第25話
イベント開催当日
「レディィィィィ~ス&ジェントルメェェェェェェェン!!これより、【Freedom of Good and Evil Online】初イベント、『[闘争]バトルロワイヤル[逃走]』を開催するぞおぉぉぉぉぉ」
「「「「「わーーーーーーーっ」」」」」
運営が用意した広場に、【Freedom of Good and Evil Online】サービス開始から、初イベントという事もあり、集まったプレイヤーから歓声が上がる。物凄い熱気だなぁ、そんな事を考えながら俺は
「はい♪フーマ♪あ~ん」 モルス
「「させるかーーー!!それは、私の役目!!」」ローリエ&リヴィ
「二人共、落ち着くでござるよ」 血切桜
「、、、、、この箱、、スゴイ、、」 エルミタ
「ねっねっ!お母様、あの箱の中に人がいるよ!しかも、皆、小っちゃ~い」 ルージュ
「そうねルージュ。それにしても不思議な箱ねぇ」 アルト
「箱の中に人?何かの呪術なのかもしれないですね」 オンジュ
「貴様!!何故、邪魔をする」 邪成者
「ぶひっ!!邪魔はしてないんだなっだなっ!!」 亜々吸永苦
「主!主!あの箱は何?」 フェルス
広くなった俺の部屋で寛ぎながら、運営が持ってきたテレビ(ブラウン管)を見ている。運営が突然現れてこのテレビ(ブラウン管)を置いて行った時は流石に驚いたが、テレビ(ブラウン管)をつけると、映像が映ると皆がそちらに、興味津々に見だす
しっかし、テレビなら普通は液晶タイプじゃ【ピコンッ!!】ん?何だ?
通知音が鳴ったので確認をすると、運営からのようだ。どれどれ
中身を確認すると【レトロ感があった方が良いと思って】とだけ。何!運営は俺の心を読んでいるの?
まあ、気にするだけ無駄だな
「ほら、皆、落ち着け」
俺とは違い、一般でのイベント内容が気になるので、皆に落ち着くように言う。さて、どんな内容なのかな
ふむ、内容を纏めるとこんな感じだ
1:今回のイベントは、個人戦だがパーティーを組むのは自由(イベント期間中は善悪関係なく組むことが可能)
2:パーティーを組んで、倒したとしてもポイントが入るのは、ラストアタックのプレイヤーのみ
3:初イベントとなるので、デスペナルティは設けないが、5デスした場合、ポイントにマイナス補正が入る
簡単に言うとこんな感じなのだが、少し違和感がある箇所もちらほらあるな。多分、プレイヤーを倒す以外のポイント獲得方法があるな、これは。俺の予想だと、逃走が関係あるのかもしれない
ただでさえ、【Freedom of Good and Evil Online】初開催のイベントなのに、運営からの通知は、悪意のある文面だったのが今になって気になるな、多分それがヒントなのだろう。司会をしている人も、プレイヤー同士を争わせようと焚きつけているし
【Freedom of Good and Evil Online】は、善悪もある種の売りだが、それ以上に『自由』が本来の売りなのだから
参加するプレイヤーの中で、何人気付いているか分からないが
それよりも、エキシビジョンマッチで10000人との対戦がなぁ、、、、、卓也や一となら別に気にもならないが、もし、姉さんもその中に居たら、、、、、
はぁ、、、どうか、姉さんが入りませんように
「準備は出来ましたか?フーマ様」
運営が俺に声をかける
「あっ、はい。じゃあ皆行くぞ」
皆に声をかけ、これからエキシビジョンマッチの会場というか、荒野に行く
「はぁ~、憂鬱だ」
「安心してフーマは私が守るから♪それと、お義姉さんに挨拶しなくちゃ♪」 モルス
「「アンタ(死神)は引っ込んでなさい!!フーマのお義姉さんへの挨拶は私が先よ!!」」 ローリエ&リヴィ
「お母様。私、変じゃない、大丈夫かな。うぅぅ、お兄さんのお義姉様への挨拶、、、緊張する」 ルージュ
「大丈夫よルージュ。それよりも私はどうかしら?」 アルト
「、、、フーマの姉、、、、、頑張らないと、、」 エルミタ
「フーマ様の、、、おっ、お義姉様、、、はわゎ、、どっ、どう挨拶をすれば、、」 オンジュ
「はっはっはっ、いやはやフーマ殿はおもてになりますなあ」 血切桜
「旦那!!お姉様をワイに下さい」 邪成者
「ぶひぃ。フーマはんのお姉さんなら、守らないといけないんだなっだなっ」 亜々吸永苦
「主のお姉さん、主と同じいい匂いがしそう」 フェルス
仲間全員、姉さんに挨拶?をしようと必死な様子。さらに言うと、若干ニュアンスが違うのもある。何故、姉さんがバレたのかって
それは、姉さんがまさかのイベントでトップ10入りしたからだよ!!
しかも、やっぱり俺の思っていた通り『闘争』ポイントと『逃走』ポイントがあって、姉さんは『逃走』ポイントを荒稼ぎしたんだよ。因みに、姉さんはイベントで1回も戦闘をしてないない
他にも『逃走』ポイントを稼いだプレイヤーもいるにはいたのだが、それでも何回かは、参加しているプレイヤーに見つかり戦闘は行っている。どんだけ強運の持ち主なんだ姉さんは
でだ。イベントが終了して、上位トップ10のランキング発表の名前欄に「マリー」の名前を見た瞬間、まさかなと思っていたらさ、その「マリー」のインタビューの時
あっ、これ姉さんだ。そう思って見ていると、姉さんが
「つー、、は、リアルだからダメですよね。弟君、お姉ちゃんやりました」 ブイッ
こんな事を言いだす。で、顔に出ていたのか、女性陣に問い詰められ白旗を揚げて白状する
そしたらまぁ大変、女性陣は一斉に姉さんへの挨拶をと意気込んでしまう。男性陣(一部を除く)は、精神的に疲れた俺を慰めてくれるが、姉さんへの挨拶はしたいと言われる始末
まあ、挨拶だけなら構わないが、女性陣の意気込みを見るとなぁ
どうしたものかねぇ
「では、会場へ移動しますね」
運営の言葉に、考える事を一旦中断して、顔バレはしたくないので、死神の面を被る
まあ、流れを身に任せるしかないか
~ 後書きみたいなもの ~
次回、無双回(主人公以外が)になる予定
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます