港町事件簿 探偵事務所編 怪盗シャドウ

第2話

香織と涼介は、美術館の監視カメラに映ったシャドウの姿を追って、地下通路へと急ぐ。涼介が鉄の柵をこじ開けようと奮闘している間、香織は周囲を警戒している。

「どうにかして、この鉄柵を開けないと…」

涼介が力を入れるが、柵はびくともしない。

香織が軽く笑う。

「そのまま続けて。少しは筋トレになるでしょ。」

涼介が息を切らしながら反論する。

「筋トレじゃなくて、探偵の仕事をしてるんだよ、香織。」

---

その時、香織が壁にかかっている古びた鍵を見つける。

「ちょっと、これ使ってみる？」

と鍵を手に取って涼介に渡す。

涼介が鍵を使って鉄柵を開けると、意外にも簡単に開く。

「なんだ、最初からこれ使えばよかったじゃないか。」

「だから、言ったでしょ。」

香織が微笑む。

---

地下通路を進んでいくと、突然シャドウの影が壁に映る。涼介が手を振りかざして走り出す。

「逃がさないぞ、シャドウ！」

しかし、シャドウは涼介の手の届く直前で、またもや巧みに煙幕を使い姿を消す。涼介が咳き込みながら止まる。

「くそ、またやられた！」

「落ち着いて、涼介。」

香織が息を整えながら言う。

「次の動きを予測して行動しましょう。」

---

通路の奥で、一見普通の掃除用具入れの扉を発見する。香織が涼介に目配せしながら、慎重に扉を開けると、中には隠された階段が現れる。

涼介が驚いて言う。

「まるで映画みたいだな。次に出てくるのは何だ？隠し部屋か？」

「黙って進むわよ。」

香織が笑みを浮かべて答える。

---

階段を降りると、シャドウが待ち構えていた。彼は優雅に一礼し、

「お二人をお迎えするために、特別なご案内を用意しました。」

と挑発的に言う。

香織と涼介は警戒しながら進むが、突然床が傾き、彼らは滑り台のように滑り落ちる。

「またかよ！」

涼介が叫ぶ。

二人は最終的に秘密の部屋にたどり着くが、その部屋にはさらに多くの謎が待ち受けていた。

「さて、次は何が待っているのかしら？」

香織が笑いながら言う。

---

突然、部屋の奥から声が響く。「探偵諸君、ここで終わりと思ったか？次の試練が待っているぞ。」