第9話
「さてと、『百鬼夜行』」
ログインと同時に、魔法を使い武器達を召喚する。それと一緒に、フェルスとモルスも現れる。しかし、『ネクロマンシーLv.1』で召喚した、スケルトン兵達は武器達とは違い、ログアウトしても消えないのは何故なんだ?
同じ召喚系の魔法なのに、何が違うのか。何かのバグなのか、後で運営に送ってみるか。いや、現状特に困っていないからスルーで良いか、何かあれば運営が修正するだろうし。仲間全員揃った所で、ローリエとモルスは修練所に入って行く。どうせすぐ出て来るだろう
二人が決闘をしているその間、フェルスを連れて村を見て回る事にする。他のメンバーは、資材調達に向かう
「主~、あっちに行こう」
フェルスが、俺の頭から突然飛び降り走り出すので、フェルスの後を追う。何処に行くんだ?
「「「着いた~。主、早く早く」」」
フェルスを追いかけて着いた先に、、、あれ?村の中にこんな像があったか?【ピコンッ!】、、、何故、通知音が?またなのか!とにかく確認しないと
『スペシャルクエスト「
『クリア条件は至って簡単。像の封印を解き、呪龍帝に認められればクエストクリア。更に場合よっては、呪龍帝を従魔にする事も可能。クリアするまで、何度でも挑戦可能なので頑張って下さい』
内容は、理解した。だが別に、今すぐ封印を解かなくても、フェルスの散歩に付き合っただけだし
「へぇ、こんな場所があったのか」
結論!一旦このスペシャルクエストはスルーしよう
「うん、
「ああ、驚いたよ。そしたら、皆もそろそろ戻って来ると思うから、戻るか」
フェルスと戻ろうとした時に、頭の中に声が聞こえ出す
『そこの人間!何故、何事も無かったかの様に帰ろうとしているのだ!早く封印を解け』
幻聴かな?
『幻聴ではないわ!呪龍帝の我が、わざわざ声を掛けてやっているのだ』
ああ、スペシャルクエストの奴か
『そのスペシャルクエストとやらは、分からんが。人間よ聞け!我の封印を解いたら、礼として世界の半分をお前にやろう』
何か、某RPGのセリフをパクった感じだな。別に世界の半分なんていらないから、また後で
『嘘でしょ!大半の人間ならこれに飛び付くって、あのお方に言われたのに』
ん?声が変わった?、、、まあ、良いか。それじゃあ、また次の機会に
『くぅぅぅ。こうなったら、貴方の頭の中にズーーーッと話しかけてやるんだから』
それは止めてくれ、、、はぁ、、封印を解いてやるか。それで、封印を解くにはどうすれば良いんだ?
『封印を解くのは簡単よ。像に触れるだけで大丈夫よ。早くしなさい!』
分かったから、少し静かにしてくれ
仕方が無いので、封印を解く為に像に触れる。すると、像が真っ二つになり中から紫色の煙が立ち上がる。一応、フェルスを頭に乗せフードを被る。フェルスは俺の匂いを嗅ぎながら、直ぐに寝てしまう
「グルァァァァァ」
煙の中から、濃い紫色の龍が咆哮を上げながら現れる。大体ワイバーンの5倍位の大きさかな。呪龍帝はこちらを見て
「人間よ、よくぞ、、、あれ?そのローブは、、ま、、ま、まさか!う、嘘、、」
俺が羽織っているローブを見た瞬間、震え出す。モルスと何か関係があるのか?すると、後ろから
「フーマ、こんな所に居たのね。探したわよ」
ローリエを担いでいるモルスに、話し掛けられる。ローリエは、意識を失っているのか何も話さない
「スマンスマン。村をフェルスと回っていたら、フェルスにこの場所に案内されてな」
「そうなの?そのフェルスは今何処にいるの?」
「ほら、此処にいるよ」
フードを上げて、眠ってしまったフェルスを見せる
「この子、本当に寝るのが好きね。呪殺犬って、本来獰猛なはずなんだけど」
「他の呪殺犬の事は分からんが、困っている訳でも無いし良いんじゃないか」
「そんなフーマが、契約者だから穏やかなのかもね。それで、此処で何をしていたの」
「いや、スペシャルクエストが発生して、呪龍帝に認められないといけないんだ」
「呪龍帝って、あれが?」
モルスが不思議な顔で指を指しているので、振り返ると、、、あれ?さっきまで、呪龍帝が居た場所に、ゴスロリ服を着た幼女が白目を剥き倒れている、、、まさか、あの幼女が呪龍帝なのか?
クエストを行っているので、モルスに今までの経緯を話して、ゴスロリ服を着た幼女が目覚めるのを待つ事にする
待つこと10分程で、ゴスロリ幼女が目覚める
「み、、み、見間違いじゃ無い、、何で、死神がいるのよ!」
モルスを見ながら言う幼女
「何だ?モルスと知り合いなのか?」
「知り合いとかじゃなく、私を此処に封印した張本人よ!」
モルスが封印した張本人?聞いてみるか
「こう言っているが、そうなのかモルス?」
「、、、、、ああ!あの時の『トカゲ』なの貴女」
「トカゲじゃなくて『龍』よ!それよりも、何で死神がこの場所にいるのよ」
「何でって、フーマを探しに来たからに決まってるじゃない」
「フーマって、その人間なの、、、、あらっ、よく見たらイイ男じゃない。じゃなくて、死神とそのカッコイイ人間はどんな関係なのよ」
何か褒められているのだが、これは称号の効果なんだろうな
「どんな関係って、フーマは私の契約者よ」
「えっ、本当なの?」
俺の方を見て尋ねるゴスロリ幼女
「モルスが言っているのは、本当の事だ」
俺の返事を聞き、ブツブツと小声で何かを言っている
「あの、死神が人間と契約するなんて、一体どんな手品を使ったのよ。まあでも、この人間はそこいらにいるのと違って、カッコイイし、、、、、よし、決めたわ!」ボソボソ
ゴスロリ幼女は、俺の前に立ち
「人間、、いや、フーマだったかしら。私と契約しなさい!」
いきなり、契約を迫られる。これは、認められったて事かな?【ピコンッ!】おっ、通知が来たな。確認をしないと
『スペシャルクエスト「呪龍帝に認められろ」クリアおめでとうございます。更にEXミッション「呪龍帝からの告白」も達成致しましたので、一部報酬が変更となります』
EXミッションも達成したのか。だが、告白って。契約を迫られているだけなのに。続きを読むか
『報酬内容は、呪龍帝を従魔契約が出来る事プラス、呪龍帝の配下『
召喚魔法のレベルが上がるのは嬉しい誤算だな
『更にEXミッション達成報酬として、『称号:
最後に称号までゲットか、これで称号が4個目だったか。しかし、FGEOをプレイ2日目で、こんなに称号を持っているのは、俺だけだろうな。おっと、確認をしないと
【『称号:龍神』 称号の効果:龍種の王、又は帝に求愛された者の証。全ての龍種と従魔契約可能。契約した龍種との戦闘時、全ステータス50%UP】
、、、、、おぉう、これまたぶっ壊れ称号ゲットしてしまった。だが、説明文にある求愛って、どういうことだ?ただ、契約しなさいって、言われただけなのに。まあ、気にするだけ無駄だな。しかし、全ステ50%UPも、ローブを装備しているから、ステータスはError表示で分からないが【ピコンッ!】ん?また何か来たな、どれどれ
『『称号:龍神』を獲得した事により、職業『呪死王』から『
おいっ!いきなりレベル上がり過ぎだろ!しかも、また職業が進化してるし
『「ネクロマンシー:Lv5」になった事により、悪魔召喚が可能となります。悪魔召喚に関しては召喚者のレベル依存になりますので、頑張ってレベル上げをして下さい』
悪魔召喚?そんなのも実装されてるのか。しかし、俺のレベル依存だと、今は召喚するメリットが無いな。もしこれが、装備した状態のステータス依存だったら、、、いや、考えるのは止めよう
確認を終え、呪龍帝と思われるゴスロリ幼女と従魔契約を行う。さて、ステータスは
【従魔:】
【種族:呪龍帝】
【契約者:フーマ】
Lv:666
HP:66666
SP:66666
友好度:MAX
STR:66666
DEX:6666
VIT:66666
AGI:6666
INT:66666
MND:66666
LUK:666
、、、こいつは、酷いな。運営は何を考えてんだ
「フフン♪どう?私の力は」
「ああ、凄いよ。うん」
「でしょ!まあ、そこの死神には勝てないけどね」
視線をモルスに向け言う
「それでも、十分な強さなんだから気にするな。これからは、一緒に仲間とした戦う訳だし」
「それもそうね。じゃあフーマ、私に名前を付けて頂戴。元の名前は、この死神に封印された時に忘れちゃったから」
「分かった、少し考えさせてくれ」
「良い名前を期待しているわよ」
うーむ、どうするかな?呪龍帝に因んだ名前にするか、それとも今のゴスロリ幼女の見た目から考えるか、、、
「聞きたいんだが、龍へのこだわりはあるか?」
「特に無いわよ、聞きたいのはそれだけ?」
こだわりが無いのか、、、、うーん、、、何となく頭に浮かんだ名前を言ってみる
「じゃあ、『リヴィ』ってのは、どうだ?」
「、、、、リヴィ、、リヴィ、ええ、良いわよ。これから、私は『リヴィ』と名乗るわ。ありがとう、フーマ♪」
気に入ってくれた様だ
その後、リヴィは目を覚ましたローリエと意気投合し、モルスに一泡吹かせる為の話し合いに花を咲かせる。モルスは、二人の話し合いを特に気にした様子も無く、俺と腕を組みご機嫌だ
色々あったが、元の場所に戻って皆と合流しないとな
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます