第2話

ハロぉー…

突然ですが!現在殺し合ってます!

…幼馴染が。

あの金髪蒼眼男の娘系主人公見たいなやつマジで主人公ポジだったのかよ!

オモシロッ!


ひひゃはは笑ってたら刺客と主人公くんがドン引きした顔でこっちを見てくる…どうした?殺し合うよ。

現代人なのに慣れ過ぎでは?って?まあ、こっちで六年も生きてるからね、そりゃね。


ああ、因みに迷宮都市に来ている理由はあの村長の息子?君?を冒険者登録するついでだよ。冒険者はまぁ異世界ものあるあるのあれで大体あってるよ。


馬車とか言うカスみたいな乗り物で来たからめっちゃ時間かかったよ…電車欲しいなぁ電車。


いちおー『六指ロクシ/自動回復オートリジェネ』を馬に掛けといたから殆ど疲れなかったみたいで割と早くついたらしいけど。まあ手綱握ってた行商人は矢鱈と不思議がってたけど…魔法掛けたの言ってなかったし。


問題が起きたのは冒険者登録をしたあと。

登録自体は物語にあるような面白みもなく普通に終わったのだが…


その後暇だったので何かふらふらしている主人公君ちゃんについて行ったら。路地裏に入って謎の黒尽くめ複数人に襲撃を受けた訳だ…ここまでは良い、面白かったし。

問題は其処じゃない。先に正気に戻った主人公君ちゃんに負けてあの襲撃者共は一時撤退した訳だが…


あのボケナス共依にもよって夜宿屋に泊まって寝てる所に襲撃かけやがったのだ。

其れも人質にする為に別の部屋でぐっすり寝ていた此方を叩き起こして…


ははははは…

はははははははは…

はは…

気持ち好く寝ている時に中途半端な時間に起こされる事程ムカつく事は早々ないと此方は思うわけだ…


はは…殺すぞ。


「『三指サンシ/過程省略スキップ』」


「あ…ぎゅ…あぎぎゅごぎがぁあぁ!!」


「へ…」


勘弁してくれよ七回殺して八回蘇らせちゃったじゃないか、ははははは…じゃあ私は寝る。あと主人公君ちゃんお前そのピカピカ眩しい剣止めろ寝れねえだろ折るぞ。


「う、嘘でしょ…!この状況で寝るの!?」


寝るよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

狂人ダイダロスの盤上遊戯 南瓜の王冠 @pumpkinthecrown

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ