合わせ目から手を中に差し入れていった。

 ヒメやイクイクと比べたら小振りだがオレの掌に、しっとり、と馴染んでくる。

「ち、小さくて……あっ、ん…も、申し訳ありません」

「そんなコト、ないよ……オレの掌に吸いついてくる……揉んでいて、とても愉しい(笑)」

 オレは襦袢の前をはだけて、左のサクランボは手指で、右のサクランボは口で、チンチンの初心うぶい反応を愉しみながら、次第に没頭していった。


 更にオレは〝下〟も手指で充分に解していった。その都度チンチンの初心うぶい反応にオレの理性が飛びそうになるが、我慢だ。

 そして、愈々いよいよ彼女の足元に移動して視線を投げると、両手で顔を覆った指の隙間から、しっかり、見ていた。可愛い。

 オレは視線を絡ませてから、両方の膝裏に宛がった手を持ちあげて所謂いわゆるま●ぐり返しで押し開いた。

「ひぃ!」

 まあ、声は洩れるよね(笑)。

 オレは構わず顔を埋めて〝解す〟行為に専念した。


 それからどれくらい経ったろうか、すっかり出来あがって蕩け顔のチンチンと目を合わせて、そっ、と言った。

「そろそろ、するよ……辛かったら言うんだよ」

 オレの声が辛うじて届いたのか、潤んだまなこが返事の代わりに、ゆっくり、と一回まばたいた。


 それから〝魔道具電マ〟を使っての『解呪』の詳細は言葉に残す必要もあるまい。

 壮絶な時間だった、とも……

 命の産声を感じた時間だった、とも……

 一生分の徳を極めた時間だった、とも……

 凡ては、オレとチンチンの2人しか感じ得なかった時間であったのだから。


          *


 その夜、オレの部屋からが聞こえたが、絶対に入るなとの約束があったのでドアを蹴破るのを必死に堪えた……とは、マータによる後日の回想である……が(笑)。

 しかし、数時間後、オレの部屋から息も絶え絶えに這いでてきたチンチンの首には奴隷の印の首輪がなく、彼女たちは涙を流し抱き合ってを喜んだ……そうである。



 しかし、チンチンが部屋から這いでていった時 ――

 MP枯渇で意識を失い掛けていたオレの心に、元の世界に強制送還されるのではないかという思いが湧いていた。

 脳裏に浮かんだヒメの笑顔が、何故か泣き顔のように歪んで見えたのだった。



            【つづく】

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