第2話 おちゃま姫

ぱんなこった魔神「うむ、ともはっとよ。話は分かった。要するに、っくき、おちゃま一族をこの世に蘇らせればよいのじゃな」

ともはっと「ぱんなこった魔神。その通りです。おちゃま一族は、首領のおちゃま姫が率いておりまする。ですから、まず、おちゃま姫を蘇らせてほしいのです」

ぱんなこった魔神「でも、おちゃま姫やおちゃま一族をこの世に蘇らせるには、若い女子おなごの力がいるのじゃ」

スミレ 「はぁ? また、若い女子おなごぉ? どうせまた、私たちに、やらしいことをさせるんだろ」

ハナス 「スミレちゃん。そんなことを言ったら、ぱんなこった魔神さんに失礼よ」

のこ  「そうですよ、スミレちゃん。ぱんなこった魔神は神様なんですよ」

スミレ 「でもねぇ・・スカートをめくったら、大きくなる神様ねえ・・」


ぱんなこった魔神「その方ら、名は何と申したかの?」

ハナス 「私は星都ハナスと申します」

ぱんなこった魔神「星都ハナス・・呼びにくいのう・・そうじゃ、そちは、ブルマが似合いそうじゃのう。では、そちを『おブルマ・ハナス』と呼ぶぞ」

スミレ 「ブルマに『お』は、つけなくていいんだよ」

ぱんなこった魔神「そちの名前は?」

スミレ 「私は、楠瀬スミレだよ」

ぱんなこった魔神「楠瀬スミレか・・これも呼びにくいのう・・そうじゃ、そちは、広島カープのファンだそうじゃな。では、『ブラジャー脱いだら3cmスミレ』と呼ぶぞ」

スミレ 「カープとブラジャーって、全然関係ないじゃん! てか、誰が3cmやねん!」

ぱんなこった魔神「そちは何という名前じゃ?」

のこ  「私は、この美のこです」 

ぱんなこった魔神「この美のこか・・そちは、屁をぶちかますのが得意なのじゃな。しかし、屁をぶちかますとは・・とても、若い女子おなごの言葉とは思えん。もっとお上品に、放屁ほうひすると言えんのかのう。そうじゃ、放屁は『屁をる』ことじゃから・・そちをお上品に『屁ひりのノッコ』と呼ぶぞ」

ハナス 「屁ひり・・なんて素敵な言葉でしょう。うっとりするわ」

スミレ 「屁ひりのノッコ・・ひりひりするような素晴らしい名前だねえ」

ともはっと「ぱんなこった魔神。で、おちゃま姫をこの世に蘇らせには、どのような儀式を行うのでござるか?」


ぱんなこった魔神「・・・以上が儀式の手筈じゃ。まとめると、わしが呪文を唱えて・・おちゃま姫が現れたら・・ともはっとは、わしが教えたお囃子を歌い・・『おブルマ・ハナス』、『ブラジャー脱いだら3cmスミレ』、『屁ひりのノッコ』は、みんなで、わしの命ずる動作をするのじゃ。よいな?」

全員  「分かりましたぁ」

ぱんなこった魔神「では、わしが呪文を唱えるぞ。・・おちゃま姫よ。この世に姿を現すのじゃ。おちゃま姫よ、その美しい姿をこの世に見せよ。・・・」


ハナス 「あっ、向こうに黒い影が現れたわ」

スミレ 「ぎゃっ、影が大きくなる・・」

のこ  「きゃっ、影が十二単の女の人の形になりましたわ」


おちゃま「ワラワを呼んだのは誰じゃ?」

ともはっと「おお。お前は・・おちゃま姫!」

おちゃま「おお。ともはっとやんけ!」

ハナス 「やんけ・・ですって?」

スミレ 「大阪弁じゃん!」

のこ  「おちゃま姫は関西の人なんですか?」

おちゃま「ちゃうわい、ボケ!」

スミレ 「ガラの悪いお姫さまだねえ」

ともはっと「おちゃま姫、よくぞ蘇った! この現代で、昔の恨みを晴らさせてもらうぞ」

おちゃま「ワラワは忙しんじゃ、ボケ! アマプラで海外ドラマを観んといかんからのう。では、さらばじゃ、ボケ!」


ハナス 「あっ、おちゃま姫の姿が薄くなる・・」

スミレ 「せっかく蘇らせたのに、消えちゃうじゃんか」

のこ  「何とかしないといけませんわ」

ぱんなこった魔神「皆の者。おちゃま姫が消えるのを防ぐのじゃ。ともはっと、急げ! わしが教えたお囃子を歌うのじゃ」


ともはっと「はい、分かりました。歌います。・・♪ パパンパ、パンパンパン、パパンパ、パンパンパン。いいパンティ。いいパンティ。どじょうがパンティからポロリとそとぉにぃ ♪」

おちゃま「ぎゃび~ん! なんちゅう、お下品な歌じゃ」


ぱんなこった魔神「それ、今じゃ。『おブルマ・ハナス』、『ブラジャー脱いだら3cmスミレ』、『屁ひりのノッコ』・・みんなでオッパイを乳隠しから出すのじゃ」


ハナス 「お、オッパイですって!」

スミレ 「やっぱり。予想した通りの展開だよ」

のこ  「乳隠しって・・ブラジャーのことですかぁ?」

おちゃま「おほほほほ。お前たちの3cmペチャパイなんて、見たくもないよ」


ハナス 「ペ、ペチャパイですってぇ!」

スミレ 「し、失礼な! 誰が3cmなのよ!」

のこ  「そ、そんな・・・」

ハナス 「こうなったら、黙っていられないわ。スミレちゃん、のこちゃん。乳隠しから、オッパイを出すわよ」

スミレ 「いいわよ、ハナスちゃん」

のこ  「私も、こうなったら、屁以外なら何でも出しますわ・・」

ハナス 「スミレちゃん、のこちゃん。いくわよぉ。・・一二のさぁん・・そぉれぇ~(ビローン)」


ぱんなこった魔神「よし。『おブルマ・ハナス』、『ブラジャー脱いだら3cmスミレ』、『屁ひりのノッコ』よ、オッパイを出したら、そのオッパイをグルグルと回すのじゃ。ともはっと、何をしておる。オッパイに見とれているときではないわ。はよ、次のお囃子を歌わんかい」


ともはっと「は、はい。歌います。・・♪ 回るぅ、回るぅよ、オッパイは回る。腋毛もすね毛もかきまわぁぁしぃ ♪」


ハナス 「スミレちゃん、のこちゃん。オッパイを回すわよぉ。・・一二のさぁん・・そぉれぇ~(ぐるぐる、ぐるぐる)」


おちゃま「わっ、オッパイから風が起こった。ぎゃび~ん! 十二単のす、裾が・・め、めくれるぅ・・」


ぱんなこった魔神「今じゃ。ともはっと。次のお囃子じゃ」


ともはっと「はい。歌います。・・♪ すそ、すそ、スッポ、スッポ、スッポスッポ、スッポンポン、ボクらは見たよ。スッポスッポ、スッポンポン♪」


おちゃま「おのれぇ~。ワラワのスッポンポンを見たなぁ。ゆ、許せん! こうなったら、『カクヨムキャンディーズ』には、スッポンポンで対抗じゃあ。ワラワの女性親衛隊、『カクヨム・スッポンポン48』よ、でよ!」


ともはっと「な、なにぃ・・『カクヨム・スッポンポン48』じゃとぉ・・」

ハナス 「キャー、おちゃま姫の周りに黒い影がいっぱい出てきた・・」

スミレ 「影が女の人の形になっていくじゃん」

のこ  「ビックらし、屁をりまわす、のこねえちゃん(ブー)」

ぱんなこった魔神「げほ、ごほ、げほ・・へ、屁が・・め、目にみる。・・む、むせる。・・げほ、げほ、げほ・・」


おちゃま「おほほほほ。どうじゃあ・・これが、とてもとても恐ろしくて・・見たものはひとり残らず屁をこいてしまうと言われている・・恐怖の『カクヨム・スッポンポン48』じゃあ。さあ、みんな、名前を名乗っておやり」


影1  「私は、結音(Yuine)姫じゃ」

影2  「ワラワは、つむぎ姫じゃ」

影3  「私は、ひみつ姫」

影4  「ワタイは、ブロッコリー食べました姫、通称、ブロ子姫・・」

影5  「おいどんは、豆ははこ姫」

影6  「ワイは、るしあん姫」

影7  「ワテは、磧沙木 希信姫」

・・・


ともはっと「こら、おちゃま姫のボケェ! オトコが混じっとるやんけ!」

おちゃま「ともはっとよ。相変わらず古いのう。今は男女を分ける時代ではないんじゃ、ボケ!」

のこ  「ビックらし、屁をりまわす、のこねえちゃん(ブー)」

おちゃま「ぎゃび~ん!・・へ、屁が、め、目にみる。む、む、むせるぅ!・・げほ、ぼげ、げぼ・・お、おのれぇ。『屁ひりのノッコ』め、やったなぁ! 目に物を見せてくれるわ!」


             (つづく)


著者註:近況ノートに滝の写真があります。本文とは何の関係もありまっしぇん💦

https://kakuyomu.jp/users/azuki-takuan/news/16818093081273607766

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ホラー小説 カクヨムキャンディーズvs落武者 永嶋良一 @azuki-takuan

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