第14話 これからも
僕たちが出会ってから一週間が経った。
お昼は
最初は
「ちょ、ちょっと
「…はぁ?全部口に出てたわよ。」
「そ、そうなの!?わ、ごめん気を付けるね。」
口に出ていたようだ。
ただ、
話を聞くと、何か裏がありそうなんだって。
(そうかなぁ?普通にいい人だと思うけどなぁ…?)
こうして、色々考えていたらお昼休みになった。
いつも通り4人集まったと思いきや、
「ちょっと
「…?はい。分かりました。ちょ、引っ張らないでください。」
と、朱音ちゃんが
いきなりのことに、僕と
二人きりになるのもあの放課後以来なので、緊張してしまい、なんとか話題を絞り出す。
「な、なんだろうね?
「さぁ?なんか用事でもあるんだろ。」
「そっかぁ…?」
(や、やばい。話し終わっちゃった。どうしよう~!)
「なぁ。
「んっ!?な、何かな?
急に呼ばれた僕は、ビクッと肩を跳ねさせ
「お前さ、実は俺の事苦手だったりする?」
「…へっ?な、なんで?」
急に真面目な顔になった
「……いや、なんでもねぇ。」
そういって、立ち上がる
「ま、まって!あ、あのね?聞いてくれる?」
涙目になりながら、
「っ!?わ、分かったから。そんな泣きそうな顔すんな。」
頭にポンと手を置かれた僕は、恥ずかしさのあまり、顔を真っ赤にし、下を向く。
しばらくして落ち着いて僕は、
「た、たしかにね?最近までは苦手だったよ?でも、こうやって仲良く話したり、お昼食べたりしているうちに、苦手な感情は消えて、むしろもっと仲良くしたいって思うようになったよ?」
ハッと気づいた僕は、両手を左右に振りながら、
「あ、でもでも、迷惑だったりとかだったら全然断ってくれてもいいし、無理に話す必要もない…よ?」
僕は首をかしげながら言う。
「そうか。嫌われてわないのか。そっか…。」
「う、うん。だから、これからもよろしくね…?」
「おう!」
お互い握手をし、お昼ご飯を堪能した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます