第21話

「おっ!相変わらず司は真理姉の弁当か。今日は俺も弁当だから、一緒に食べようぜ」


昼休みになり、昼食を取る為に姉さんが作ってくれた弁当を出す。卓也も今日は珍しく、弁当なので一緒に食べようと言ってくる


「ああ、別に構わないぞ」


そう言って、卓也と一緒に昼食を取る。昼食を食べながら、会話の大半はFGEOの話だ



「そう言えば、一もFGEOを始めたらしいな。司にも言ってきたろ?」


「ああ、どの職種にするか煩かったぞ。てか、卓也、お前途中で俺に丸投げしたろ」


「スマンスマン、一に色々言ったが、中々決めきれなかったからな。途中で面倒臭くなってな」



そんな会話をしていると


「酷いでござるよ、卓也殿」


惣菜パンを持って一は、教室に入り俺達の方に来る



「おっ、一か。それで、職種は何にしたんだ?」


「うっ、それは、、、」


卓也の質問に、言葉に詰まる一。俺に視線で



『司殿、どう説明すれば』


『まあ、卓也になら説明しても良いぞ』


『了解でござる』


コンマ数秒の出来事



「どうした一。まさか、まだ迷って始めていないのか?」


卓也は、一がまだFGEOの職種で迷っていると思っている



「いやいや、拙者も始めてチュートリアルは終わっているでござるよ」


「へぇ~、それで一は善悪どっちで始めたんだ?」


「どっちでも無いでござる」


「???どっちでも無いって、どういう事だ?」


「そっ、それは」


一は卓也に言い寄られ、言葉に詰まって俺に助けを求める視線を送ってくる



「あ~、卓也。それについては、俺が説明するよ」


「司は知っているのか?」


「ああ、卓也を信用して説明はするが、他の人には話さないでくれ」


「分かった」



そして、卓也に説明をする



FGEOでは善悪だけでは無く、他の勢力もある事。そして、それは職業選択でランダムを選ばなくてはいけない事


更に、ランダムの中では大当たりの最強職もあれば、ハズレの最弱職もある事、それを簡単に説明する



「はぁ~成程な、そんな裏技があるなんてな。まさか、真理姉もなのか」


その言葉に頷く


「でもよ、一はともかく司はよくそんなギャンブルをしたな」


「まあ、その時は別に最弱職でも鍛えれば良いかと思ったからな」


「それで、司と一の職種は教えてくれるのか」



そう言えば、一の職種を知らない事を思い出す。俺の職種を教えるのは良いが、流石にステータスは教えられないよなぁ



「職種は教えるが、ステータスは流石に教えんぞ」


「そこまでは、流石にな。まあ、気にはなるが。あっ、俺は、善の職種の戦士だぞ。色んな派生先があるらしいからそれにした」


ほう、安定を取る卓也らしいな。そして次に、一が言う



「拙者の職種は、破戒僧でござる」


破戒僧?そんな職種もあるのか


「今は、チュートリアルが終わった所でござるよ」



一の職種も聞いたので、最後に俺の番だ


「俺の職種は、今は呪神だ」



職種だけ簡単に言う、すると卓也が


「あれ?今はって事は、最初は違ったのか」


「まあな、最初は全呪統って職だったぞ」



それを聞いた卓也は驚愕の表情で俺を見る。一はよく分かっていない顔で卓也と俺を見る



その後は、昼食を食べながら卓也の質問に答えるだけになる


















~ 後書き見たいなもの ~


久しぶりに更新


後、1、2話挟んでイベントの話に行く予定

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