第29話

スケルトン歩兵達に護衛?されながら、突如出現した建物前に辿り着く。スケルトン歩兵達は周りに何か罠があるかもと調べている


「それにしても、私の探知にかからないでこんな物が現れるなんて。でも、フーマは何か知っているんでしょ」


「もしかしたらって程度だけどな。まあ、悪い事では無いはず」


「それなら良いけど」


俺とモルスが会話をしていると、スケルトン歩兵(隊長リーダー)が報告をしてくる



「主様!モルス様!建物周辺の安全確認が終わりました。罠などの危険はありません」ビシッ


「そうか、ありがとう。じゃあ、中に入るとしますか」


そして俺が、扉に手をかけようとすると



「いけません主様!もしかしたら、扉を開けた瞬間に罠が発動するかもしれませんので、その役目は我々にお任せを」


「えっと、、そしたら、任せるよ」


「はっ!では、私が」


「「「「隊長!!その役目は私(俺)が、、、、、あっ、、」」」」


スケルトン歩兵(隊長)から止められ、任せる事にするが、その隊長が他のスケルトン歩兵達と言い合いになってしまう



「隊長ばかりズルいです。我々も主様から直接お褒めの言葉を頂きたいのに」


「「「そうですよ!!隊長!ですから、この任務は我々に!!」」」


「いや、しかしな。部下を危険な目にあわす訳には」


「そんな綺麗事を言っても騙されませんよ」


「そうですよ。手柄の独り占めは良くないですよ隊長」


「それに、隊長に何かあれば、我々を誰が纏めるのか判断が出来ませんし」


「そっ、それは、、、」


「ですから、隊長は一回お休みして下さい」


「だが、、私は隊長としてだな」




う~ん、このままでは埒が明かないな


「お~い、話し合いで決まらなさそうだから、ジャンケンでもして早く決めてくれ」


「「「「「あっ、、主様」」」」」


「フーマの言う通りよ。所詮、貴方達はフーマの駒なのだから早くしなさい。まあ、私にも言える事だけどね」


「いやいや、モルス。俺は皆を駒じゃなく、仲間だと思っているからな。勿論、スケルトン歩兵達もだぞ」


俺の言葉に、感激で固まるスケルトン歩兵達。いや、早く決めてくれ




「「「「「じゃ~んけ~ん、、、おらぁぁぁぁぁ」」」」」


何だその掛け声は、、、気合が入っているのか掛け声がおかしいぞ。まあ、当人たちがそれで良いなら良いのか



「よしっ!私の勝ちです」


「くそぉぉぉ」


「ふっ、、それでは、主様。行ってまいります」ビシッ


「ああ、頼んだ」


あれから、ジャンケンで30分程時間が経って漸く決着がついた。勝ったのは、今いるスケルトン歩兵(?)の中では、一番体が細い


細いと言っても、他から比べたらだがな。これなら、斥候とかに向いていそうだな。そう思っていると、、、、、あれ?、、(?)から(斥候)に変わったぞ



【スケルトン(斥候)歩兵】

【種族:死霊(?)】

【召喚主:フーマ】


召喚Lv:5


HP:1300→3400

SP:800→1900


STR:1000→1500

DEX:900→5000

VIT:800→500

AGI:800→4700

INT:0→200

MND:0→150

LUK:30→300


こんな感じのステータスだ。大半のステータスは上がっているが、下がっている物もある。ステータスが下がるって事もあるのか【ピコン!!】ん?何だ、、、ああ、暫く通知音なんて無かったから忘れてたわ



【運営からプレイヤーフーマ様へお知らせ。イベントの報酬としてフーマ様のご要望の品が通りましたので、プレゼントボックスへ送らせてもらいます】


そっちか!てっきりスケルトン歩兵の方かと【ピコン!!】何だ?


【それから、スケルトン歩兵が一定数進化したことにより、召喚レベルが1上がります】


運営は俺の心を読んでいるのか【ピコン!!】まだあるのか


【決して心を読んでいる訳ではありませんので】


いや、絶対読んでるだろこれ!!まあ、召喚レベルが上がるのは素直に嬉しいから良いか



「主様!!確認が終わりました。罠などはありませんので扉をお開けします」


「ああ、分かった」


扉を開けるスケルトン歩兵(斥候)、開けた先には




神官の様な格好をした屈強な二人組と、仁王立ちで頬を膨らませていかにも「私、不機嫌です」と言いたいような、姉さんが立っている


やっぱりか、、、でも、姉さんが居るとは思っていたけど、この二人の神官っぽい人達は何だろう?二人の事を考えていると姉さんが



「フー君、遅いのです!!お姉ちゃん待ちくたびれちゃいました」


「いや、遅いって言われても。いきなりバカでかい建物が出現したら、周りを調べたりするし。それに、姉さんが居るとは思わなかったし」


「それは嘘なのです。お姉ちゃんは御見通しなのです」ビシッ


「はいはい、ごめんなさい。それで、姉さんそちらの二人は?」


「フー君は、お姉ちゃんよりも男を選ぶの!!」


「どんな思考回路をしたら、そうなるのか分からんが、初めて見るから気になっただけだよ」


「それならそうと言ってよ、もう。お姉ちゃん、フー君が男色なのかと思っちゃった。もしそうなら、お姉ちゃんが調教教育しなくちゃ、、、そして、フー君と、、、(∀`*ゞ)エヘヘ」


「はぁ~、、、」




ゲーム内でも、これが続くのかと思うと憂鬱だ


神官の二人組は、姉さんの態度に( ゚д゚)ポカーン


モルスは「これは、お義姉様と言っても強力な恋敵ライバルが出現ね」なんて、訳の分からない事を言い出す


スケルトン歩兵達は「「「「「主様のお姉様なら、お守りするべきだな」」」」」と、意気込んでいる


フェルスは、呑気にお昼寝中


俺も、フェルスの様に、何も考えずにお昼寝でもしたいよ本当に

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呪いの装備で始まるVRMMO @samidare334

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