第16話
「、、、グッ、、、重い」
あれから、姉さんが作り置きしてくれた昼飯を食べて、FGEOにログインしたのだが、俺が寝ているベッドに
スンスン「「「、、zzz、、」」」
「、、、フーマ、、そこはまだダメよ♪、、zzz」
俺の腹の上で寝ているフェルスと、一緒のベッドで寝言を言いながら寝ているモルス
「ほら、起きろ」
フェルスとモルスを起こす
「「「う~ん、おはよう主」」」ピョン
フェルスは、起きたと思ったら直ぐに俺の頭の上に乗って、また寝だす
「フーマ、おはよう♪」ギュッ
モルスは起き上がり、抱き着いてくる
「はいはい、おはようさん。皆を喚ぶから離れてくれないか」
「ダ~メ♪そのお願いは聞けないわ」
何故、フェルスは仕方がないとして、モルスが俺と一緒のベッドで寝ていた理由は、俺がお願いをした対価としてモルスの願い【一緒のベッドで寝たい】を聞いてあげただけだ
ログアウト前に、モルスに修復された屋敷を案内され、この部屋に通された時にモルスから
「これから、フーマは私と一緒に寝てもらいます。反論は受け付けないわ」
「いや、流石にそれは駄目だろう」
「大丈夫よ♪一緒に寝るだけならね。でも、フーマがそれ以上を望むなら、頑張っちゃうわよ♪」
それ以上って、、、、、ゴクッ、、てか、モルスは本当にNPCなのか?他のVRMMOもやった事があるがその時のNPCは、定型文しか言わなかったからな。それに、他の擬人化した武器達や召喚した仲間達も、感情豊かだし。まだ会った事のないNPC達も感情豊かなのだろうか
「さっ♪フーマ一緒に寝ましょう」グイッ
「ちょっ、ちょっと待て」
「待たないわよ♪さあさあ」ギュムッ
「ムグッ」
モルスが俺を引っ張り、ベッドに二人一緒に倒れ込む。そして、豊満な胸の中に俺の顔が埋もれる。柔らかいけど、、、く、苦しい
グイッ「プハッ、、はぁはぁ、苦しかった」
「あら、ごめんなさいフーマ♪でも、気持ち良かったでしょ♪」
「それは、まあ、、、って、違う!えっ、本当にこれ大丈夫なの?」
心配になり、メニュー画面を開いて確認をするが、運営から通知は今の所無いな
「ねっ♪言った通り大丈夫でしょ♪」
「、、、ああ、今の所はな。この後どうなるか分からないが」
でも、何かしらに引っ掛かったとしたら、運営から直ぐに通知が来るはずなので、一安心かな
「フーマとお別れしてしまうのなら、この世界を滅ぼすしかないわね」
モルスは、いきなり物騒な事を言い出す。実際モルスのステータスなら、滅ぼすの事が可能なので、冗談に聞こえない
「まあ、何事も無かったのは良かったよ。時間も遅いしログアウトするぞ」
「分かったわ、またねフーマ」
こんな事があり、今日ログインするまで若干不安だったが、杞憂だった様だな
仲間を喚び出し、主にローリエとリヴィだが、モルスに突っ掛からなければ良いなあと思って喚ぶと、ローリエとリヴィも落ち着いている。、、あれっ?
「どうしたの、フーマ?鳩が豆鉄砲を食らったような顔して」 ローリエ
「多分だけど、私達が大人しいから驚いているんじゃない」 リヴィ
「そうなの?フーマ」 ローリエ
「ああ、そうだな。何時もなら、モルスに食って掛かるから驚いてな」
本当に何でだ?、、、しかし、ローリエとリヴィから理由を聞き納得する
どうやら、俺と亜々吸永苦が修練所に入っていた時に、モルスからの提案で、俺がログアウトする時以外で休む時は、ローリエ、リヴィ、エルミタ、オンジュ、ルージュ、アルトの6人がローテーションで、俺と一緒のベッドで寝る事になったらしい
「えっ!そうなのモルス?」
「ええ、そのくらいなら構わないと思って、許可を出したわ『フーマがベッドを使うのは、ログアウトする時だけだと思うし』ボソッ」
まあ、皆がそれで納得したのなら良いか。現に運営からは、特に何の通知も来て無いし
「そうか、皆がそれで良いなら、俺から言うことは無いよ」
どうせ、言っても無駄だろうし
「じゃあ、大広間に移動して、ダンジョンで手に入れた宝箱を開けようか」
大広間へと移動する。どんなアイテムが出るのか楽しみだな
~後書きみたいなもの~
今回は短めで、補足としてFGEOは一線を越えなければ、多少のイチャつき程度では運営から何かを言われる事はありません
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