第17話
「じゃあ、モルスお願い」
俺達は、屋敷1階の大広間に移動して、モルスに宝箱を出してもらう
「分かったわ、『
モルスの収納魔法『
「これで、全部出したはずよ。確かめてみてフーマ」
「分かった」
モルスに言われたので、宝箱を数える、、、、、うん、40個全部あるな。数え終わり、次に誰がどの宝箱を開けるか話し合う。金箱2個に関しては、俺と今回活躍した亜々吸永苦が開けるのは確定しているので、他の35個の木箱と3個の銀箱の話だ
フェルスは宝箱に興味が無いようで、俺の頭の上から辞退する事を言って直ぐに寝てしまう
話し合いの結果銀箱を開けるのは、1個はモルスが開ける事になり、残りの2個は、中々決まらないので、くじ引きで決める事になる
その結果、当たりくじを、アルトと血切桜が引いたので二人に決まる
「ば、、ばかな、、神は私を見放したって言うの」 ローリエ
「まさか、拙者が当たりを引くとは。残り物には福があるのは本当でござるな」 血切桜
「、、、別に、気にしてない」 エルミタ
「どうせ外れると、分かっていましたよ」 オンジュ
「私が外れるなんて、有り得ない。死神!さては、何かやったわね」 リヴィ
「え~、お母様良いなぁ~。羨ましい」 ルージュ
「ごめんなさい、ルージュ。私もまさか、当たるとは思わなかったわ」 アルト
若干何人か不満そうであるが、決まった事なので諦めてもらう。その代わりに、木箱の方を多めに開けてもらう事にした
「それじゃあ、最初にフーマが開けてから、私達も開けましょうか」
モルスは、主である俺が、最初に開けるのが当然と言わんばかりに皆に告げる。皆も、何当たり前の事を言ってるの、って感じでモルスを見る
「別に、気にしなくても良いんだけど」
「ダメよ!」ズズイ
「分かった分かった。じゃあ、一番最初に開けさせてもらうぞ」
金箱は、最後の楽しみに取って置いて、木箱を開ける。さて、何が入っているかな
「これは、、、ポーションで良いのか?でも、色が違う感じだが」
FGEOのポーションは、青色の液体だったはず。しかし、この液体は赤黒い色なのだが詳細を確認してみるか
【
、、、、、おいっ!何だこれは!百歩譲って耐熱耐寒効果があるのは、素直に良い効果だと認めるが、地獄の様な辛さはいらないだろ!しかも、掛けても効果が一緒だと、これは嫌がらせくらいにしか使えないな。自分には絶対に使わないぞ
俺が開けたので、皆も自分の分を開ける。一喜一憂している中、一人だけ沈みっぱなしの人物。そう、オンジュだ
「、、、これで、最後、、今度こそ」エイッ
オンジュが最後の宝箱を開け、、、膝から崩れ落ちる。最初から最後までダメだったか
「グスッ、、最後も、、ゴミだなんて、、」
何故か、オンジュが開ける宝箱は『ゴミ』しか入っていないのだ。アイテムとしてゴミに分類されている物では無く、ゴミ箱等に入ってるゴミなのだ
「気にするな、オンジュ。次は、良いアイテムが出るさ」ポンポン
「フーマ様~、、グズン、、ズズッ、、そ、そうですよね。次はちゃんとした、アイテムが出ますよね」
「ああ、きっと出るさ」
オンジュを励ます為に言っているが、多分無理だろうな
木箱は開け終えて、中には使えそうな魔法やスキルも出たのだが、今の所、使う予定は無いので、アイテムボックスに仕舞っておく。さあ、次は銀箱だな
「では、先ずは拙者から」
血切桜が、銀箱を最初に開ける
「これは、着物でござるな」
血切桜が開けると、中から桜模様の綺麗な着物がある。どれどれ
【魅了桜の着物 女性のみ装備可能:SP+50 VIT+30 装備効果:着物を装備すると、SPを使い『
壊れまでは行かないが、十分凶悪な部類の装備だな。まあ、この装備は封印するがな
「次は、私が開けますね」エイッ
血切桜が出した着物の鑑定も終わり、アルトが銀箱を開ける
「ふわ~、綺麗なグラスが出ました。旦那様どうぞ」
アルトに手渡され、グラスを受けとる
【
物騒なグラスだな、綺麗なワインレッドの色合いだったが、それが血液だとはね。アルトを見ると、物欲しげにグラスを見ている
「ほら、これはアルトが使えば良いさ」
アルトに、グラスを返して使う許可を出す
「ありがとうございます、旦那様♪大切に使わせて頂きますね」
「あ~、お母様だけズルい。私にも使わせてよ」
「勿論、ルージュも一緒にね」
会話だけ聞くと、微笑ましい母娘の会話なのだが、使う物を知ってしまうと、、、な
「それじゃあ、最後は私ね」ソォイ
モルスが変な掛け声を出しながら、銀箱を開ける、、、、、はぁ!何だそれ。何で色が金に変わるんだよ!宝箱の昇格なんて話、聞いた事無いぞ
「え~と、これはお面みたいね。はい、フーマ」
先ほどの昇格する事実が判明して、まだ同様しているが、モルスは金箱からお面の様な物を俺に渡す。、、、、今は、確認が先だな
【死神の面 呪装備 装備効果:装備時、キャラクター名は『unknown』となり、ステータスの偽装も可能】
おお!これは、、、ヨシ!装備出来るぞ
「ちょっと、待ってフーマ。その面を貸してくれる」
試しに、面を装備しようとした時に、モルスから待ったが掛かる
「別に良いけど、面をどうするんだ?」
「良いから良いから♪少し待っててね♪」
俺から、『死神の面』を受け取り一旦部屋から出て行くモルス。その行動に呆気を取られるが、モルスが戻るまで皆と会話でもしてるか
「お待たせ、フーマ。はい♪」
モルスが戻り、俺に『死神の面』を返して来る。見た目こそ変化が無いが、嫌な予感がするので確認をする
【
おぉう、ぶっ壊れになるとは思っていたが、これは予想外。『死の女神の夫』って、、、
「凄いでしょ♪」
「確かに、凄いな。でも、この夫って?」
「フーマは、私を従えているんだから、私達は夫婦と言っても過言ではないわ」
「「「「ちょ~っと待った~(待ちなさい)」」」」
モルスの発言に、四人のちょっと待ったコールが入る
「NA・N・DE、アンタが正妻面してるのよ」 ローリエ
「そうよ!フーマの正妻は私なんだから」 リヴィ
「それは違うよ。お兄さんは私とお母様の旦那様なんだから。ね~お母様」 ルージュ
「そうねルージュ。それに私達母娘なら、きっと満足させてあげられるわ」 アルト
ルージュとアルトの発言に、今度は待ったを掛けた四人が、言い合いを始めてしまう。それを、仲裁する感じでモルスが
「フーマの妻は、私なのだから諦めなさい。まあ、私に勝てたら譲ってあげるけど」
「「「「やってやるわ(よ)」」」」
「ふ~ん、まだ懲りないのね。じゃあ、行きましょうか」
モルス達が移動しようとするので、止めようとする
「いや、残りの金箱はどうするんだ?」
「それなら、私達に構わず開けて良いわよ。フーマと亜々吸永苦が開ける事に、なっているんだし。私達を待たずに開けちゃってね、行ってくるわねフーマ」
何を言っても聞かなさそうなので
「分かった。あまりやり過ぎるなよ」
「それは、あの子達次第ね。ほら、行くわよ」
モルスが大広間から出て行き、それに続いて四人も出ていってしまう。もう気にせずに金箱を開けるとするか
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