9話 旅館編 中
「は?」「…え。谷口くん?」
山崎くんが呆れた表情で頭を掻いた。
「…お前。病人の介抱とかした事あるのか?」
「あるさ。それはもう百戦錬磨の達人だ…だったよ?」
「…?だったじゃ駄目じゃねえか。」
「っ。そういう山崎君はどうなんだい?」
「俺は妹が風邪引いた時によくやってるぜ?」
「え…妹いたの?どんな娘??ねえ、どんな娘???」
「言う訳ねえだろ。教育に悪そうだから絶対会わせたくねえ…」
「えーいいじゃん…ケチだねぇ。」
「は?何だと…」
僕そっちのけで、2人の言い争いが激化して取っ組み合いに発展していく。どうにかして止めようとも思ったが、体は怠い。喉の調子が悪くて上手く声を出すことも出来ない。
何も出来ずにあわあわしている最中、突如僕にとっての救世主が現れる。
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