第27話 乾杯!!
「「「乾杯!!」」」
本条さん、杵元くん、犬飼さんと一緒にファミレスに集まり、ドリンクバーを堪能する僕たち。
「……大丈夫なの? それ」
本条さんは心配そうに僕のコップを見やる。
杵元くんが作ってくれた特製ミックスジュースだ。
コーラと緑茶とコーヒーを中心に、いろんなジュースが混ざっているらしい。
見た目は紫色をしており、ほのかに香り高い。
「せっかく作ってくれたんだ。飲まないわけにはいかない」
犬飼さんが杵元くんの脇腹を小突く。
「分かったって。俺が飲むよ」
「いいよ。せっかく作ってくれたんだから」
僕はゴクッと飲み始める。
と……。
「うっ」
「わりぃ。悪乗りしすぎた。無理はするな」
「たくっ。この男は……」
犬飼さんがため息を吐く。
「うまいな。これ……」
僕はびっくりした。
こんなにうまいジュースがあるなんて。
「「「えっ!?」」」
「ほら。杵元くんも飲んでみてよ!」
僕がそう提案すると、杵元くんは目を泳がせる。
「へ。ああ……」
犬飼さんの視線に負けて、杵元くんがジュースを受け取る。
ごく。
「オロロロロロロロロ」
すぐに吐き出す杵元くん。
「ど、どうしたのさ?」
「いや、まあ、お前がうまいなら、いいじゃないか?」
「うん」
ゴクッと飲み干す僕。
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