春ちゃんの気持ち
私は唯一お馬の心が分かるようになったの?お父さんにもお母さんにもテンクウちゃんの声は聞こえてこなかった。そして信じなかった。でも私には聞こえてくる。私に微笑んで愛が欲しいって叫んでいる。
私には愛なんて分からないけどテンクウちゃんを撫でて見た。テンクウちゃんは喜んで私に撫でられた。これよこれと言いながら可愛いな春ちゃんは。ベロで撫で回したいと言っている。
「いいよ」
って私が言うとすぐにベロで撫で回した。その快感が好きだった。私が心を聞けるようになったのはえっと、12時だから時計の勉強したけど覚えてないわ。
「確か10時だったはず。春ちゃん時計読めるなんてすごいね」
と私を褒めてくれた。私は褒められて私はすごく嬉しかった。私はお母さんお父さんにも褒められた経験はあんまりなかった。
そしてなんとしても騎手である園恵騎手なら分かるはずと思い胸をときめかして騎手に近づく。
「ねぇパパってば。聞いて聞いて。私お馬さんと話したの?話したの。信じて」
すると園恵騎手の顔つきが変わる。興味が湧いているみたいで嬉しい。でもテンクウちゃんは私のものなんだからあげない。そう思っているのに
「こんにちはお姉さん可愛いですね。大好きです」
とプロポーズまでされて、更には園恵騎手もポカンと固まっている。私には眼中がないんですね。女たらしが。とその時初めて私は嫉妬してしまいました。
「春ちゃん構って」
と言われて私は怒りを忘れて再びなでると喜んでいます。この女よりも私を優先してくれた感じがして勝ち誇って見ました。
「春ちゃんは何年生なの?」
「小学校2年生だよテンクウちゃん」
「それで私には興味はない?」
と言ってあの女は割り込んできやがって。有名な騎手だからって調子に乗っています。ここで私のアピールをすればテンクウちゃんは私だけを振り向いてくれるはず。
「興味あります?勿論です。春ちゃんちょっとだけお姉ちゃんと話すね」
「ダメ私以外と話しちゃダメ」
するとテンクウちゃんはしばらく考え込みました。すると
「3人で話せばいいことに気づきました。3人で仲良く話しましょう」
とテンクウちゃんは私のことを優先せずにしませんでした。悲しいです。それを感じ取ったあの女は私に目を向けるとニッコリ微笑みました。
「あの馬ははるちゃんがお気に入りだからこの馬は会えたんでしょう。素敵だわ。更には日本語で特定の人と会話出来るなんてロマンチック。もしかしたら前世は絶対日本人だわ」
「でしょう。悪女にしてはいいこと言うじゃない。でも私のテンクウちゃんは渡さないんだから。だから魅了しちゃダメなんだから」
私はこの女とも仲良くやっていけそう。私の恋を潰そうとする悪女ですがそこまで怖くはないみたい。少しは悪女を抑えた表現をした方がいいかもと少し思ってきました。
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春ちゃんと仲良くなることに成功。このテンクウと馬はすごい女癖が悪い。後もうちょっとで………馬に惚れるなんてないない。でも春ちゃんは気に入っている私にもなんかその気持ちがわかる気がする。
「園恵騎手、少し見回りに行ってきます。すみません人手不足を感じさせて」
「気にしないでください」
「行ってらっしゃい」
と馬が足で振って見送りされている姿を見てテンクウと馬が日本語が通じているのかと気持ちになっている様子。
「さて私とテンクウちゃんと悪女で話すわよ」
「あの春さん悪女は辞めてくれないかしら」
「嫌よ。私のお気に入りにちょっかいを出している感じで嫌だ。まぁこれもすぐに惚れて惚れさせるこの馬が悪いんだからね」
「ごめんよ春ちゃん。ちょっと愛されるにはどうアピールすればいいかって分からなくて」
愛その重みは何か深く感じ取ってしまう。この馬はただものではないと思っていたが相当のやり手のようだ。私を愛したい。そう思っている私はギュッと心が掴まれた感じがした。
「悪女、別にテンクウちゃんはみんなに愛されたいからで貴方だけじゃないの?貴方よりかは優先してくれるはずよ」
「分かっているわよ。この馬はどう言うふうに思っているのかわかっている。私達で愛しましょう」
「やだ。本当に悪女。私だけに愛される方がいいもんね」
困った表情をしながら顔を逸らしたようね。仲良くしないと春ちゃんはピンチになったわ。どうする春ちゃん。と私と仲良くする気になったかしら?
「悪女と仲直りしたら褒めてくれる?」
「うん」
「じゃあ仲良くしましょう悪女」
と笑顔で私を向かい出てくれる見たいね。
馬になったらモテると言われたら馬になったら女性にモテた!! @kaminetu
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