第23話

「はぁ~、やっと皆落ち着いたな」


皆、落ち着きを取り戻し、スケルトン歩兵(家具職人)と一緒に、俺が現在使っている部屋に行く


部屋へ入ると、あれ?と、不思議な感じが



「なあ、この部屋ってこんなに広かったか?」


そう聞くのだが、スケルトン歩兵(家具職人)は


「我々が作成した家具等を設置した時は、この広さでしたが、以前とは違うのですか主様?」


どうやら、スケルトン歩兵達の仕業ではない様だ。そうなると、、、、、そう思い、モルスに視線を向ける



「あら♪どうしたのフーマ♪そんな熱い視線を向けちゃって♪」


「いや、モルスなら何か知っているかと思ってな」


「知ってるも何も、私がやった事よ。まあ、そこの吸血鬼母娘の協力もあったけど」


そう言い、ルージュとアルトに視線を向けるモルス



「はいは~い、お兄さんの為に頑張ったの♪」


「はい♪旦那様の為に私達母娘、頑張りました」


元気な返事を返すルージュと、妖艶な笑みを浮かべながら俺を見るアルト。しかし、部屋の広さが3倍程広くなっている仕組みをどうやって、、、、、まあ、ゲームだし考えるだけ無駄か【ピコン!】ん?何だ?



「何かあったのフーマ?」


モルスが俺の様子が変わった事に、何かあったか聞いてくる


「いや、通知が来たみたいだ」


「そうなの」


「ああ、とりあえず確認してみるから、皆は先に部屋を見学してていいぞ」


俺の言葉に、皆、広くなった部屋を見学する事に。さて、確認するか。最近は特に平和だったからもしかしたら、クエストが発生したのかな



【運営から、全プレイヤーへのお知らせ:第一回イベント『[闘争]バトルロワイヤル[逃走]』が開催!参加希望者は『闘争』ボタンを、そんな争いは嫌だと日和って不参加の臆病者チキンは『逃走』ボタンを押してください。でも、そんな臆病者チキンはいないですよねぇ】



何か、悪意しかない文面に苦笑してしまう。それに、待ちに待った最初のイベントなのだから、時間が取れなくても全プレイヤーは無理やり時間を作るだろう。さて、俺も参加を、、、、、あれ?どこにも参加の『闘争』ボタンが無い。それに『逃走』もだ



一体どういう事だ?運営に問い合わせを、そう思い、お問い合わせの箇所に移動させようとした時【ピコン!】今度は何だ?もしかして、不具合だったのか?まあ、確認するか



【運営からプレイヤー:『フーマ様』へ特別なお知らせ】


俺へ?特別?どういう事だ?まあ、続きを読むか


【第一回イベント第一回イベント『[闘争]バトルロワイヤル[逃走]』へ、フーマ様には特別枠の参加権がありますのでお知らせいたします】


特別枠だって!!何それ面白そう


【特別枠での参加になりますと、正規のイベントには参加が出来なくなります。特別枠の説明はこちらの『蹂躙』ボタンを押して参加表明されてからになります】


そして、現れる『蹂躙』ボタン。やっべぇぇぇ、どうしよう。一旦、皆に相談しようかな。そして、部屋の見学をしている皆の意見を聞く



「フーマの好きにすれば良いのよ♪あっ、でも、フーマの特別正妻は私だから安心して」 モルス


「フーマの特別正妻は私よ、オ・バ・サ・ン♪そのイベント?だっけ。それは、フーマの好きにすれば良いと思うわ」 ローリエ


「なぁに言ってんの二人共、フーマの特別正妻はこのワ・タ・シよ!!あっ、そのイベント?は特別枠の方が気になるわね」 リヴィ


「私は、お兄さんから寵愛を受けられれば何番目でも良いよ。でも、特別正妻が良いなぁ」 ルージュ


「諦めてはダメよルージュ。私達母娘が力を合わせればきっと特別正妻になれるわ」 アルト


「、、、、、特別正妻、、渡さない」 エルミタ


「わっ、私は、、フーマ様の剣としてお側に使えられればそれで、、、はぁ」 オンジュ


「拙者は、フーマ殿の判断にお任せするでござる」 血切桜


「ぶひひ!!おっ、おでも、フーマはんの決定に従うんだなっだな」 亜々吸永苦


「ぐのぉぉぉぉ!!何故だ!何故、旦那はこんなにもモテるんだ!!ワイと何が違うというんじゃぁぁぁぁぁ」 邪成者


「あっ、戻られましたか主様!!見てくださいこのベッドを。これはモルス様に頂いた最高級の資材を使っている自信作になります」 スケルトン歩兵(家具職人)



俺は、意見を聞きたかっただけなんだけどなぁ、、、、、はぁ


俺の特別に反応を示すモルス達、そしてそれで言い合いに発展して、また場が混沌としてしまう


相談しただけなのに、どうしてこうなる。気疲れしてしまい、近くにあるソファーに掛けると、、、、、ナニコレ、スゴイヤワラカイ。すると



「主様、どうですか」


「えっ!、、ああ、このソファー凄いな。ここで寝たいくらいだ」


「それはいけません。それに、そのソファーよりも、ベッドの方が良い素材を使用しておりますので」


「そうか、それは楽しみだ」


ゲーム内なので、寝る行為自体はあまり意味が無いが、胸を張っているのを見ると、期待してしまう



「皆様、お茶の用意が出来ました」


この混沌とした空間に、お茶とお菓子を持って入ってくるスケルトン歩兵(執事)。もうここまでくるとスケルトン歩兵とは一体



女性陣?は、甘いお菓子が大好きなので、今の今まで、言い合いをしていたのが噓のように、静かになる。はぁ~これで落ち着いて話せるな



「じゃあ、皆に確認するけど、俺はイベントに特別枠での参加をしようと思う。それで良いか」


俺の言葉に、皆、お菓子を食べながらコクコクと頷く


「そしたら、この『蹂躙』ボタンをと」


特別枠での参加をする為に『蹂躙』ボタンを押す





すると、突然景色が変わる


















~ 後書きみたいなもの ~


イベント参加をどのルートにするか一瞬だけ迷ってしまった

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