第13話

頭を捻り、思いついた方法は遥を眠らせてその隙に着ぐるみを脱がせる方法。

どうやって遥を眠らせるかだが、遥はアルコールに弱い。

ビールを少し飲んだだけで眠ってしまうほど。

ストローで飲むと酔いが回り易いという事を聞いた事があったので、先ほどのチューブで少し水分を補給させてからビールを少し飲ませる事にした。


クローゼットから俺のセンスのなさを露呈した擬人化したアマテラスを誘導しながら引っ張り出した後、チューブを咥えさせて目隠しのガムテープを貼った。

その状態で水分補給をさせる。

そして、途中でビールに変えた。

吸い込んでビールと分かれば、噴き出しそうなものだが、嗅覚が今は使えていないようで、少しだけだったが、ビールも全て飲み干した。


途端に動きがおかしくなるアマテラス。

手を引いてベッドで横にしてやると、すぐに眠ってしまった。


酔った遥はすぐに起きないのは知っているが、それでも早くしないと起きてしまうかも知れない。

俺は手際よく、テープ類とラップを外した。


目の前にはグッタリとした感じでアマテラスが眠っている。

口に刺さったチューブを引き抜くと、体のあちらこちらを触りながら、脱着のためのファスナーを探す。

スタイルのいい遥が入っているアマテラスを触っていると、俺の気分が高まり勃起し始める。

“勃起している場合じゃない“

と自分に言い聞かせて、探し続けていると。

“あった!“

見た目には全く分からなくしてあるが、確かに背中から頭にかけて縦に硬い何かが走っている。


そこを指で確認しながら、カッターを入れていく。

もし、失敗したら遥を傷つけかねない。

慎重に慎重に作業を進める。

そしてようやくファスナーまで辿り着けた。

これを中心に上下にアマテラスの背中を開いていく、もちろん慎重に慎重を重ねて。


ようやく、ファスナーのツマミ部分が出てきてホッと一息。

“いよいよ、遥とご対面だ“

そう思いファスナーをゆっくりと開いていく。

俺はなぜ遥が着ぐるみから出たがらないのかは検討がついていた、それは裸だから。


その根拠としては、アマテラスの着ぐるみ越しにでも乳首の勃起とマン筋を確認できたから。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る