第7話 初めての女友達?
「よし、全員揃ったな~。そんじゃ、準備体操から始めるぞ~。」
「い~ち、に~い・・・」
準備運動が終わり、次はストレッチをやるそうだ。
「うっし!次はストレッチをするぞ~。ペアを作ってくれ。」
すると皆がペアを組みだす。
一方僕は、
「えぇ…。ぺ、ペア?友達もいないのに…?」
どうしよう。思いきって声かけようかな。
「ねぇちょっと。」
(いや、でも。僕からはちょっと声掛けづらいしなぁ…)
「ねぇ。
(いやいや。僕は元男だ。ここは勇気をだs「ねぇってば!」…!?)
肩を叩かれた僕は、びっくりして後ろを向く。
「っ…ひゃいっ!」
(か、噛んでしまった…)
「いや、さっきから声は掛けてるんだけど。」
「えっ?そ、そうなんですか?ごめんなさい。気づかなくて…。」
「別に構わないわよ。それより、ペア居ないんでしょ?良かったら組みましょ?」
と、目の前の女の子は手を差し出してきた。
「え!?いいんですか!?ほんとに!?ありがとうございます!」
お互い握手をし、ストレッチを始める。
「え、え~っと?お名前聞いてもいいですか?」
「入学式の日に教室で自己紹介したじゃない。…まさか、聞いてなかったの?」
「う。ご、ごめんなさい。緊張してて。聞いてませんでした。」
まったく。と言いながら、女の子が自己紹介をしてくれた。
「次はちゃんと覚えなさいね。」
「私は
「
「それで?
ストレッチを交代しながら答える。
「僕は
(自己紹介ってなんだか恥ずかしいな・・・)
「じゃあ
「は、はい。大丈夫です。」
名前で呼ばれるのは初めてで、少しニヤけてしまう。
「ねぇちょっと。何ニヤけてるのよ。男子の前ではそんな顔しない方がいいわよ。」
と、少し忠告?されてしまった。
そんなひどい顔だったかな…。
「わ、分かりました。気を付けます…。」
そして、背中合わせになり、お互いを順番にのけ反らせてストレッチは終了となった。
「よ~し。皆ストレッチは十分にやったか?それじゃ、これから体力測定を行う。」
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