12話 砂浜編 中

荷物を持ち旅館を出て、バスで…1時間。


「皆さん着替えやがりましたか。では、ここでのマナーを…」


「海だぁーーー!!!!!」「海でぇーありまぁす!!!」


サラシを巻き、木刀を持った2組の原先生の話を無視して、2人が海に向かって走って行く。


「…ッチ。オレの話をシカトしやがったなぁ。問題児共が…教員舐めてんじゃねえぞーー!!!!」


「うわっ、やり方が不良に戻ってるでありますよ原先生。このままじゃ追いつかれてボコボコされてしまうでありますよ!!」


「問題ないさ…っ、2組の男子達。私は……信じてるゼ☆」


2組の1人の男子が意を決したように叫ぶ。


「…昨日の夜は谷口のお陰でとてもいいものを観させてもらった…俺たちも後に続くぞ!!!!」


『うおぉぉぉぉーーー!!!!!!!!』


2組の男子VS原先生の戦いが始まり、砂浜で大乱闘が起こる中、何人かの先生方がどう収拾をつけようか相談しようとした時、最年長の4組の犬養先生は無数のキャラシールが貼られた杖をつき、呑気に残った生徒達に話しかけた。


「じゃ、2時間後にここ集合。何かあったら海の家に連絡してね〜いい思い出作れな。はい解散。」












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